トータル半年でデザイナーを目指す方法〜勉強開始から内定まで〜
前回読んでくださった方、スキ押してくださった方ありがとうございます!
今回はゼロからデザイナーを目指すにあたり、どんな準備をしたのかと、実際の転職活動のことについて書きたいと思います。
(※グラフィックデザイナー寄りの内容になると思います。)
タイトル大袈裟に書いちゃいましたが、あくまでも私のやり方なので一つの方法としてみていただければ幸いです。
先に補足しておきますと、未経験でデザイナーに転職する人は意外と世の中います。
たしかに年齢によってチャンスの幅は狭くなることはあるかもしれませんが、あとはその人の努力次第だと思います。
もちろん方法も一つじゃないと思います!
理想は美大や専門学校で学ぶことができたら基礎もしっかり積めますし就職先も広がるんじゃないかとも思います。
私は勉強を初めてから内定までトータル半年くらいなのですが、どちらかというとお金も時間もなくて早く手に職をつけたいという方のほうが参考になるかな〜
なるといいなという感じです。
◎まずはじめに勉強したこと
私はデザイナーになりたいと思って次の日に、
デザインに必要なソフトの勉強ができるオンラインスクールの申し込みをしました。
それが社会人4年目の7月頃ですかね。
前回さらっと紹介しましたが、デザイナーになるのに最低限『Illustrator』と『Photoshop』はある程度使えた方がいいと思います!
どちらもAdobeが提供するソフトですが、私も最初は存在も知らなかったですし、使いこなせるかもわからないところから始まりました。
独学でソフトを勉強する自信がなかったのと、
前職は土日休みではなかったので、デジタルハリウッド大学のオンラインスクールにしました。
短期で3ヶ月くらいでIllustratorとPhotoshopの基礎は学ぶことができます。他にも色んなコースがありましたが、自分の好きな時に授業をオンデマンドで見れる感じです。
デジハリ経由でAdobeを契約すると学割になるので負担も減ります。全部込みでだいたい8万くらいでした。
初期投資大きいですが学校通うと時間もお金ももっとかかるのと、なるべく短期間で操作を覚え、転職も仕事をしながら行おうと思っていたので、諸々を考慮してオンラインにしました。
オンラインスクール自体は他にも色々種類はありますよ〜!
ちなみにAdobeのチュートリアルなら無料で一通りできるので、私も入社してから暫くPhotoshopとIllustratorのチュートリアル全制覇をやったんですが、これだけでも十分学べます。
いきなり学校行くのは抵抗あるとか、デザイン興味あるけど試しにやってみたいって人にはオススメです!
一応Adobeのサイト貼っておきますね!
●Illustratorチュートリアル
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/tutorials.html
●Photoshopチュートリアル
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/tutorials.html
講座を終えてIllustratorの基本操作を覚えてからは
見よう見まねで作字をやってみることにしました。
作字は文字をアレンジしたりすることなのですが、SNSで検索すると色々なデザイナーさんの作品が出てくると思います。
私の場合、思いついた単語を選んで
今日はパスファインダーを練習するとか、
今日はベジェ曲線を使って作成するとか、
イラレの操作で苦手な機能を練習しながら作ってました。
あとは前回紹介した後輩あんなちゃんの記事を教科書にして、そこで紹介されているデザイン関連の本を一通り読んだりもしました。
色々読んだのですが、『けっきょく、よはく。』は今もレイアウトに煮詰まった時などに繰り返し読んでいます。
初心者にありがちな詰め込みすぎのレイアウト、私もよくやってしまうので、余白の活かし方がとても参考になります。
・『けっきょく、よはく。』
余白を活かしたデザインレイアウトの本
ingectar-e
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FW35F5R/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
あと勉強とは別なんですが、配色関連の本は一冊持っているととても便利です!
