見出し画像

PBWは1000円カットの発想でいい

1000円カットとLCCとSkeb

 昨日、近所のホームセンターへ買い物ついでに。隣の1000円カットのお店で髪を切ってきました。
 普通の床屋と違って、髪を切った後の洗髪やヒゲ剃りをしない業態です。切った髪は、古い掃除機を再利用したもので吸ってくれます。髪型にこだわりが無いなら、これで十分。

 洗髪やヒゲ剃りは家でもできますし、普通の床屋の半額で済みます。

 他の業界でも、似たようなスタイルがありますね。機内サービスを簡略化した格安航空会社。オンラインでのスケッチブックに特化して、あっという間にPBWよりメジャーな存在になったSkebなど。私個人の目から見ると、商業PBWからイラストオーダーサービスだけ独立させたように見えます。

 これらの共通点は「何をするか」でなく「何をしないか」ですね。余計なことをしない。

他業種の知恵に学ばないPBW業界

 このような他の業界の知見を取り入れる柔軟性に欠けているのがPBW業界です。ほとんど、コミュ障なTRPGオタクの集まりだと思います。私含めて。各社とも、各社なりの経験の蓄積があるのでしょうけど。それが共有されていません。

 平均レベルの上昇を目的とした業界団体がないことは、致命的かも。いまあるPBW企業は全て、PBM時代からの旧弊を引きずった人が指導的立場にいると考えられます(間接的に影響された人も含めて)。

 私はかつて、PBW業界で新たに起業しようと思って大金はたいて勉強してた時期がありました。最終的に、自分は社長には向かないだろうと分かりましたけど。おかげで視野を大きく広げることができました。

ホントに最低限必要なもの

 いまのPBW業界には、余計なものが多すぎます。

①ユーザーが「うちの子」と周辺の設定を持ち込んで、他人に迷惑かけない限りは自由になりきりと交流を楽しめる環境
②「うちの子」に絵を付けられる、イラストオーダーサービス
③運営を持続可能にするための、サブスク課金制度

 これだけあれば、十分ではないでしょうか?

 特に①こそが、PBWの本質的な価値でしょう。noteのサークル機能だけでもコミュニティ運営が上手い人なら、十分やってけると思います。要するに会社組織を作らずに個人事業でも、趣味の範囲でもやっていける。

 ネットの時代、さらにリモートの時代が来たことでハードルは下がってると思います。万が一、評判が良すぎて参加希望者が殺到しそうになったら、「一見さんお断り」の紹介制にすればいいでしょう。

 コミュニティ運営についての知見を共有できる場を設けて、あとはのれん分けでユーザー増加に対応できたらいいかな。人気のラーメン店みたいに。

 運営のキャパを超える集客は、絶対に禁物です!

 これについては、貴重な教訓を残してくれたトミーウォーカーに感謝。私にとってのダース・ベイダー的存在です。

画像1

 残念ながら私は、コミュニティ運営が絶望的に下手。そっちはできる人に丸投げしたいです。誰か助けて!

要らないものの代表例

①ガチャ課金
②必要以上の設定縛り
③勝ち負けや優劣を競うコンテンツ

ガチャ課金は、一番不要なもの

 初心者でも簡単に分かる良い運営の見分けかたは「ガチャがないこと」です。イラストでお金がかかるPBWで、ガチャによるさらなる出費を迫られたら、やってられません。

 たとえどんな大企業が運営してても、ガチャのあるPBWはそれだけでNGです。

 ガチャが稼ぎの中心になると、ゲーム全体がガチャの形に歪められます。ガチャの品揃えに、どれだけ魅力的なアイテムやキャラを用意するか。
 ユーザーがお金を出して入手したガチャ産のアイテムやキャラをどれだけ攻略で活かせるようにするか。

 私もドラクエウォークを2年近く遊んでいるので、ガチャの弊害は骨身に染みています。ガチャは、国民的RPGをこのように歪めると。

うちの子の「尊厳」を汚すな

 私の考える「理想のPBW」とは、スパロボやアベンジャーズのようなものです。

 出自が異なる「うちの子」たちが、共通の舞台で「原作愛に満ちた扱い」を受けて、それぞれに違った見せ場で活躍する。簡単に言えばそうです。

 ですが、いまあるPBWの運営は全部「公式が一番偉い」とふんぞり返っていて「原作愛」がありません。「原作再現」も「掛け合いの相乗効果」も、期待できない状況です。

 運営が認める認めないに関係なく、うちの子はうちの子です。できる限りありのままで受け入れられることが、うちの子の尊厳でしょう。

 表面的な流行に乗っかって「うちの子ゲーム」を自称するところもあるので、各自で見極めてください。

 期待だけあおっておいて、いざサービス開始したら。うちの子の設定では参戦できない、あるいは大幅な修正を余儀なくされる。20年以上前から続くこの業界の旧弊です。本当に進歩がない…!

 私の考案した「夢渡り世界観」なら、たいていの「うちの子」は参戦可能になるでしょう。獣人は対応してないとか、そんな意味不明な「人種差別」はありません。

PvPは荒れるだけ

 これは他の種類のオンラインゲームでもだいたい同じでしょう。PBWにはeスポーツとして成り立つだけの「明快なルール」がありません。
 独裁者が何でも思い通りにできると思ってる世界で、フェアな競技が成り立つでしょうか。

 オリンピックは、国ごとにメダルの数を競うものではありません。同様にPBWも、表面的な一時の活躍だけを競うものではありません。

 何事もシンプルに解決したいですね。運営に改善を期待するのではなく、自分のほうでゲームとの関わりかたを調節する。

いいなと思ったら応援しよう!

夢を渡る小説家イーノ
アーティストデートの足しにさせて頂きます。あなたのサポートに感謝。