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ある機械屋のプログラミングとの出会い 前編
はじめまして、イノカドと申します。
日本の片隅で、ひっそり生息しているしがない機械エンジニアです。
機械エンジニアの視点からのプログラミング・IT技術について語っていきたいと思います。
初めての投稿ですので、一人の機械エンジニアのプログラミングとの出会いの話をしたいと思います。
昨今のIT業界の興隆や、学校教育・副業の話題で ”プログラミング” という単語を聞かない日は無いのでしょうか。
私自身は、学部1年の工学部機械工学科の必修科目で、C言語というプログラミング言語を習い、19才の時人生で初めてプログラミングに触れました。
が、この授業、全然さっぱり面白くなっかたのですよね。
面白くなかった理由は二つありまして、プログラム実行のたびに終わらないバグ取りのストレスと、教授にやる気がなくて指導放棄をされ、何のためにプログラミングの授業をしているのか、さっぱり分からなかったからです。
まず、授業の内容なんですけど、授業の前半で例題を解いて、後半で課題を解くという形式でした。
課題の内容は、整数の和の計算とか、フィボナッチ数列を出力せよとかでした。(私の学科では30年近く同じ内容の授業です。)
課題の内容は置いておいて、問題は、プログラム実行のときのダルさでした。
慣れないコードを一生懸命書いて(VScodeみたいな補完機能なんて一切ないただのテキストエディタに!)、コマンドを打ち込んでよし!いざ実行!
そして、吐き出される無数のエラーと警告。
そして、始まる、終わらないバグ取り。
このバグ取りがやっかいで、エラー内容が分からないのでその意味の解読から始まって、意味を何とか理解したらその行周辺の修正をするのですが、上手くいかず。
教授にエラーの内容を聞いても、「エラー内容をちゃんと読め、自分で考えろ」という機械的な答えしか返さないので、友人と延々考え続けて試行錯誤して30分後、エラーの原因がソースコードの1文字の綴りミスだったということに気づく…(白目)
こんなことを授業中延々とするわけですよ。ずっと画面を凝視してミスを探しているので目が乾くし、精神的な疲労も相当でした。
そんな教授は工作機械の専門家で、プログラミングやIT技術への興味が薄いので、授業内容を改善する気が無く、毎年同じ内容を使い回していました。
また、IT技術は虚業であるという偏見を持っている方で、現代にプログラミングやIT技術が、世界的に評価されている理由を理解されてなかったように思われます。
そんな状態でしたので、プログラミングを学ぶ意義も楽しさもサッパリ分からず、プログラミングに対して苦手意識を持ったまま学部1年は過ぎていき学部2年になりました。
こんな風に、私のプログラミングとの出会いは最悪に近いものでしたが、学部2年の冬、プログラミングの面白さに気づく出来事がありました。