子供がくれる「面白い日常」
「明日、遊ぶ約束してきた!」
保育園の帰りに、嬉しそうに言う娘。
「へーいいね。何時から?」と私が聞くと
キョトンとした顔で、固まった。
「え!時間決めてないの?」
「うん。」
子供あるあるである。
時間も場所も決めずに、休みの日に会えると思っている。長男の時にも同じことがあった。
時間と時間の概念!!!!
と心の中でツッコミながら、娘と友達が話した内容を聞いていく。
話の内容から娘たちが遊ぶ、時間や場所を推理していくのだ。
娘がよく遊びに行く公園が、友達もよく行くと言うことで話が盛り上がって、遊ぶことになったらしい。
「本屋さんの近くのブランコがある公園」と娘。
あの公園か。
よし!場所は大丈夫。
「なるべく食べやすいお昼ごはんを作って貰おう!」
「そうすれば、早く公園に行けるよね!」
と子供同士で話していたようなので、午後ということも確定した。
正確な時間は分からないけど、公園なら遊びながら待てるし、会えなかったらそのまま帰ればいいか。と一安心。
娘は絶対に会える気でいる。
お昼ごはんを大急ぎで食べて「もう来てるかも!早く行こう!」と大急ぎで、すでに靴を履きはじめていた。
口の周りには、先程ペロリと3皿食べた、ナポリタンのケチャップが、まだついている。
「歯磨きと、口の周りに拭いてから行こか」と言うと、ニカッと笑って、靴を脱ぎ捨て洗面所まで走って行った。
そんなこんなで公園へ。
まだ友達は、どこにもいなかった。親も子供もマスクをつけているので、少しわかりにくい。
娘はキョロキョロと公園を一周し「まだ来てないみたい。」と残念そうに言った。
それから待てど、遊べど、友達はいっこうに来ない。公園に来て、もうすぐ1時間が経つ。
「もしかしたら、ママに用事あるからダメって言われたのか…」「お熱でちゃったのかな」といろいろ心配しはじめた娘。
弟も砂遊びに飽きてきた様子。
しょうぼりと俯きながら「もう帰ろっかなぁ…」と娘。
「じゃあ、近くのお店でみたらし団子買ってかえろうか?」と私が言うと、娘は薄ら笑って「うん」と言った。
娘はこの公園の近くで売っているみたらし団子が大好物だったのである。いつもなら、「やったー」ともっと大喜びするのに。反応はイマイチ。
子供の手を引いて公園を出ようとしたその時、「あ!!!!!」思わず大声が出た。
公園の迎えの道路から、娘の友達とお母さんがこちらに向かって歩いていた。
娘は私を見て満面の笑みを投げて、友人の方へ走り出した。
友達と手のひらをパンパンリズムよく合わせて、足をパタパタ弾ませる娘。
母親どうしも目を合わせて、安堵の顔。
子供といると退屈とは無縁です。
いつだって「面白い日常」をくれる。
大変なことも多いけど、
できれば、これからめ子育ての楽しい!面白い!にフォーカスしていきたいなと思いました。
では、では、
いの まどか でした。