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なぜ二拠点生活をはじめたのか?

家から一歩も出ずになんとかなってしまった。

2020年4月。最初の緊急事態宣言が実施された時、私は東京都渋谷区初台に住んでいました。理由は不動産の仕事は人と会うことなので東京でも最も多くの人が利用する新宿・渋谷にすぐにいける場所ということで選びました。

交通の便はすごくよく近所にスタバもコンビニも適度に飲食店もありなに不自由なく暮らしていました。

緊急事態宣言になり最初の週は予定もキャンセルになったのですが、翌週くらいからの予定はzoomでやりませんか?という連絡が増えてきて、三週目くらいからはほとんどの予定がzoomで出来てしまい、結果的に話す内容や結果への影響もあまりなく仕事が出来てしまいました。

そう考えると私にとっての初台は?健康への目覚め。

初台に引っ越した当時の私は「自分を奮い立たせてがんばるために固定費をあげよう!(デッドラインを引き上げよう!)」という発想で中野から初台に引っ越しました。より便利になり、家もきれいで広くなりそれはよかったことです。

ただ、初台という場所に特別なこだわりがあったわけでもなく最大の価値だった「交通の便」が意味をなさなくなったことから初台に住んでいる意味を見失ってきていました。

また、その頃お世話になっていた多くの方から「いのまてぃは健康のことをもっと考えたほうがいい!」「ちゃんと休んだ方がいい!」という声をたくさんもらっていました。ですが、朝起きる時ちょっとダルいなという日はあるものの風邪を引いたりすることもほとんどなかったのであんまりちゃんと聞いていませんでした。

そんな周りの声を聞かずに活動し続けていたらついに体調を崩し、そのとき仕事のパートナーに本気で怒られたのと、そのパートナーは私の知らないところでお世話になっていた漢方の先生にリアルタイムで私の状態を一日中共有してくれていて仕事が終わってから特別に営業時間外に診察してくれるように調整もしてくれていました。

翌日も休めなかったのでそのことを伝えたら、漢方の先生から行き倒れの人に出す気つけの漢方と3時間だけいつも通り動けるようになるけどそのあとダルさと脱水がきてしまうという漢方を提案された時に「そんなレベルのものじゃないとダメなのか」と自分の体の状態がどういう状態だったのかもやっと理解することが出来ました。

このことをきっかけに「体調不良は気合いで乗り切ればいいと思っていたけど、周りの人に迷惑をかけるのはよくない」と本気で思い健康のことを考えるようになりました。

健康の観点からみると家からスーパーまで歩いて10分くらいで遠くはないものの頻繁に自炊するために買い物するにはちょっと遠く、0時過ぎに家に帰ってくることが多かったので1年半ほど毎晩コンビニ弁当2個とロング缶のビールという暮らしをしていたので食生活は最悪でした。

また、山手通り沿いのマンションで山手通りの上は首都高で一晩中車は走っており、家の通風孔の周りは真っ黒。常に車をはじめなにかしらの音はしていて2~3日に一回はなぜか訪れる深夜のサイレンで静寂とは程遠い環境でした。

あるときから「いのまてぃの電話ハウリングしてるよ。」と電子レンジをつけてるわけでもないのに言われるようになり、都庁まで歩いて15分くらいの距離でしたし「この家はめちゃくちゃ電磁波通ってそうだな」と感じ、いろんな観点から「ここに住んでいるのは健康によくないかもしれない」と思い始めていました。

一緒に佐久に来るならどんな家があるか見てみたら?

そんなことを考えながら過ごしていた2020年の6月。近所に住んでいた知り合いの家族が長野県佐久市に移住するという話を聞きました。直感的になんだかそれはよさそうだなと思い「今度行くときに一緒について行ってもいいですか?」と聞いたところ「せっかく来るならどんな家があるのか見てみれば?」と言われ、佐久市の賃貸屋さんに電話して内覧の予約をしました。

2020年7月22日。はじめての長野県佐久市に上陸。さっぱり知らない場所だったので車で走ってる最中に佐久長聖高校を見て「佐久長聖高校の佐久って佐久市の佐久だったんだ。」と思ったくらいでした。

賃貸屋さんの軽自動車に乗り換え佐久平駅徒歩7分、車で10分、車で20分と3つの物件を見せてもらいました。

駅徒歩7分の物件は私のイメージだと湘南新宿ライン沿いの大きめの駅(浦和、大船、逗子など)とあまりイメージが変わらず田舎感を感じられなかったのでなし。車で10分のところは実家の埼玉県久喜市と同じくらいの郊外レベルだったので新鮮味はありませんでした。

そして、車で20分の物件。まず、佐久平駅から離れていくにつれどんどん家や建物がなくなり視界に入るほとんどが田んぼ・畑・空・雲・山というザ・田舎という場所になっていきました。「せっかく田舎に行くならこれくらいじゃなくっちゃ!」という期待に応えてくれる田舎っぷりでした。

そして、実際の物件はというと大東建託のアパートでなんの変哲もないきれいなアパートでした。間違いなく住み心地はよさそうで特別な感動はありませんでしたがいい物件だなと思いました。

ただ、衝撃なのは家賃!!58㎡の2LDK、駐車場2台付きでなんとお家賃62,000円!!30㎡ 1DKの初台の家賃の半分以下!!田舎は家賃が安いと聞いてはいましたが想像をはるかに上回る安さでした!(※後にわかりましたがこの金額でも佐久の人たちからすると「いいところ住んでますね。」という感覚でした。)

物件見学が終わり知り合いに合流して見てきた物件の話をしたところそのエリアで大東建託のような東京の人が住んでも違和感のない物件はあまりないということがわかりました。(古民家など築年数の古い物件は防寒材が薄くめちゃくちゃ寒かったり水道管が凍ることへの対応が必要だったりなにも知らないとトラブルが起こるとのことでした。)

「いつまでキャンセル料かからずに部屋を抑えておけるか聞いてみたら?」と言われたので確認したところ、なんと!8月末までは無料で部屋を抑えられるとのことでした。約40日も無料で抑えてくれるとは驚愕の事実でした。

生まれてはじめて佐久市にきて6時間後に家を契約

軽い気持ちで佐久市に来ただけだったので田舎暮らし・二拠点生活をするつもりは全くなかったのですがすごくいいところだなと思ったのは間違いなかったですしなにより一ヶ月以上考える時間もできたので一緒に来ていた彼女(今は奥さん)とも話して家を契約してからどうするか考えることにしました。

生まれてはじめて佐久市について6時間後のことでした。本当に人生どうなるかわかりません。びっくりです。

それからいろいろ考えたのですが二拠点生活にすることでの致命的なことはなにも思いつかず、むしろ家賃が10万円近く下がることになるので二拠点生活にしない理由が見当たらず正式に賃貸契約することにしました。

計画性のかけらもない動きでしたが佐久に家を借りてから2年弱、本当にこの生活が気に入ってますしいいことがたくさん起きてます。

なんで二拠点生活をはじめたのですか?とよく聞かれますがこんないきさつでした。

二拠点生活や田舎暮らしを考えているけどいろいろ心配や不安がある方、気になることがあるけど誰に聞いたらいいかわからない方は遠慮なくご連絡いただければと思います。

以下の公式ラインに登録いただいてメッセージいただくか、質問用のgoogleフォームからご連絡ください!

二拠点生活をはじめてからのこともこれから書いていきますので楽しみにしていてください。


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