◎転職エージェントに登録
そんなこんなしてるうちに9月末になりジョブローテーションの時期になったのですが、結局希望していた部署に行くことは叶いませんでした。
次はいつあるかも分からないジョブローテを待つより、自分の夢は自分で切り開くしかないと思い転職を決意しました。
一番辛かった時は通勤中ずっと同じ曲をリピートしてて、玄関に着いた途端泣くという、、、
今思うと病んでましたね。笑
ただある意味一番辛い状況だからこそ大きな決心ができたと思います。
異動が発表されて次の日には転職エージェントに登録しました。私はリクルートエージェントを利用しました。クリエイティブに強い求人サイトとかも見たのですが、求人数が多そうだったのでリクルートにしました。
担当の方が親身になってくださり電話で面接練習や前日に励ましの言葉もくれて感謝しています。興味がある方はご紹介もできますよ〜
担当の方にも言われましたが未経験からデザイナーへの転職は正直厳しいです。
あとは求人もタイミングによって変わるので私の時はオリンピックの前で比較的募集も増えてる時期と言われました。(結局オリンピック延期になってしまいましたが、、、)
それでも私の転職時は未経験可の募集は少なかったです。
エージェントに登録してまず面談をしたんですが、そこで自分のことややりたいことを明確にしていきました。
その中で二つ決めておくべきことがありました。
一つ目はデザイナーといってもグラフィック、web、DTP、空間、ゲームその他諸々あるので
どういうデザインをやりたいのかを聞かれました。
担当の方はもし転職するのがゴールなのであれば、販促やプロモーション、イベントの仕事など業務の枠を広げてとにかく内定をめざす方がいいとおっしゃっていました。
私は間接的にクリエイティブに関わるのではなく
デザインそのものをやりたかったのと、できれば広告など手元に残る平面的なデザインをやってみたかったのでグラフィックデザイナーの求人で絞りました。
正直なところ未だに職種の違いはよくわかっていないんですけどね。
ただそれでも途中募集がなさすぎてWEBデザイナーの未経験可の会社にも少し応募しました。
志望動機の説得力などを上げるためにも軸はぶらせないので絞った方がいいこともあるのですが、その分求人は減ってしまいます。
必然的に未経験可と書かれていない求人にもダメ元で出すことにはなります。スキルがある方ならいけるかもしれないですが、ソフトの基本操作できますレベルだと現実は厳しかったです。
二つ目に制作会社か事業会社か希望はあるかどうかを聞かれました。
前者は外部のクライアントからデザインの仕事を受注し、後者は社内にあるデザイン部署で宣伝や販促に関わるデザイン業務全般をやるという風に認識してます。合ってるかな、、、
私は色んな案件をやって経験値を積みたいと思ったので制作会社に憧れはあったのですが、募集がなかなかないのと、wantedlyでいくつか見つかりましたが、条件が経験者じゃないと厳しかったので、事業会社も含めて幅広く受けることにしました。
◎転職活動の前に準備するもの
いよいよ転職活動の準備ですが、デザイナーの場合以下の3つが必要になります。
・履歴書
・職務経歴書
・ポートフォリオ
履歴書は一般的だと思うので省きますが、転職の際にはそれまで携わってきた仕事の事業内容や業務内容、そこで培った経験、自己PRを簡潔にまとめた職務経歴書が必要になります。
だいたいフォーマットは無料でもらえたりネットに出てます。
そしてもう一つデザイナーの転職で必要になるのは
ポートフォリオです。ポートフォリオとは、作品集の
ことです。
私はデザイナーでも美大生でもないので、手元に発表できる作品もなく、まずは作品を作るところからでした。
10月頭に面談をして、10月半ばにポートフォリオ完成を約束し、そこからは仕事をしながら進めました。ひとまず作字を8点と架空のお店のロゴを2点自分で妄想して作成しました。
未経験でポートフォリオを作る場合には、知り合いに頼んで実際にお仕事をもらったり、Lancersなどフリーランス向けのサイトでお仕事をやる方もいらっしゃいますし、本当はその方がポートフォリオの質も上がると思います。
周りにお仕事を頼める人がいなければ、テーマを決めて架空のチラシやポスターを作るのもありだと思います。
私はもう焦りもあったのと、あとはパッションでどうにかしようくらいの気概でした、、、
あまり懸命ではないです。笑
お見せできる範囲ですが、ポートフォリオはこんな感じのイメージです。中身は参考にならないと思いますがフォーマットはこういう感じです、、、
私がデザイナーを目指すきっかけになった後輩のあんなちゃんのポートフォリオのフォーマットを参考にしています。
1ページ目に自己紹介や志望理由、資格やスキル、読んだ本などを記載して、2ページ目以降は作品と意図って感じです。私の作ったものは表紙も入れて8ページまであります。
今思うとよくこの内容の薄さでポートフォリオを出せたなっていうくらい恥ずかしいものなんですが、後々上司に聞いたところ未経験で求めているのはスキルではなく意気込みや可能性とのことでした。
