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毒親育ち視点で見るジャンケットバンク デットマンズ・キャンドルライト 壱
明かされた対戦相手
解任戦2回目では、宇佐美班からは獅子神、伊藤班からは叶が選出された。叶の演技に騙された獅子神は表情を変えるが、観戦組は叶の演技に気付いていた。これが、獅子神とその友達との間に、残酷なまでに開いた実力差と言うことか。
本来の司会は遅刻してきましたが、それにVIPも慣れていると言う説。
灰谷によって「デキる」と吹き込まれ、仕事がデキる女になった蛇谷。趣味はイグアナ飼育で好物はおにぎりだが、仕事中に食べようといていたのはおおきなメロンパン。仕事中に開封して灰谷にキレられそうになり、放り投げたらちゃんと回収されるメロンパン。ジャンケットにもファンが付く(御手洗に対する無堂会長)以上、回収されたメロンパンは、VIP相手にオークション式で売られていた説。
本来の司会によりなされたデットマンズ・キャンドルライトの説明
トラベラーサイド
ハートの死者
「ハッピーハート」を一つ届ける善良な死者
ハンマーの死者
「ハッピーハート」を一つ破壊する悪い死者
たいまつの死者
「死のロウソク」に一本火をつける最悪の死者
ゲートキーパー
歓迎する門番
配置された門を通過する死者の効果を2倍にする
居眠りする門番
何もせずそのまま死者を通過させる
鉄壁の門番
絶対に誰も通さず死者の効果を無効化
・死のロウソクに火が灯される度に残り時間は半減
・死のロウソクは一人当たり全部で五本
・ゲーム開始と共に一本の死のロウソクに点火
・ゲーム開始時の残り時間は
五時間二十分(三百二十分)
・ロウソクの灯っている間はタイマーが減少
・但し、オブジェクト選択時以外はタイマーは停止
・ロウソク点火と、それに伴うタイマー半減はラウンド終了時に行われる
・ロウソク点火及びタイマー半減がなされるのは、ゲートキーパー側
仕事がデキる司会曰く「こんなもの(猛毒の塊)が密室で燃えたら、結果は火を見るより明らかですね」だと言う。
友達だもの
ルール説明の時点で困惑している獅子神に対し「まあ要するにタイマー0で絶対死ぬって話だ」と言う叶。この部分、対戦相手が友達じゃなかったら言わない説。もうこれは、魅力的な友達の為のアドバイスである説。獅子神がタイマーを0にしないよう、それを暗に伝えている説。因みに、タイマーが0で絶対死ぬのは、その時点で致死量の毒が部屋に注入される為。タイマー0で都合良く死ぬ毒が存在するのは、流石にファンタジーかゲーム世界。実際の生物相手に、この量を与えれば死ぬと言う明確なラインは無い。
毒を飲まされた不敗のちん牛山が動き回れたのも、ここら辺が関係しているかも知れない。当時の毒性学知識がどれ位のものかは分からないので、その辺りは定かではない。ただ、喩えとしてとても便利なのが、意識は混濁していても元気に動き回れる◯べんちょ。
なお、毒性学を学べば嫌でも覚える概念「半致死量」は、体重1キログラム辺りにその量を摂取させると「半数は死ぬ」と言う意味。つまり、ある意味でハーフライフ。
しかし、「敬一君 戦う前に一つお願いがあるんだ オレの所に来てくれ もしも幽霊になれたら」はどういうことなのか。「幽霊になれたら」ってどういうことだ。
以下、蛇足。
密室+毒物+観測
密室で致死量の毒物、そして観測。これはもう、シュレーディンガーの猫ではなかろうか。密室に致死量以上の毒物を注入されたら、猫は死んでしまう。だが、実際に猫が死んでいるかを観測するまでは、生きている猫と死んだ猫のどちらも存在している。そう、実力差が明らかでも、観測するまではどちらの勝利も存在するのだ。
「会いたいぽっち」の針
愛か戯れか
とうに分かり切った最終章
視線で心交わして
そんにゃ感じの歌詞があるシュレーディンガー。最終章が、毒親育ちには分かっていた。そうでなくとも、ラウンド毎の結果が6通りしかないゲームの時点で、「キャラのやり取りがメインだろう」と予想が付く。そして、その中で獅子神が成長するならば、毒親育ちには流れが予想出来た。
いきなり謎の詩を貼り付けてんじゃねぇよと思われそうだ(そもそも、別に読まんでも良い)が、獅子神が亀ポジションなのは既出である。真経津により(むしろ何回か目のルーシーに?)手に穴を開けられる前のイキった獅子神と、兎側の真経津。そこから発想を得て書いたような何か。
だが、「ステレオタイプの幸せな家庭育ちならば、学べること・与えられる何か」が欠落あるいは不足している毒親育ちなら、「スタート地点が違う感覚」と、「認知の歪みから進路を間違えやすいこと」ならば分かるのではなかろうか?
そして、それらを克服したのが叶であり、これから克服するのが獅子神。さり気なくアドバイスをするのも、友達だからだけでは無いのではないか? 等と思いもした。確定はしていない。ただの毒親育ちの推論である。
ロウソクと推理漫画
友情と送り火、そして狐面。金田一少年の事件簿R、狐火流し殺人事件。デットマンズ・キャンドルライトと複数の符号が一致した事件を思い出さずにはいられなかった。
死者の為の狐火流し。本来ならば燈籠のみが川に流されるのだが、金田一少年が関われば死体が川を流れてくる。そこには、流されてからの経過時間を推理出来るロウソクが有った。そう、ロウソクに火が灯されてからの時間を、そのロウソクが短くなった分から、そのロウソクに火が灯っていた間の時間が計算出来る。ここ、テストに出るぞー(by 死者)
名探偵コナンの場合、小学校で行われる理科実験を元にしたトリックが存在する。この実験を行う際、真鍋先生ならば生徒が自主的に考えるよう誘導するだろう。基本的な実験をしてから教育強度を上げ、長さの違うロウソクを用意して、長いロウソクから火が消えたら、何故そうなるのかも真鍋先生なら生徒が理解し易いように教えてくれそうである。
今や冷暖房完備の小学校も増えた。そうなれば、家庭環境はどうであれ「密閉空間では暖かな空気は上に溜まる」ことを体感出来るし、複数の温度計を用意してあれば数値的にもそれが分かる。真鍋先生なら、そこから「何故長いロウソクから火が消えたのか」に対する答えを生徒に出させることだろう。
なお、金田一少年の場合は、トリックにドライアイスを使用したが、こちらは昇華したての二酸化炭素が冷えていることを利用している。これらを踏まえて、推論ならば出せる。ただ、結局は観測してみるまでは、シュレーディンガーの猫は生きてもいるし、死んでもいるのだ。
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![伊野聖月](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142068605/profile_7030b00d3163f7c7f3af6863d6f4756f.jpg?width=600&crop=1:1,smart)