【#PBW】記憶喪失キャラの使いかた
浜辺でほげぇ〜(バッドエンド)
どこ出身のキャラか考えるの面倒だから、記憶喪失。そんな使いかたも、ありますけどね!
放っておいたら、いつまでも記憶は戻りません。漫画やアニメ、ゲームソフトのRPGなら、物語の進行に従って彼/彼女は、自動的に本当の自分を取り戻すでしょう。
けれど、PBWはそういうメディアではありません。運営の関心は世界情勢が最優先であり、そこに関与しない無名のキャラクターの人生などどうでもいいと思っているのです。彼らは歴史的大事件だけが歴史だと思っている。もちろん、現実の歴史はそんな表面的なものではありません。
こぼれた欠片を拾うために
絶望的なまでに、PBWは個人の物語を描くのに適さない遊びです。もし、あなたの「うちの子」個人の物語をきちんと描いてほしかったら。
自分自身で物語を書けるようになるか、私のような「個人の物語」を描くのに特化した作家に依頼する必要があります。
個人の物語を描くのに適さないゲームなのに、間違ったメッセージの伝え方でミスマッチを再生産し続けているのがPBW業界です。それを変えることも、私が作家をしている理由のひとつです。
宿敵イラストって商品名そのものが優良誤認
トミーウォーカーには「宿敵イラスト」という名の商品があります。具体的には以下の通りです。
・プレイヤーキャラ以外の、敵キャラのイラストを依頼できます。
・申請すれば、そのイラストがゲーム中で使われる場合があります。ただしここで申請する敵の名前や設定は全て仮のもので、運営の都合でほぼ全部変更されます。特に設定がそのまま通ることは、まずありえない。
・プレイヤーの望む物語展開を確約するものではありません。PBWは最初から、そういうものじゃない。
この商品内容で「宿敵」と呼べるのでしょうか。この場で注意喚起をしておきます。単純に「敵キャライラスト」でしょうか?
宿敵の名に反して、量産型の雑魚キャラであったり。一回きりの登場で、出番が終わったことも多々ありました。
本当の宿敵って、たぶん私とトミーウォーカーの関係みたいなのを言うんでしょう。版権作品以外で身近な例を挙げるとしたら。
運営は当てになりません。彼らに期待してはいけない。もし運営側の人間が中途半端に「個人の物語」を扱おうとすると。非常に雑な扱いをされるのは確実です。彼らは数をこなすことに追われるでしょうから。
君は、それを赦せるか。
この記事では、あくまで私個人のスタイルで「記憶喪失キャラの物語に、自分なりに決着を付ける方法」についてのお話をします。
記憶を取り戻すイベントは、自分で仕込む
商業PBWの運営企業は、キャラクター個人の物語に無関心です。従って、記憶喪失のキャラが記憶を取り戻すイベントは、自分で演出する以外ありません。
あえて思い出さない選択肢もあります。その場合でも、過去を捨てる決断に至ったそれなりの「きっかけ」が必要でしょう。
映画「トータル・リコール」で、平凡な労働者として暮らしていた主人公クエイドは、ふとしたきっかけで自分が火星を支配する悪徳企業の工作員であることを知ります。植え付けられた偽造記憶。そしてレジスタンスに共感していた彼は、最終的にはその過去を捨てました。
自分が何者であるか。それは、ストーリー中に起こった出来事を通じて「こうだったかもしれない」と思いつきをメモしていくといいでしょう。
結末は最初に決めておくと楽
仮のエンディングでも構いません。戦いが終わったら、自分はこうするだろうと「おおざっぱに」決めておきます。
注意点は、運営はこちらの都合など平気で無視してくる点です。あるものを上手く利用して、お話を組み立てましょう。素材がなければ、でっち上げてもいい。
記憶を思い出すフラグが立ったと思ったら、その出来事をメモしておく。何かしていたら、偶然に記憶の断片が浮かぶこともあるでしょう。それは、きっと本来の自分に関係のあることなのかも。
私の書いている「FF3女子旅」でも、主人公のひとりアリサは序盤のうち記憶喪失で、同じく記憶喪失キャラであるFF5のガラフみたいなことをしています。序盤から正体を匂わす伏線がいくつも出ていて、中盤くらいで完全に記憶を取り戻しそう。割とシンプルな方です。
記憶喪失キャラといえば、FF7のクラウドもそうですね。彼の場合は非常にややこしいです。FF7は未プレイですが、最近動画であらすじを知りました。ここまで複雑だと、さすがの私もお手上げレベル…!
断片的にしかシナリオに関われないから
PBWでは、小説のような手法は使えません。記憶を取り戻すロールをするなら、親しく交流している友達のいる場でやるといいでしょう。シナリオは求められる仕事をこなすのが第一の場なため、個人の事情はまず配慮されません。
とりあえずは、このくらいでしょうか。今後何か発見があれば、この記事にも加筆修正していきますね。何かの参考になれば幸いです。