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愛について YTOL語り

 Jアルバム(通常版)収録、愛について。シャンデリアの下、ピアノ伴奏だけで歌い上げる。オリジナルライブには必ず入る部分と伴奏の長さで、歌い始めるのは動画の尺の4分の1辺り。つまり、歌声を聴けるのは3分に満たない。

 そして、愛についての歌詩は、毒親育ちには「お、おう」となってしまう。何というか、自分を愛している人等、この世には存在していないと思っている。そんな人間には、どうにも歌詩が苦しい。多くのファンは、すんなりと愛を受け取って生きているのだろう。しかし、育ちの傷のせいか、どうにも愛を受け取るのが苦手だ。歌詩で何かが抉られる。

 Jアルバムを限定版で買うと、全ては聴けない愛について。もしかしたら、そのタイミングで聴いてしまっていたら、嫌悪感すら抱いていたかも知れない。毒親ブーム(このブームって何だよとは思いもするが)で苦しみの根源について気付いた後、少しずつ解毒をしてきて今がある。もし、ろくに解毒もしていない時に愛についてをまともに喰らっていたら、歌詩を嫌ってしまった可能性すらある。

 曲タイトルに「愛」の入った作品は、ファン以外も知るものが色々とある。それらに比べれば影の薄い曲、愛について。人の数だけ愛が有って、人の数だけ愛の受け取り方がある。それが苦しいのは何故なのだろうと、冬の寒さの中で考えた。

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伊野聖月
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