
(14)松戸のソーシャルファーム日記 花冷え
4月6日火曜日。寒い朝。かといってダウンジャケット着れば汗をかくし、かさばる。バス待ちの間に自販機で暖かいお汁粉を買って、胸ポケットへ。尾崎豊の歌にあった「100円玉で買える温もり」だ。130円だけど。
今日は屋外でのラジオ体操のとき、ポロシャツと長袖の作業着を重ね着。ハウス内で暑くなったら脱ぎます。
ピーマン、ピーマン、ピ〜マ〜ン♪(遠くで呼ぶ声)
来たよピーマン、ぼくのところへ。土日月のどこかのタイミングでついに発芽していたようです。2週間以上かかりました。あの小さな種から、小さな双葉が。プチトマトみたいにつるが伸びて実がなるタイプらしく、絡ませるガイド用のビニールひもがつるしてありました。
サヤムスメは3段目の小さな芽が増えた。伸びてるのとそうでないものの差が激しいけど、種まきの深さにバラつきがあったんだろうか。リーフレタスもだいぶ不揃いな育ち方をしている。均等に育てるのは、たぶんプロの技なのでしょう。
ブロッコリーやスナックえんどうなど、育ってきた野菜たちには水やりの量も増えます。今日は1レーンでジョウロ5個分。根元に水をやるのですが、ブロッコリーは葉っぱがレーンからはみ出すほど成長して水を弾くので、葉を避けて水をやります。アイヌの妖精コロポックルが持っている葉っぱみたい。
スナックえんどうも気を付けないと、ジョウロにつるがカラマンボウ。
珍しい途中経過
農場長さんから、スナックえんどうの花が落ちて実がなり始めていると聞く。休憩時間にゆっくり様子を見に行くと、白い花が咲いているもの、花が落ちた後に小さなサヤができているものを見つける。そして、花びらがまだついたままで、中からサヤが顔を出してるのもあった。珍しい途中経過。
ハウス内は農場長さんが仕事で使うの以外、スマホ禁止なので。休憩時間にいつも書いているメモ帳へ、下手なスケッチを。こういうのを見れるのは田舎の子か、農業に関わっている人くらいでしょう。都会の子にはいい学びになると思う。写真か動画でも見せてあげたい。
のどかな午後
今日は洗い場の奥にある体験棟の方へ、農場体験の人が来るらしい。私が柏第3ファームでやったようなものだろう。松戸ファームにはまだ少し空きがあるのだろうか。
とはいえ私たちスタッフは農場長さんたちの会議の間待機だったり、午後は掃除やダンボール箱の補修、黄色い虫取りシートスマイルキャッチの交換などが主になる。日差しは暖かいのだが、ハウス内でも気温は23℃ほど。業務を終えて帰りのバスを待つ間にもだいぶ寒かったのを覚えている。
農園とはまた別で、ハウスの外で有志の人が何か育てているらしい。葉が多肉植物のようになっている、不思議な植物の花が咲いていた。マツバギクというらしい。菊は菊でも、乾燥や高熱に強いアフリカ原産の品種だ。
次は1日自宅待機をはさんで、木金と出勤。
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