ポートフォリオを完成させて履歴書を約20社出しました。未経験可では無いところも含めて出したのもあって通ったのは2社でした。未経験だと確率はそのくらいらしいです。
デザイナーに限らず転職は書類選考が山場だと聞きました。もちろん面接も大切ですが、倍率が全然違うようです。
◎面接について
デザイナーの面接はだいたい2回、多くても3回と聞いたのを覚えています。
最初に書類が通ったのが今の会社の面接でした。
事業会社で営業もいる会社ではありますが、デザインチームがあり、主に外部のクライアントから案件を受注しているのと、サイン(看板)や平面の販促物、ロゴ、空間など幅広くやっている会社でテンションがあがりました。
一次は人事の責任者の方との面接でした。
非デザイナーの方なので専門的なことよりも、志望動機や将来のビジョンや人間性を見ているような質問が多かったです。
ポートフォリオは提出物にはなかったのですが、念のため持参していって提出したところ、そこを評価してもらえました。
未経験だとデザインスキルよりも積極性とかが大事なのかなと思います。通過連絡はありがたいことにすぐに来ました。
二社目はWEB系の会社でした。私はPhotoshopのスキルもその時点で低く、コーディングもできないため、ダメ元で出したところだったので驚きました。笑
一次から社長面接でとても緊張しました。正直にコーディングが全くできないことをお話したところ、頭を抱えていらっしゃいましたが、熱量は多少なりとも伝わったようでした。アシスタントからでもここでならかなり成長できる環境だと感じました。
ただ、グラフィックがやりたいのかWEBがやりたいのか、デザイナーになれるならなんでもいいのかそこを聞かれました。
たしかにただ手当たり次第に履歴書出しましたじゃ相手にも失礼ですし、誠心誠意応えないといけないと思いました。面接からしばらく考えてやっぱりグラフィックの方がやりたいと思い、そちらの会社は選考を辞退することにしました。
これで一社目の会社が二次ダメだったら転職も振り出しになるという崖っぷちかつ、仕事しながら休日も面接の日々でかなり精神的にキテいました、、、
二次は役員の方とデザイナーチームの責任者の方との面接でした。志望動機とポートフォリオの質問をされた後は社内業務の紹介や雑談になり、終始和やかな雰囲気でした。これで落ちたら人間不信になるよ?!というくらい社内のことを教えてもらえました。
入社までにこれだけは勉強してほしいことや読んでおくべき本はあるかどうかを逆質問をしたのですが、「入社してからいくらでも鍛えますのでそのままで来てくれれば大丈夫です。」って言ってもらえてすごく嬉しかったのを覚えています。
ちなみに今の直属の上司です!
面接は30分とか体感だと短く感じますが、会社の雰囲気とか社員の方々の印象とか結構沢山の情報があります。選ばれるための場ではありますが、受ける方も選択権はあると思います。
やりたい仕事ができても人間関係が合わなかったりしたらそれは嫌ですし、結構直感って大事だと思います。私はここで働きたいとこの時点で確信したのでそこからは受かりたい!!!って念じてました。
それから一週間くらい経って、あーこれだけ間空いたら落ちたかもなぁ、、、って落胆してたんですけど、内定連絡がきて仕事中だったんですがガッツポーズしちゃいました!!!
◎おわりに
内定が出たのは11月半ばだったので、転職活動自体は約1ヶ月半くらいでした。この1ヶ月半はとても長く感じましたし、人生で一番くらいに辛かったです。
仕事をしながらポートフォリオを作って、書類落ちて、落胆して、仕事では今後を期待されて、ありがたいことのはずだけれどプレッシャーや後ろめたさもあって、休日は面接で、って感じで身体も心も休む暇がなかったです。
内定が出たあとは退職の意思を伝えたり手続きなどやることも色々あります。
幸いにも前職の会社の上司や同僚も皆さん応援してくれて円満に退職することができました。
異動してすぐだったのでご迷惑もかけてしまいましたが、本当に人に恵まれていたなと思います。3年半頑張れたのもやっぱり人が大きいですね。
でも私は仕事=お金を稼ぐ手段と割り切ることができるほど賢くは生きることができなくて、給料が下がってもどうしてもやりたいことを仕事にしたいと思ったので転職をしました。
初めてのことで不安もありましたが、結果今楽しみながら働くことができています。
何が幸せなのかは人によりますが、何歳からでも環境は変えられるものだと声を大にして伝えたいです!
偉そうなことをつらつら書いてきましたが、私もまだまだひよっこです。すみません、、、
これをみてデザイナー興味湧いたとか、転職迷ってたけど挑戦してみよっかなとかちょっとでも誰かの参考になれたらうれしいです!
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
また次は入社してからどんなことをやったかとかお話できたらいいなと思います〜