星野源を巻き添えにした園子温の性加害問題について
星野源が、NHK紅白で予定していた歌唱曲を変更。
一連の騒動における私見を書きます。
星野は自身が出演した2013年公開の同名映画の主題歌「地獄でなぜ悪い」を披露する予定だったが、「ばらばら」に変更が決定した。
この決定に、「誠意ある対応」「星野源は人格者」などと喝采している人が多いようで阿呆かと思う。
まず、そもそもの前提がおかしい。
園子温は性加害者ではない
「性被害を受けた」と主張する女性の記事を、とある週刊誌が掲載しただけだ。証拠も何もない。
園子温が性加害で訴えられたわけでもない。逆だ。園子温が週刊誌側を名誉毀損で訴え、結果として当該記事はすべて取り下げられた。
現時点で確定しているのは、それだけだ。
園子温が性加害者であるという事実は『ない』。
詳細は、WiiBERのHP(当該記事で、園子温の協力者かのような書かれ方をした俳優の所属事務所)に掲載されているので、読んでみてほしい。
一部引用する。
>① 週刊女性PRIMEの記事上では「女優A」「女優B」と2名から話を聞いた体裁になっているが、実際は１名からしか話を聞いていなかったと同誌が認めている
>② 同誌記者による、被害者とされた女優Aとの実際の取材やりとり記者からの質問：「嫌だったことはなかったか？」
A回答：「嫌がることをされたというのはないです」A自身 性被害にあったと訴えていない
>③ 記事にある“配給会社幹部”が園子温監督の性事情を語っているが、記者の作った架空の人物で、この人物の発言も記者の自作だった
発端は、嘘を積み重ねてつくられた記事だった。
そんなデマを鵜呑みにして、園子温は性加害者だ！と触れ回るのは、彼に対する名誉毀損でしかない。
何の道理もない暴力が、まるで正義面をしている。
私は園子温を擁護したいわけではない。
彼が性加害をした事実があるなら、裁判で詳らかにして相応の刑罰を与えられるべきだと思う。
人の罪を裁けるのは司法だけだから。
そうならない限り、被害者とは園子温のことだ。
数え切れないほど多くの人が園子温は性加害者だと言い切るのに、確たる証拠がないのはどうして？
当時の編集長と記者は退社したそうだ。
"被害者"は置いてけぼりで。
*
それはそれとして、今回の騒動。
園子温がどうなろうと変わらない真実がある。
星野源の楽曲は『星野源の楽曲』でしかない
この人は何を言ってるんだ？
— いの卵🐣537m (@inokawa_zoo) December 24, 2024
星野源の楽曲は、製作のきっかけが何であろうと『星野源の楽曲』だよ。 https://t.co/ygu243nOaa
星野源の楽曲に『性加害を連想させる曲』とラベリングしたのは、当事者ではないことに注意が必要。
二次加害をやたら忌避させたがるのはなぜか。
『二次加害』を免罪符に、星野源を盾に、園子温ひいては性加害そのものを殴りたいだけじゃないか。
そもそも、性加害を連想させるものは世の中にいくらでもあるでしょう。人にもよるだろうし。
社会はどこまで配慮するべきですか？
性被害者を腫れ物のように扱うことが正義ですか？
性被害者は一生、性被害者でいなきゃいけない？
紅白はダメだけどライブはオッケーという謎の価値観も多く見られるが、これだって同じことだ。
源さん！受け取りました！！
— まっかる (@korehawatashida) December 25, 2024
ご家族でゆっくりと過ごすはずだったであろう、クリスマス。きっと調整に駆け回ってくださったと思います。源さん、スタッフさんありがとうございます。
地獄でなぜ悪い、ライブで聴けるのを楽しみにしています🥹
そして紅白！
「ばらばら」、すごく楽しみです！！
https://x.com/Munimuni_ja/status/1871452420443918691?t=dtTRPavGIySbeui7vta2Lw&s=19
この曲を聴いて、励まされた人が再び力をもらえること、尊厳を踏み躙られた体験を抉り返されること、どちらも尊重されるべき。だから、聴きたい人はイヤホンで聴けばいい。ライブで聴けばいい。紅白じゃなけりゃここまで言われなかった、それだけのことがどうして理解できないのか https://t.co/YBZNuMMo8S
— むにじゃ (@Munimuni_ja) December 24, 2024
"ライブで聴けばいい"は誰の匙加減ですか。
星野源のライブに行きたい性被害者はどうするの？
お前らは大人しく紅白でも観てろって言ってるの？
星野源のライブは性被害者への配慮に欠けている
ってことになるけど、それでいいの？
この曲を紅白歌合戦の舞台で歌唱することが、二次加害にあたる可能性があるという一部の指摘について、私たちはその可能性を完全に否定することはできません。
"二次加害にあたる可能性"は、紅白に限らない。
"その可能性を完全に否定する"ためには、
【金輪際、人前で『地獄でなぜ悪い』を歌わない】
これしかない。
"星野源の中から生まれた、星野源の歌"なのにね。
おかしいと思わない？
楽曲「地獄でなぜ悪い」は星野源の曲です。
星野は2012年にくも膜下出血で倒れ、その闘病期に病院でこの楽曲の作詞をしました。詞の内容は、星野の個人的な経験・想いをもとに執筆されたものです。後述する映画のストーリーを音楽として表現したものではありません。星野源の中から生まれた、星野源の歌です。
今回の騒動は、一から十まで狂ってる。
これこそが地獄というならその通りかもしれない。