アドラー心理学から勇気づけ(エンパワーメント)を学ぶ
初回投稿に引き続き、学びをアウトプットします。
※アドラー心理学に基づいた平本式セミナーの現場変革リーダーシップのDAY9の内容になります。
■サマリ:
- 勇気づけは自己受容/他者信頼/他者貢献感を上げる行為
- 勇気づけは「ヨコから目線」で接する
- 勇気づけのプロセスは下記3ステップで進める
1.「相手の今ココの気持ちに寄り添う」
2.「過去苦しかったことを労う」or 「過去良かったことを励ます」
3. だからこそ「未来こうなってほしい」
前回に比べちょっと長いですがお付き合いください。
そもそも「勇気」とは?
- 人間はだれしも目的に向かう欲求を持っている
- 達成の際にはかならず人間関係上の困難にぶつかるが、この人間関係上の「困難を克服する力」をアドラーは勇気と呼んだ
- 困難に立ち向かい、乗り越えるための活力を与えることが勇気づけである
ざっくりいうと「私、もしかしたら自分自身でこれを乗り越える力があるかも・・」と思えている状態、という感じですかね。
※sakurakosawaさんのブログが参考になりました。ありがとうございます!
勇気づけ(エンパワーメント)とは?
- アドラーの言う「幸せの3条件」のいずれかを1mmでも向上させる行為
ふむ。。
では、「幸せの3条件」とは何か?
アドラー心理学の「幸せの3条件」
アドラーは人が幸せになるために下記3つの条件があるとしている。
1.自己受容
2.他者信頼
3.他者貢献
「自己受容」ができている状態って?
→自分のいいところも、悪いところもぜんぶひっくるめてありのままの自分を受け入れられている状態。
「他者信頼」ができている状態って?
→他者を無条件に信頼すること。条件をつけないこと。(これは人によってはハードルが高そうと感じました)
「他者貢献」を感じられている状態って?
→自分の好きなこと・得意な分野で、誰かの役に立てていると思えている状態。
これらどれかを1mmでもあげられれば、勇気づけ(エンパワーメント)というそうです。
これらの関係性をキレイに図示されていたので添付させていただきます
引用元(ご本人確認済です):https://rj77.hatenablog.com/entry/adler-vol4
とりあえず、次!!!
勇気づけのプロセス
言葉だけで表現しきるのは難しいのを承知で書いてみます!
【STEP1】
まず、「相手の今ここの気持ち」に寄り添う
→例;今ここ頑張ってるよね or ちょっと苦しいよね
【STEP2】
過去の苦しかったこと(過去ー)のねぎらい
→例:過去XXXのプロジェクト、本当に大変だったよね
or
過去うまくいった、良かったこと(過去+)に注目し励まし
→例:過去、〜(具体的行動)してくれてありがとう。
【STEP3】
「未来こうなってほしい」を伝える
→例:そして、あえて言えば、〜してくれるとみんな助かる(私が助かる)
どうなったら「勇気づけできた」と言えるのか
私にとって一番大事と思ったポイントは下記。
「他者に対してXXXしてあげられるんだ」と本人が自発的に思えている・自走できている状態に持っていってあげること。これができたのであれば勇気づけはうまくいっている
「自走」このワードにビビッときました。
というのも、コロナをうけて今の職場はリモートワークになっている。新しいメンバも多く、コミュニケーションも取りづらいため不安も多いはずだから・・といって、今の自分は少し厚めにフォローに入っている状況。
なのだけど、結果として、
・本人たちが必要としている以上に介入していないか・・?
・自律的な動きを結果として阻害してしまってないか・・?
と自問自答していたのです。
今必要なのは、やりすぎでも放任でもなく、適切な勇気づけだ。そう思うことができました。
行動に移す上で意識する4つのTips
自分にとって有益だった具体的なTipsをメモっておきます。
1.失敗しても一旦まるごと受け入れる!
→原状復帰/あやまる/再発防止策も一緒に考える
2.良い意味で「乗せる(良い気分になってもらう)」ことがめちゃ大事
→例:「○○さんはXXXの力すごくあるからわかると思ってる」「期待してる」
※もちろん明らかなウソはやめたほうが良い
3.相手の評価、分析を聞くこと
→こちらの判断、評価、分析だけを伝えるのはNG。
4.ヨコの関係からの勇気づけを意識。
→「上から目線」「下から目線」はNG
特に自分は4に気をつけたいと思った。
「上」からいかないことはもちろんだが、手厚くフォローしようとしすぎるあまり「下から目線」(極端な例:「よかったらこれやってもらえたら嬉しいんだけど・・どうかな・・」)すぎると、結果として彼/彼女の自発的な動きを妨げる結果になりかねないこともあるのかな、と感じた。
明日からのアクション
勇気づけを取り入れるにあたり、具体的には下記を行います!(勝手に宣言)
1.【日々やる】メンバについて、日頃の行動や業務をよく観察してメモを適宜ためる(現在や過去+、過去ーをマメに把握)
2.【スポットでやる】メンバに対して、上半期中に1on1面接で勇気づけを実施
勇気づけや心理学は奥が深いですね。言葉だけだと表現しきるのは難しいけど、日々コーチングは実践し血肉にしていくのが一番、と改めて感じました!