芸人の歌う曲
こんにちわ。
私はお笑いが好きです。
そこまでコアなお笑いファンではありませんが、ラジオ聴いたり、好きな芸人の単独ライブに足を運ぶくらいにはファンです。
今回、紹介させていただきたいのはネタでもラジオの神回でもなく曲です。
なかなかクローズアップされにくいものではありますが、芸人が歌う曲をオススメしていこうと思います。
プロのアーティストではないからこその、実直な歌声が良かったりします。個人的には。
1.Pop Virus feat.MC.WAKA
言わずと知れた日本のポップスター星野源さんとお笑い芸人オードリー若林正恭さんによるコラボ。
星野源さんの既存曲「Pop Virus」の弾き語りに若林さんがこのコラボの為に書き下ろしたラップを乗せたものです。
この二人を繋げたのはニッポン放送の人気ラジオ番組、オールナイトニッポン(以下ANN)
それぞれ星野源さんが火曜日、オードリーが土曜日のパーソナリティを務めています。スペシャルウィーク(ラジオの聴取率を調べる期間)に星野源さんのANNのゲストとして若林さんが出演した際のコラボになります。
若林さんのイメージの1つに歌が下手というイメージがあると思いますが、今回の曲のようにラップはとても上手です。過去にはmiwaさんや梅沢富美男さんともラップでコラボしています。(こちらも公式で動画が上がっているので興味あればぜひ)
茶化す感じのチェケラッチョ的なラップで笑いを取るのではなく、練りに練られた秀逸なリリックを綴っていて感動しました。
過去のラジオでの発言や、このコラボの前に出演したオードリーの番組での発言が歌詞で引用されています。また、後半では畳み掛けるように星野源さんの楽曲名も入れ込んでいます。
韻を踏みながら、意味を通して、しかも引用までしてて本業じゃないのに天才か…ってなりました。
なにより二人がとても楽しそうなのが聴いていてとても良いです。
2.後輩君/ガクヅケ木田
マセキ芸能社所属のコンビ ガクヅケの木田さんによる曲。
ガクヅケはキングオブコント2021の準決勝に進んだ実績のあるコント師です。
また、バキバキ童貞で知られるぐんぴぃ(春とヒコーキ)とキモシェアハウスをしていたことも有名です。
最近でもバキ童チャンネルに出演しています。
こちらの曲もラップ。
知ったきっかけはラランドのサーヤさんが「ニート東京」というYouTubeチャンネルで木田さんとこの曲を紹介していたのがきっかけです。
この曲では人を好きなった時の気持ち、素晴らしさ、苦悩みたいのがテーマになっています。
他の同じようなテーマの曲と少し違う部分があります。タイトルにあるように後輩君、つまりバイト先の年下の男の子を好きになったことについて歌った曲になります。木田さん曰く、カミングアウト的な意味合いは全く無く、相手にもすぐ好意は伝えていたそうです。
曲中では、ただ淡々と後輩君とのエピソードや気持ちをラップしています。
とてもリアルだからこそ響く名曲です。
3.Take it easy/チュロス
さらば青春の光の森田さんの曲。
さらば青春の光のYouTubeチャンネルで時折、森田さんが口ずさんでいた地元の同級生が作った曲。
その地元の同級生のバンド名がチュロスになります。
何十年も前の音源も残っていない、同級生の曲を口ずさめるほど覚えてるのはシンプルにすごいなと思いました。よっぽど気に入っていたんだなと。
大手レコード会社クラウンレコードからのリリースで、MVもしっかり作り込んでいる。バックバンドとしてバックドロップシンデレラが出演しているなど、めちゃくちゃ大人がお金かけて遊んでいてて気持ちがいい。
肝心の曲もパンクロック的なアレンジに真っ直ぐな森田さんの歌声が良い感じにあってます。
サビの謎の造語もなんか、熱いメッセージがあるんじゃないかと錯覚されられる。
作詞は森田さんじゃないけど気楽にやろうぜ的なメッセージが森田さんの人柄にすごく合っている気がする。
後日、公開された謎の別バージョンMVもぜひ。
YouTubeのスタッフさんが監督した考察系MV。
4.Standby/しゅーじまん
三四郎の相田周二さんによる曲。
作詞・作曲も自身で行っているようで、普通にいい曲でびっくりした。ボケも一切なく本人がどういうつもりで作っているのが分からないのでとても怖い。
こちらの曲を知ったきっかけ菅田将暉のオールナイトニッポン。
当時、菅田将暉さんCreepy NutsがANNでのビーフ(喧嘩)をきっかけに制作したコラボ曲を初オンエア。コラボ曲オンエア後に相田さんが曲を出すらしいと話題が上がり、そのまま「Standby」を流す事に。
普通に良い曲でスタジオにいた、菅田将暉さんとCreepy Nutsは困惑していた。
歌はお世辞にもうまいとは言えないけど、それを感じさせないくらい曲が良い。
後に菅田さんがアルバムのシークレットトラックでこの曲をカバーしていてそれもまた良い。
特撮ヒーロー出身の菅田さんが歌うのが良い。
5.where are you/麒麟・川島明
麒麟川島さんによる曲。
プロデュース 藤井隆、作曲 堂島孝平、作詞 神田沙也加、編曲 冨田譲という強すぎる布陣。
今回この曲を紹介したいがためにnoteを書き始めた部分が大きい。
めちゃくちゃいい曲なのでぜひ聴いてほしい。
まず川島さんの歌声が良い。
普段テレビ出演してる時や漫才ネタでも低い声が特徴的だが、歌声はそこまで低音は強調されず、優しいく爽やかな歌声。だけどしっかり芯のある歌声に感じました。
すごく歌が上手い訳ではないけど、歌詞がスッと入ってくるし、高音の感情のこもり方がとても好きです。
そして歌詞。
神田沙也加さんの作詞になりますが、歌詞が良すぎる。
傘や雨というワードが頻出している通り、けして明るいテーマの曲ではなく、別れをイメージさせる歌詞。
同じ傘には入れないけど、せめて…という切実な気持ちが伝わってくる。
似たような表現で「同じ空の下」みたいな歌詞を見たことあるが、「同じ天気の下」はより限定的で控えめで切実さを加速させているように感じた。切ない。
個人的にこの歌詞は刺さる。
今のどっちつかずの自分の状況に重ねてしまう。
歳だけ重ねて何かを成し遂げた訳ではないし、ある程度、経験を重ねてきてしまったので新人扱いしてもらうわけにもいかないし…
みたいな気持ちを抱えているので心の臓がギュッてなりました。
この歌詞もすごく好きです。
自分自身も幸せにできるかも危ういのに、人を幸せにするのなんてもっと難しいよな…
こんな感じで個人の解釈でいろいろ書いてきましが、ホントにwhere are you良い曲なんで聴いてみてください。
まとめ
今回紹介した5曲はすべておふざけなしの本気の曲です。普段テレビで見る姿とは違う一面が見れたのではないでしょうか。
とんねるずや藤井隆さんみたいに昔からアーティスト活動されてる方もいますが、あくまで今回はあまりアーティストのイメージがないところから紹介させていただきました。
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