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なぜ、オフィスソフトで破壊的イノベーションは起こらないのか!?

クリステンセン先生のイノベーションのジレンマがオフィスソフトで成立していないことをなぜか?を考えたいと思います。

1.イノベーションのジレンマ

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イノベーションのジレンマでは、顧客の利用可能な性能を超えて企業は持続的イノベーションを続けるが、ある時にローエンド型の破壊的イノベーションにやられるよ。と教えですよね。
ティファールの電子ケトルが有名な事例ですね。これまでの国内のポットメーカーは温度設定、カルキ抜き機能、タイマー機能などなど多様な機能が用意されていましたが、半分以下の価格でティファールの電子ケトルが出たら一気にそちらにシフトしました。顧客には使わない機能だったんですね。

2.オフィスソフトの現状

毎年のようにMicrosoftからオフィス製品が出ますよね。
2020年版、2021年版・・・・と毎年必ず出てきます。
みなさんも3年~5年周期で再購入しているのではないでしょうか?
ちなみに、Word、Excel、PowerPointが含まれるOffice Home & Business 2021で、価格は38,284円です。価格もだんだん高くなってますよね。それにしても高いですね。
ところで、皆さん新しくできるオフィスソフトですが、追加された機能を利用されていますか?ほとんどの人は利用していないと思います。EXCELの関数なども追加されてますが、今でさえ使いこなせないほどあるのに、追加されても使えないし、何が追加されたのかもわからないし、そもそも現状機能に不満も持ってません。
まさに、イノベーションのジレンマで言うと、随分前から「顧客が利用可能な性能」を超えて持続的イノベーションが進んでいますよね。

3.ローエンド型のプロダクト

Microsoftのオフィス製品が主流ですが、「Kingsoft」「LibreOffice」「OpenOffice」がありますよね。Kingsoftは3500円程度だし、LibreOfficeやOpenOfficeは、OSSのため無料で利用できますよね。
代替する製品があるのに、顧客はそちらを利用せずにMicrosoftのオフィス製品を購入し続けますよね。Microsoftのオフィスとの互換性もありますよね。

4.破壊的イノベーションが起こらない理由

私が考えるのに、破壊的イノベーションが起こる条件は整っているのにそれが起こらない理由として、「恐怖」があるのでは無いかと思っています。
その恐怖とは何か?
 ①苦労して習得したオフィスソフトの使い方をまた覚えなければならないのではないか?
 ②これまで大量に作った文書等のドキュメントが使えなくなるのではないか?
これらの「恐怖」が、ローエンド製品を受け付けず、これらの製品を受け入れない。ことに繋がっていると思います。

とうことは、ローエンド型の破壊的イノベーションを起こす側は、顧客の恐怖を取り除いた「安全・安心」で破壊的イノベーションを起こす仕掛け作りが優先であると考えています。



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