『ニッポン宇宙開発秘史 元祖鳥人間から民間ロケットへ』ユシヤ製作所からの伝統(技術の歴史)
本書に、日本の若い宇宙飛行士や科学者、技術者はほとんど『銀河鉄道999』に感化されて宇宙の仕事に入ったとある。『銀河鉄道999』の著者である松本零士氏は文京区本郷の下宿先の知くの糸川研究室に勝手に入り込んだというエピソードがある。つまり、松本零士氏は糸川研究室の広報担当者だったとも言える。糸川さんの幼少時代を描いた『少年時代 糸川英夫』の漫画は松本零士作だ。
著者の的川さんは東大の糸川研究室で論文を書いた最後の学生だったことから、Wikiにも「的川は糸川研究室の最後の弟子」とある。ところが、糸川さんから的川さんに「私は忙しくて、たぶん指導できませんから」と言われたという。当時、糸川さんはロケット開発の陣頭指揮で忙しかったのだろう。
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Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。