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いのちの授業 あの日から(141号)
「景子ちゃんに会えました」
(私が一番受けたい「いのちの授業」<ごま書房新社>より)
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春の日、国立大学の医学部で「いのちの授業」をしました。
テーマは「いのちと医療」です。2週間後、学生の感想文が届きました。
「景子ちゃんの話は、私が小学五年生のときに学校で聞いた話でした。
当時、周りにいた友達が皆泣いていたのが非常に印象的でした。鮮明に覚えています。女の子の写真を見たときに、『あ、あの子だ』。本当に再会したように細かいエピソードまで思い起こされました。
『この話を、ただの悲しい感動エピソードで終わらせてはいけない』
そう思ったことが、私がこうして医師を目指し大学で学んでいるきっかけです。景子ちゃんは、ずっと心の中にいてくれました。
10年の時を経て、私より少し小さい子だった景子ちゃんは、ずっと小さい子になりました。でも、医師として、いのちを支え守るとの思いを新たにさせてくれました。景子ちゃんは、2度も私の『心の先生』になってくれています」
「いのちの授業」である質問をします。
景子ちゃんに会えた気がする人は、手をあげてください。子どもも、大人も人が手を挙げてくれます。そして、次のように続けます。
「私たちは、大切な人を必ず亡くします。でも、その人に会えたような気がすることがあります。なぜでしょうか。
いのちには、『体のいのち』と『心のいのち』がある―からです。体のいのちはいつか終わります。しかし、心のいのちは思いとなって永遠につながっていくのです。
大切な人は、心の中で生きています。その思いを「いのちのバトン」として生きてください。きっと、こころの宝ものになってくれます」
*2月14日、景子の誕生日に寄せて
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