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『ワン チャンス』カイノスは誰にでも訪れる
歌の好きな少年が最後にコンテストで優勝しオペラ歌手になるという英国の実話を映画化したもの。Youtubeで「ポール・ポッツ」と検索すると、実際のコンテストの様子が出てくるが、この映画ではまったく同じように再現している。
この映画を通して言えることは、ギリシア語で時を表すカイロス、つまり、「時」とか「タイミング」は誰にでもあるということではないだろうか。それに気がつく人もいれば、気がつかない人もいる。パーソナル心理学の分野では、モチベーションが高い人は成功や失敗を「能力や努力」などの内的要因にするが、低い人は成功場面であれ失敗場面であれ、他人の力などの外的要因とするとされている。この主人公には幸運にもモチベーションの高い妻がいたことが大きい。本人が失敗をし、運や状況のせいにしていたとしても、妻はそれを変動的な内的要因(努力など)としモチベーションの高さを維持させている。その逆もあると思うが、ペアで生きることの意味はこういうところにもある。
最後は感動で終わることが分かっていて観るわけだが、それでも共感できる人間の連帯感情も面白い。ワンチャンスを活かせるかどうか、誰にとってもそれは課題になるが、カーネル・サンダースのようにそれが65歳で訪れる人もいるし、ビル・ゲイツのように学生時代に訪れる人もいる。しかし、運にサイクルがあるのだとしたら、早いより遅い方が感動的だ。この映画のラストシーンのように。
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