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テントサウナの楽しみを解説します

アウトドアサウナの魅力

ここ数年「サウナブーム」と言われています。マンガ「サ道」からじわじわと広がりWEBメディアはもちろん雑誌、TV、ラジオでも毎日のようにサウナの話題を見聞きするようになりました。さらには、2年ほど前からアウトドアサウナ(≒テントサウナ)にハマる人が増えています。

アウトドアサウナとは、屋外特に自然の中の川岸や湖畔、海岸でサウナを楽しむことですね。フィンランドなどは屋外にサウナ小屋があり、凍った湖に入る!など見たことがある方も多いと思います。とはいえサウナ小屋を造るのはお金がかかり常設するための土地や建物が必要となり、気軽に楽しめるテントサウナの人気が広がっています。

テントサウナとは、サウナ専用のテントの中に薪ストーブを入れて熱し、その中で汗をかいてから水風呂(川や湖、海)に入ってクールダウンを行う、というものです。

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これは私がよくテントサウナを楽しむ場所。山梨県北杜市白州町を流れる清流「大武川」の川岸にテントサウナの最高峰MORZH MAXを設営したときの様子です。背景の山は南アルプスで、右上の尖った山が、甲斐駒ヶ岳です。

この写真の日は確か3月だったと思いますが、気温は5度位、水温も同じくらいです。そんな季節にだれもいない川岸にテントを張り、中で薪ストーブを焚いてガンガン熱くして汗をかき、ロウリュをして蒸されて「もうだめ!」というタイミングで川にダイブする!

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こんな澄んだ清流を水風呂に出来るなんて最高です。

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たとえ雪が降っていたとしてもサウナの中は暑いです。

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100度を超えることもよくあります。

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水温はシングル(9度以下)でも・・・・

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海パンだけで水に入れるのです。

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周りに雪が積もっていて、川が凍っていても

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あえて頭から滝を受けに行くのです。 この日は真冬、2月16日です。
(モデルは銭湯アイドル湯島ちょこさん)

やっぱり大自然の中でのサウナ・クールダウン・外気浴が最高

テントサウナをホームサウナとして使っている方も多くいらっしゃいます。自宅庭や屋上、さらにはマンション内にも!温浴施設に行かずに自宅などで気軽に楽しめるのは大きなメリットだと思いますし、私もよくやります。

庭に設営し、ビニールプールの水風呂、または浴室に水風呂を作って行き来してインフィニティチェアで外気浴・・・・

これも楽しいです。気持ちいいです。

でもやはり、すぐ近くの川岸に設営し、川の音と鳥のさえずりを聞きながら外気浴をしていると、この体験は他では代えがたいものだなと思います(個人の趣味、感想です)。

私は都心より自然のほうが好きなので、例えば夜景の見えるビルの屋上にある非日常のテントサウナも素晴らしいと思うのですが、自然の中で外気浴している方が、深くリラックスできます。

マナーとルールを守り楽しもう

テントサウナを初めてすると、みなさんテンションが上ります。

しかし、真冬に半裸の人が「うわーつめたい!!!」「きもちいいいいいい」などと叫んでいると周りの人は何事かと思います。

決して周囲の人を驚かせないように、落ちついて楽しみましょう。

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そして何より、設営きっちりと行い、正しい使用方法でないと、火傷など怪我をすることもあります。サウナストーブ、ストーンは高温となります!

