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外資系本社で、成果を出すコツ。日本人らしさとかは、変な鎧は捨てましょう!

先日、クラブハウスでお話させていただき改めての気づきメモです。

若くして意識した、一人の日本代表という感覚

遡れば、高校2年生の時にアメリカに留学をした時のことです。出発前に、「交換留学生は日本の代表なので失礼のないように。君は日本の代表だ!」なんて言われたのを覚えています。それも、一人からじゃないんです。先生、ロータリー財団の方、友達、家族など、色んな人からです。10代ながらも、「よし、日本を好きになってもらうぞ!」と考え、それなりに自分を通してファンを増やせた思っていますし、日本を知るための勉強をしたことは良かったと思っています。英語も通じないし、ビジュアルではアメリカにいるティーンに負けちゃう鼻たれ小僧だったし、日本人らしさを出すというのは戦略的にも正しかったと思います。

その後も、大学、海外旅行、外資系で働き始めた時なども、「日本をもっと知ってもらう、日本にこんなやついるんだ」という感じで、どっかで「日本代表」という意識を持って仕事をしていたように思います。私はベストセラー作家でも、有名人でも、国から日本代表という認定を受けたわけではないけれど、海外にでた人には、この感覚が少しはわかっていただけると思います。

日本代表という重荷は、そっと捨ててください

機会をいただき2017年に日本の支社をやめて、オランダ本社に異動できる運びになりました。当然、その時も、日本代表的な感覚は持っており、日本人の人が働けるように道を拓くぞ!と大きな文字でノートに書いたことを覚えています。

働き初めて最初の6ヶ月くらいはよかったんです。新しい刺激に満ち溢れて、ある程度、知りませんという免罪符を片手に信じることをやって、周りも支援をしてくれます。当然、日本人としての武器は使うわけで、それで仲良くなる友人や同僚にも恵まれました。

ところがです、仕事をしていく中で、「日本人らしさって、なんだ?」という疑問に始まり、「日本人らしさって、重要なの?」と純粋に思ってくるわけです。だって、仕事ではドイツに対しての製品や施策を考えることや、世界20カ国で売る戦略などもジャンジャン出てくるわけです。そもそも、「私の仕事ぶり=日本人なんて、本当なのだろうか?」と。だって、こんまりさんのように整理整頓ができるわけでもないですし、トヨタ方式のFive times Whyだって、3回目くらいで挫折したりするわけです、別にリーンのブラックベルトを持っているわけでもない。

ただでさえ、英語、グローバル本社、アップストリームマーケと、不慣れな領域に身を置いているのに、自分は「何を自分は背負っているんだ」と思いj始めたわけです。

そこで、別の会社ですが、すでに海外本社で長年バリバリ働いている私の尊敬する大先輩とこの話をさせてもらいました。そこで、ずばり「日本人らしさなんていらないよ、あなたが何をできるか、どんな貢献ができるかが大事なんだよ。個で勝負しな!」と。

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重荷を捨てた先は、楽な道ではないが、価値ある道です

この会話で心が軽くなったのを覚えています。主従関係が変わるイメージです。私は、呑気な正確ですし、本社で働き始めてから、別に毎日「日本人の力を見せてやるぞ!」なんて意気込んでいたわけではありません。でも、やっぱり、どっかで、「日本人らしさとか、日本人ならではの視点」みたいな、自分でも説明できないものを背負ってんだと思います。

心が軽くなる一方で、じゃあ、今度は「自分らしさ」をどう確固たるものにして、チームや同僚に必要とされるか?は、難しいです。また別の話にしっかりとまとめたいと思いますが簡単に書くと、藤原和博さんの「100万人に1人」の存在になる方法からは大きなヒントをもらいました。そこから、組織やチームがやっていないけど、絶対やった方がいいことを見つけることも考えるようになりました。それを、失敗しても会社に迷惑をかけない小さなプロジェクトでコツコツ試していくなど、マイドセットだけではなく、どう実践するかもセットで考えるのは大事です。

会社や組織で、〇〇の課を代表してきました!とか、△△業界のリーディングカンパニーとしていう言葉は聞くと思います。当然、そういうものを背負うことは否定しませんし。特に、企業や部が持つスタンスとしては、間違っていないと思います。でも、個が仕事をしていく中で、それに縛られていいのかなと思うのです。自分らしい価値が出せる、価値を磨く領域を間違うと不幸な結果になってしまうような気がしてなりません。鎧だけが残り、鎧が着せ替え可能なんて悲しいですよね。

そんなこんなで、海外本社生活も4年が過ぎました。今、思うことは、自分と仕事をした方が、自分を評価した時に、「あー、これが日本人なのかも」と思ってもらえる程度に留める感じがいい塩梅だなと。

駄文を読んでいただきありがとうございます。

Photo by hao qin on Unsplash

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