FF3女子旅【2】ごめんな祭壇の洞窟
「あいたたた…」
気持ち良く歌いながら歩いてたら、いきなり穴に落ちてしまって。
エルルちゃんがしりもちをついたまま、腰をさすります。
キャライラスト:エルルちゃん
『ケルベロスブレイド』(C)イーノ/里麻りも子/トミーウォーカー
少女とか言って、ごめんなさい。実は全員お酒飲める年みたいです。合法なんとか。
「穴に落ちちゃいましたの。登るのは無理そうですし…」
キャライラスト:ユッフィー姫
『ケルベロスブレイド』(C)イーノ/めいさ/トミーウォーカー
前を歩いてた幼なじみのエルルを助けようとしたものの、勢い余って自分まで前のめりに落ちてしまったユッフィー姫が、天井を見上げます。胸元の豊かなふくらみがクッションになったせいか、特に怪我もありませんが服はホコリまみれに。
ちなみに、原作世界では彼女のポジションです。主人公のひとりに昇格。もともとおてんばで、ひとりで冒険に出るくらい行動力もあるお姫様。
「おお〜っ! ボク、ワクワクしてきた!!」
キャライラスト:マリス船長
この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『エンドブレイカー!』用のイラストとして、
イーノが作成を依頼したものです。 イラストの使用権はイーノに、著作権は遊佐まるぼろに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
前を歩いてたエルルとユッフィーの仲良しコンビが穴に落ちたのを見て、自ら穴に飛び込んだマリスが好奇心いっぱいの瞳であたりを見回します。
このシチュエーションはまさに、ページがすり切れるほど読み返した冒険小説の一場面。不安よりもワクワクが勝ってしまいます。う〜ん楽しいッ!
「おれたちゃ かいぞく! ボクはマリス船長だ♪」
上の階で見つけたロングソードを鞘に収めたままふりかざして、そのまま元気に歩き出しそうなマリスを。ひとりだけ明白に雰囲気の違うウサ耳少女が腕を引いて止めました。彼女の腰にもロングソードが。
「おぬしら! こんな所まで来てしまって、もう冒険ごっこでは済まんぞ」
キャライラスト:アリサ様
『ケルベロスブレイド』(C)イーノ/カラス/トミーウォーカー
4人の中では、一番お姉さん。アリサが冷静に状況を分析して、脱出手段を考えます。3人を心配して、お目付役で付いてきたのでした。
「ごっこじゃなければ、ホントの冒険だ!」
ヤバい状況なのに、やたらポジティブなマリス。気分はすっかり海賊。
「お弁当はぁ、無事ですぅ!」
「良かったですの、エルルちゃん」
足を踏み外したとき、とっさに抱きかかえたカバン型バスケットの中身を確認して、エルルが顔を明るくします。ユッフィーもひと安心。
別世界の少年たちとは大違いですね。メンタルが強いのか、はたまた危機感が足りないのか。和気あいあいです。あるいは、人生経験の差?
「穴から出られぬなら、先に進んで出口を探すしかなかろう」
「アリサ様がいれば、心強いですの」
「え〜、ボク入ってないの?」
「マリス船長もぉ、もちろんですぅ!」
冒頭のワンシーンだけで、これだけシナリオが変わってきました。さらに先へ進もうとした少女4人が…偶然そこらにいたゴブリンと鉢合わせ!
さあどうする!
これが、レトロゲームのリッチな楽しみ方のサンプルです。
なお、PBW各社でイラストを発注するのは当然、ゲームソフト一本分以上のお金がかかりますが。たとえ運営が終了しても、使用権は手元に残ります。
ここだけは、サービス終了で全てのデータが消え去るガチャゲーよりもいいですね。