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テントサウナの熱源は薪ストーブです。サウナストーブは完全燃焼し、一酸化炭素などが漏れ出しにくい設計となっていますが、誤った使用方法や薪を詰め込みすぎるなどすると、一酸化炭素中毒で死亡事故も起こりえます。

必ず、給気口を開け定期的な換気をし、薪の燃え方をチェックしましょう。そして絶対に一酸化炭素アラームを設置して注意しましょう。

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注意しなければならないことはありますが、ほんと最高に気持ちいいです。聞こえるのは鳥のさえずりとか、ここだと川の流れる音。そしてストーブで薪が爆ぜる音くらいです。そして川でクールダウンをして、インフィニティチェアにカラダを預けると、ほんとうに頭がスッキリ、リラックスできます。寝たい。でももう一度入りたい。

温浴施設では3セットしかしない人も、テントサウナだと何セットしたか覚えていないという方も多いでしょう。ほんとうにいつまでも繰り返したい、そんなきになります。でも、確実に疲労感が蓄積しますので2時間で十分という方がほとんどでしょう。休憩多めで3時間とかね。

そしてサウナ前、サウナ中のアルコール摂取は厳禁です。サウナ中は水やお茶、スポーツドリンクをとって熱中症にならないように、そしてアルコールはサウナが終わった後にしましょう。

でもテントサウナって高いですよね テントサウナの種類

日本でメジャーなテントサウナはmobiba、MORZH、EX-PRO、savottaかと思います。

比較的安価で買えるmobibaのバックパックサウナ

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こちらは税込 ¥126,500。ひとりで背負ってどこにでも持ち運べる気軽さが一番の魅力です。ただし複数名で楽しむには狭い。それが受け入れられるのであれば最も気軽です。

もうすこしサイズの大きいMB10A、税込 ¥181,500。

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こちらの純正ストーブはロウリュもできますし、オプションも色々あってテントサウナを満喫することは出来ます。まあオプション色々買うと結構な金額になりますが・・・


日本でテントサウナブームを巻き起こしたMORZH(モルジュ)

MORZHは3層構造の断熱性とハイパワーなストーブで真冬でも100度超えが楽しめるという評判です。3・4人用のコチラで178,000円で販売されています(標準モデル+INTENTストーブ)。

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9人くらい入れる大型のMORZH MAXはやはり素晴らしい。

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私がもっているのはこちらです。MAX。友人とやるとき以外はいつも一人です。間仕切りがあるのでそこを閉めれば熱効率もよくなりますが、私は開放的な雰囲気を優先していつも締めません。

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こちらは間仕切りを閉めたところです。冬は床に銀マットを敷くと地面からの冷気が遮断されて足元もよく温まります。

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おじさんたちがたくさん入っても余裕があります。

弱点?はお値段ですかね。サウナキャンプさんでは253,000円で販売中。

派手な外観と簡単な設営がウリのEX-PRO

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EX-PROはなんといってもオレンジの派手なカラーリング(他の色も選べます)、そしてキューブ型で引っ張るだけという簡単設営が魅力です。MORZHも慣れればあっという間ですが、ファスナーを締めたり引っ張ったりと作業が発生します。こいつはほんと簡単で驚きます。MORZHが10分だとしたら、EX−PROは2分でできる?そんなレベルです。

逆に、MORZHはテントを支えるポールとテントが別々になりますが、EX-PROは一体構造のためMORZHほど小さく畳めない、収納時にかさばるというデメリットもあります。

こちらはMORZH MAXを畳んでバッグに収納しようとしているところですが、大抵の車のトランクに楽に収納できます。

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こちらがEX-PROの設営・撤収動画。とても簡単な様子がよく分かると思います。ただし、最終形態はそこそこ大きく、太った小学生の子供くらい(謎)はあります。

また購入した場合、定期的にクリーニングをしたり、破れやほつれをメンテナンスする必要もありますが、EX-PROはテント(布地)だけを取り外してと出来ないため、テントを床に広げてチクチク縫ったりするのは不向きです。

ただ、それを上回る設営が楽というメリットは圧倒的です。

お値段は4人用のCUBE4が217,800円と、MORZHよりは少しお高めです。


SAVOTTA(サボッタ)について

なお、savottaに関しては設営・撤収、入ったことがないのでコメントは控えます。無骨そうでカッコいいイメージをもっております。

日本でサウナといえばメトスさん、だと思いますが、メトスさんが扱われています。一度入ってみたいものです。
ちなみに、テントサウナ®及びTENT SAUNA®は株式会社メトスの登録商標です。

