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メルマガ「いのちの授業 あの日から(3号)」

『大人の「いのちの授業」、その意味』

 普段、私たちは「いのち」について、あまり気にすることもなく暮らしています。大人の「いのちの授業」と聞いて、あなたは何を思いますか?

「大人に授業? 子どもにじゃないの?」「お坊さんか、医師の話? 何となく堅そうだなぁ…」。二十歳代の私であればそう思ったでしょう。

 でも、今は違います。「いのちに思いをはせて、自分の生き方・働き方をみつめてみよう。本当に大切なことに気づき、幸せになるためのヒントがきっとある―」。なぜ、「いのち」が幸せのヒントになるのでしょうか。

 いのちに思いをはせるとき、生きる・働く思いが『深まる』『広まる』『定まる』からです。

『深まる』―。一つの言葉にも「いのち」は宿っています。その思いを知るだけでも、心に響くものは全く違うものになります。

「命名」。親は、子どもの命がこうあってほしいとの願いを名前に込めます。子どもは、親から名前をもらって人になります。命名によって家族の歩みが始まります。
「使命」。私たちは必ず死にます。限りある自分の命をどう使うか。その命の思いを仕事に込めるとき、仕事は志事となり、天職になっていきます。
「命日」。大切な人が遺してくれた思いがあります。それを心に刻み生きていく、自分も遺していく。その日は、命のバトンを託し託される日です。

『広まる』―。いのちを英語で綴るとLIFEです。LIFEを日本語に訳すと、命、人生、生き様、生活、生きがい、本もの、活気などになります。いのちは、全ての生きる営みに思いがいたります。

『定まる』―。いのちは一番大切なもの、生きる根源です。いのちへの思いが心の根っこになってくれます。一番大切なものをみつめなければ、心は根無し草になってしまいます。
 
 いのちに思いをはせて、深く広く心を定めてこそ、幸せに生きることができるのではないでしょうか。

 心揺れる時代と言われます。生き方、働き方をみつめなおすことが求められています。ぜひ、「いのち」に思いをはせて、生きること・働くことをみつめてほしいのです。

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