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都会っ子から見る、なぜ素敵な場所が知られないまま息絶えるのかについて

皆様こんにちは!
静岡県伊豆市にあります、天城湯ヶ島エリアに恋をしています
いのししことさとあやと申します。自己紹介noteはこちら👇

東京の亀戸で育った私は、都会とは言えないけれど下町で育ちました。

子ども目線で言えば、小学校は目の前だったし、公園も目の前。
駄菓子屋さんだって歩いて5分でいける。
おばあちゃんちだって歩いて30分かからない。
目の前の小学校ほどではないが、中学校だって、歩いて10分ととても近い。
高校も自転車で10分だ(だからそこにしたっていうのはひとつの大きな理由)
保育園の頃から原宿の竹下通りにはお母さんと1か月に一度はお洋服を買いに行くし、ディズニーランドも年に2,3回は行かせてもらっていた。
習い事のピアノは電車に乗って、市ヶ谷まで週一で通っていた。

大学はお茶の水にある明治大学リバティタワー地上23階のビルで学び、地下にある体育館で部活をしていた。

そして楽天の最初の勤務地は六本木ヒルズで東京タワーを見下ろしながらの職場だ。

ここまで書いて本気で自覚したがなんだかんだで完全なる都会っ子である。

つまりさとあやは子どもの頃から長らくこんな環境にいる
・周りの大人は働いている、町に求人が溢れかえっている
・子供は徒歩圏内の学校に通っている
・所狭しと住宅が立ち並んでいる
・生活に必要な商店やスーパーなどなどが徒歩圏内にある
・バスは定期的にぶんぶん通り、電車は5分ごとに運行している
・道は舗装されているのが当然で、害虫はほとんど見ない

便利この上ない。それでもこの中にいると、この中にいるなりに「不便だ」と思って生きていたのは、人間の天井の無い強欲さだなと思う。

さて、そんな私が突如
新卒採用人事部営業の部署から、楽天トラベルへの異動がかないました。

担当していた人事部はほぼ大都会に存在していたので、基本的には数分刻みで動く電車に乗り、次から次へと営業先をまわりました。
空き時間の多くはドトールやエクセルシオール、ベローチェのお馴染みの喫茶店で20分ほどを潰し次に行く、そんな感じ。

そこから一転!
楽天トラベル「伊豆箱根営業部」の所属になった。
しかも西伊豆・中伊豆。電車無し!
電車での移動はまず不可能。

実は、当時さとあやは旅行嫌いで、
伊豆も箱根も行ったことがなかった。


どどーん。(そんなやついる?それで異動希望出すとか、どんな?)

数分違わず動く電車での営業周りは、
三島まで新幹線からのレンタカー営業周りへ変貌を遂げた。
どどーん。

レンタカーの借り方も、車の運転の仕方も知らぬ。なんかひねったらワイパー動いたり、電気つけようと思ったらエンジン止めたり色んな事があった。

担当してから4年ちょっとは、楽天トラベルとして「観光」という側面でしか見ていなかった。観光という面から見る問題は多少なりともわかっているつもりだ。
だが、ここ数か月は恋する天城湯ヶ島を「移住」という観点で見るようになって、初めて見えてきたことがたくさんあった。

この数か月で気になった場所をいくつか見させて頂いた
・岡山県西粟倉村
・山梨県北都留郡小菅村
・天城カントリー工房(トレーラーハウス宿泊施設)

行ってわかるのは、似たような問題を抱えているんだなぁということだった。知ってから行くのではなく、行ってわかるというのは、さとあやの性に合っているなと思う。さとあやは猪突猛進型。(知ってから行くと、あんまり感銘を受けない。笑)
知らずに行って、人の温度から伝わる真剣さや、閑散とした景色に対峙して、「ちゃんと」ことの重大さがしみ込んでくる感じがある。

新ためて天城湯ヶ島を考えた。
知識にあてはめるのでもなく、自分の心に聞いてみたところ
問題は大きく3つあるように思える。

・1人や2人で住む場所がない
(家族で住むようなでっかい家はたまに売られはいる。賃貸はありそうに見えない。貸してくれそうな物件も話を詰めていくとその話はなくなる。)

・移住者へのお仕事情報提供の薄さ
(ライトに住む場所がないので当然なのですが。)

・天城湯ヶ島に長く住んできた人のあきらめとも見えるムード

(ここは仕事もないから外に行きなさいとご年配が言ってしまう風土)

細かく見て言ったらもっとありますが、大きくはこれかなと。
「移住したい」ということを言うとほとんどの第一声は
「大歓迎だよー!」
と言ってくれます。

ところが、貸してくれそうな人が現れ、どんどん現実味を帯びてくると
「実はね」
と何かしらの住めない理由が後から出てくるという不思議な現象が続きます。このような現象が3回くらい続くとどうでしょう?