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DIYテントサウナについて

上記のように、テントサウナを楽しむにはある程度初期費用10万〜30万くらいが発生しますので、興味はあるけどなかなか購入に踏み切れないという方も多いと思います。

最近ちょくちょく目にするのはDIYテントサウナ。

タープテントでつくったり、ふつうのテントを使ったりと。

そして最近よく目にするのは「ワカサギテントのテントサウナ化」です。

え、これってEX-PROじゃないの????と思う方も多いと思いますが、アイスフィッシングテントという製品が世の中には多く存在します。

興味のない方には一生不要なジャンルかと思いますが、凍った湖の氷に穴を開けてワカサギを釣る、その時寒くて死ねるのでこういった(床のない)テントを氷の上に建てて釣りをするのです。そのためのテントなので、多くのものがMORZHやEX-PROのように3層構造などとても断熱性が高くなっています。周囲がマイナス15度でもテント内はあたたか、というためです。

ということは、テントサウナ向きなのです。というわけで私も購入してみました。

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Amazonで注文して待つこと2週間。中国から送られてきました!

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設営はEX-PRO方式なので広げて各面を引っ張るだけ、あっという間です。撤収も逆に押し込んで窄めて傘をたたむようにする。一人では骨が折れますが2名いればらくらくです。

こちらはテント内にサウナストーブを入れることを想定していないので、天井に穴を開けて既製品でもDIYでも煙突がテントに接触して燃えないようにすれば大丈夫です。

既製品が楽です。

温めるための薪ストーブですが、こちらも既製品がいくらでもあります。テント内で使用するということを考えれば、やはり海外の安物よりは信頼性を重視したほうが良いかと思います。

確かに、ワカサギテント+加工+ホンマ薪ストーブで、DIYテントサウナは出来ると思います。

ただ、私は正直お勧めしません。

なぜなら、テントサウナコミュニティできいた話ですが、ワカサギテントは中で高熱のストーブを焚くことを想定していないため、テントとポールを接続している部分が熱で壊れてしまったと。確かに有り得る話ですね。

EX-PROは見た目ワカサギテントとは変わらないのですが、おそらくその部分の問題を解決しているのでしょう。

また、テントサウナ用のサウナストーブは、当たり前ですがテントサウナに適した設計となっているので、一酸化炭素中毒の可能性も低いのではないかと思います。

遊びで死んだらしゃれになりません。そこはやはり、ケチるところではないのかなと。

私は購入したワカサギテントでテントサウナを楽しむために薪ストーブを物色していましたが、結局使い慣れて実績があり、安心できるINTENTストーブをもう一台購入してしまいました。

穴を開けて、熱問題を解決して、こちらでも楽しむ予定です。

みなさんもぜひ、事故の内容によく注意してアウトドアサウナを楽しんでください!


最後に宣伝です!

都心から2時間で行ける天国、KAIKOMA SAUNA

私は趣味が高じてテントサウナを購入し、初心者でも気軽に楽しんでいたけるようにテントサウナレンタルサービス「KAIKOMA SAUNA」を提供しています。名水の里、山梨県北杜市白州町にて提供しています。

タオルと着替えだけあれば(お金も)、何も必要ありません。

原則、浴場ではなくレンタルとなりますのでお客さまご自身がテントの設営や運営をして頂く必要がありますが、当方のスタッフが設営の補助や正しい使い方の説明、アドバイスを行いますので未経験の方でも大丈夫です。

そして何より、テントサウナをしたあとに「ビールも飲めずに帰る」というのは苦行です。都心から2時間、都下なら90分というアクセスですが、やっぱりゆっくり泊まってください。

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カルビや自家製ソーセージを炭火で焼き、サウナで乾いたカラダにビールを流し込めばもう天国、昇天します👼

そのあとは、この貸別荘に泊まってください。

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8名から、15名くらいがちょうどよいですかね。

ぜひ安全に楽しくアウトドアサウナを楽しんでください。