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毒親育ち視点で見るジャンケットバンク 導入と気分屋ルーシー

 noteに登録した後、オススメの有料記事がキングダム関連のものだった。これは、キングダムと掲載誌が同じであるジャンケットバンクを、自分なりに弄ってしまえという神からの啓示と思うことにする。

 さて、ジャンケットバンクで毒親育ちが確定しているキャラクターは、読者からママ扱いされる獅子神である。
 初登場時は、お買い上げした人間相手に謎のマウントをかまして王冠をかかげさせていたせいで「あ、このキャラクター、返り血を浴びていた眼鏡(宇佐美主任)に痛い目に遭わされるんだろうな」位には感じた。まさか、後々の展開で獅子神に買われた人間は「倉庫落ちした商品の中では幸せだった」とは誰が予想出来ただろうか。

 ところで、毒親育ちと言うものは、その自覚をするまでは「毒親と同じ行動をしてしまう」ことが多々ある。そして、そのせいで友人・知人は離れていく。一人になった辺りで自覚をする人も居れば、毒親と同じルートを辿ってしまう人も居る。
 獅子神も、ろくに物も与えない毒親から「幸せだ」と思い込まされる心理的虐待を受けてきた可能性がある。そして、それに反論出来なかった子供時代の傷が放置されたままなので、園田相手に「んな訳ねえだろ」も炸裂する。獅子神は、初登場時では何だコイツ状態なのだ。

 個人的に、毒親育ちは「生き残る為に従順な良い子になる」か、「グレて出奔するか」に大きく別れると考えている。例外は幾らでもあるとは思うが、二大派閥としてはそんな気がするのだ。

 獅子神は、自分を強く見せようとはしているが、(大人にとって都合の)良い子でいたことが抜け切れていない面がある。ゲーム開始前の順番決めですら、何だかんだ言ってもコインの裏表を問われたら答える辺り、悪ぶっていても(大人にとって都合の)良い子でいた期間の長さが滲み出たように思える。

 鏡の中を覗いた時も、強そうな虎の後ろに隠れていた貧相な狐が顔を出した。まるで、他人に見せたい面と、強くなりきれはしない部分の象徴の様である。

 物を与えられないで育った毒親育ちは、その見た目のせいでなめられることが多々ある。また、心理的虐待を受けてきた毒親育ちの場合、怯えることが日常であり、それが滲み出てしまうとやはりなめられる。断れないことを見抜かれて利用されることも珍しくない。
 獅子神も、そんな経験をしてきたからか、上辺だけでも強く見せ、その態度でも自らを強く見せようとした。しかし、あくまでもそれは上辺でしか無かった。だから、あっさりと気分屋ルーシーで敗北もするし、痛みを声に出しもする。ただ、面白いことに、毒親育ちは耐えてきた分、伸び代も大きい。

 毒親育ちは、虐げられて育った分、自己肯定感が低く、それによってチャレンジ精神も残念な面がある。否定されて育った為、どうしても「どうせ自分なんか」と考えてしまう癖が有るためだ。
 獅子神は、楽に勝てて威張れる4リンクに留まっていた。これが、育ちによるキャラ設定として描かれていたなら、恐ろしいことだ。だが、過酷な状態でもサバイブしたスキルは、それが武器になると確信した時に強みになるものでもある。

 そんな訳で、解任戦で獅子神が生き残るか賭けません?


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