普通のメンタルの1人ものだったら完全に折れるかと思います。ぼきぃ!!!!

(さとあやは思ったような結果が得られないことに関しては前職の研修プログラムの会社でとても訓練されています。挫けるよりむしろ「これは大きな問題!」として加速度的に行動を取れる技術を持っているのでまだ折れてません。)

でも3回連続、いけるかも!と思ったところで、「実はね…」が続いたら?
人によっては

「自分は実はこの土地の人たちに歓迎されていない」
「伊豆の中でも下田のほうが優遇してれてる。
あっちのが移住したらいっぱい優しくしてくれそう」

(実際下田の色んなページ見てさとあやは本気でそう思った。笑)
「だったら東京のまんまでもいいんじゃない」
「もっと手前の修善寺なら部屋あるやん」
(もはや自分の恋する場所のことは忘れた)

みたいになっていきます。
仕事の前に、住む場所探しで折れてしまい、仕事問題にも行きつかない。
疑問を解消したくて市役所に電話してもエキスパートが出てくるわけでもない。「少々お待ちください、後に折り返します」といって、2日後に折り返し。「ここは頼れない…どこに頼ったらいいのだろうか…」となる。
どんなに問い合わせ先が書いてあっても一発目がそれでは他もそうじゃないかと思う。その土地の1人1人は一生懸命お知らせのページを作ったと思う。だが、下層にありすぎて、探せない。もしくは情報が数か月更新されていないともなると更新頻度が低いが故に、見に来ても価値がないサイトと判断され二度と行かない。
いや、わかります。現地の方は更新しているつもりなのもわかります。
それでも、申し訳ないですが、都会のスピードと比べたらそれは更新されているには入らないのです。
現地に知り合いがいなければ、「この土地に固執することもない、他に行こう」となることは人間の心理としては至極まっとうだと思う。

ご家族で引っ越し先を考えている時はまだましで、パートナーと不安を分けながら探していけるから。それでも折れます。というか、そうこうしているうちに、他の土地に目移りして、似たように見える他の土地のファンになってしまうと思います。

日本には素晴らしい土地がたくさんあります。

そして素晴らしい土地が、素晴らしいようにはプロモーションされていない!素晴らしい土地の人たちが、「自分たちの土地は素晴らしい!」って大きな声で、自分の子供や、外の人たちに教えてくれてはいない!もしくはその叫びが外へは聞こえない!

声をあげない、あげた声が聞こえない、が何よりも弊害だって思います。

わかります。わかりますとも。
自分(住んでいるところ)の素晴らしいところを大きな声で言うことは、自慢に取られたり、自意識過剰だって言われたりしたら、嫌な気持ちになるのもわかります!10年前、20年前、30年前の当たり前はごもっともです!

でもね!それでも、天城湯ヶ島に住んでいる子供たちの未来や、この土地そのものの未来を考えたら、その土地から愛をもって子供を市外に移すことよりも、自意識過剰だって思われたって「ここの土地素敵なんじゃー」って言い続けることのほうが大した痛みじゃないと思わないですか?

「偉そうに!東京もんが!」
「す、すいません!!!!!」

がしかし!天城湯ヶ島のみなさま!
並びに全国の素敵な土地に住んでいるみなさま!
素敵な土地にも関わらず、代々続く「控えることが美しい✨」日本の文化に追いやられて声を出すことも忘れてしまった土地の皆様!

本当にこの土地素敵だから一緒に声をあげて「すてきだー」って言ってこう!都会っ子が何言ってんだ!って思うかもしれないけど、すいません!都会っ子で!そういう人生だったからしょうがない!
そしてなぜか天城湯ヶ島に恋をしてしまったからしょうがない!

だから!今から!一緒に!

「天城湯ヶ島は本当に素敵な場所だー!!!」
「自分の住んでる土地は素敵な場所だー!!!みんなに見て欲しいんだー!」を一緒にやろう!まずはそこから、です!

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会社を辞めて、移住するチャレンジに取組んでいます。移住の先輩や、移住しようと考えている人、移住先になりえる世界中の土地のみなさんを勇気づけられたら嬉しいです!

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