CS戦争。
技術の日産に対し、販売のトヨタと言われていた時代、小型乗用車のカローラとサニーが販売シュアを互いに競っていました。
初代モデルでは、カローラがプラス100ccの余裕と謳っていましたし、
サニーがカリフォルニアを出すと、カローラがツーリングワゴンを出し、
カローラGTが出ると、サニーがエクセレントにスポーツ・ツインカムを搭載といった具合に、常にお互いを意識して販売シュア争いを繰り広げていました。
1993年に主力生産の日産座間工場閉鎖後も、九州や追浜でサニーの生産は続きましたが、2004年を以て国内向け販売終了でCS戦争も幕となりました。
サニーが唯一カローラとの違いを見せたのが、2代目をベースとしたピックアップトラックです。
現在でもカスタムカーのベースとして人気を誇っています。
ちなみに海外向けサニーであったセントラは、現在はサニーとは別物です。
こうして見ると、自動車産業にとって良き時代だったことを改めて思います。