杉本 直樹

【イノベートパートナーズ株式会社 代表取締役】 「士魂商才」の道徳的精神を世の中に広げ…

杉本 直樹

【イノベートパートナーズ株式会社 代表取締役】 「士魂商才」の道徳的精神を世の中に広げるのが私の志です。 寺子屋で子供たちに道徳を教えながら、会社でも実践として士魂商才に基づいたビジネスを展開していきます。 そんな日々の学びと実践を記録していきたいと思います。

マガジン

  • 慈雲尊者『十善法語』

    「釈迦の時代に宗派なし」として宗派を越えた教えを説いた慈雲尊者。 尊者は、宗教を問わない全ての人類に共通する生きる道である「十善戒」を『十善法語』として、世俗に生きる私たちにも分かりやすく教えてくれています。 この『十善法語』をひとつの戒ごとに掘り下げながら、自分自身がどう生きるべきかを見定めていきたいと思います。

  • [『森信三いのちの言葉』まとめ&読後感

    森信三は、大正から昭和にかけて活躍した修身学の大家です。 この方が教鞭を取っている様子を筆記した『修身教授録』は私自身の道徳のバイブルであり、毎月世話人として参加している読書会の題材図書です。 今回のマガジンで紹介する『森信三いのちの言葉』は森信三の142の言葉を厳選し、現代のような混沌とした時代だからこそ生きてくるよう分かりやすく解説しています。 まずはこのような解説本を読んでから深く入っていくのもアリかと思いますので、記事を読んで刺さるような内容があれば是非手に取ってみてください。 この著書では教えごとに体系立てて十の章に分類されています。このマガジンもそれに倣い章ごとに10の記事で書き記していきます。1つ1つの章の内容が濃いのでさらに凝縮するのは難しいですが、詳しくは本書を手に取ってみてのお楽しみということで、拙い読後感とともにご覧いただければ幸いです。

  • たねまき寺子屋プレゼン録

  • 『幻の講話 一巻選集』まとめ

最近の記事

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ブッダ(手塚治虫)-感謝の心-

ゴールデンウィークに箱買いしました。 仏教の開祖であるブッダの生涯を、手塚治虫の視点で描いています。 とは言うものの、出てくるキャラクターはほぼ架空の人物です。 また、仏教的に厳密に定義すると悟りとは一度で完全知を得るものなので、何度も悟る演出は過剰な感じがします。 ただ、ブッダの最も大事な教えである悟り「全てのものは繋がっている」をドラマチックに演出することで、非常に印象に残る作品になっています。 ブッダの生涯ここは事実とされる部分だけ紹介します。 ブッダは釈迦族の王子と

    • 慈雲尊者『十善法語』①:不殺生戒

      「生」:感情や意識がある生き物 「殺」:「生」の命を奪うこと 人としての生き方を全うする中で、初めに不殺生を保つ。 人であるからこそ誰にでも備わっている徳を尊重することは、真実に到達するために重要なことで、不殺生の人道を全うして天道に至る。 全ての戒には犯すレベルがあり、不殺生戒では次の通りである。 上:人を殺す 中:蛇などのような動物を殺す 下:蚊のような虫を殺す 不殺生戒を守ることはどのような人に対しても尊重を保つことであり、親族への尊重は当然であり、忠義や慈悲の心

      • 慈雲尊者『十善法語』による天啓

        「悟りを開いた」と言っては不妄語戒を破ることになってしまいますが、今朝、まさに雷に打たれたように天啓を受けました。 「天啓」というのも恐れ多いですが、他に良い表現が見当たらないので天啓と呼ばせていただきます。 「この世は全て因縁生起である」 今の自分や世界は過去の結果であるし、未来の自分や世界は今の選択によって結実する。 当たり前のことですが、これが世界の真実であると心が完全に共鳴した時、今見ている世界がそれまでとまるで違う景色に見えました。 今までも懸命に生きてきたつもり

        • 慈雲尊者『十善法語』⓪:尊者の生涯と十善戒

          慈雲尊者とは慈雲尊者(1718~1804) 真言宗の僧籍ですが、「釈迦の時代に宗派なし」と語り、超宗派の釈尊(お釈迦様)の仏法を再現しようとしたお坊さんです。 仏法に限らず、日本の道徳の基盤となっている中国哲学(儒教・道教など)や神道も含めて教えを説いており、日本独特の仏法の特徴が現れています。 慈雲尊者と言えば『十善法語』です。 これはお釈迦様の時代から伝わる「十善戒」を世俗の人にも分かるよう説いた書物で、私が頻繁に訪問している高野山でも、「授戒」として十善戒が説かれてい

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        ブッダ(手塚治虫)-感謝の心-

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        • 慈雲尊者『十善法語』
          2本
        • [『森信三いのちの言葉』まとめ&読後感
          4本
        • たねまき寺子屋プレゼン録
          3本
        • 『幻の講話 一巻選集』まとめ
          3本

        記事

          『運転者』(喜多川泰)を読んで

          来月末に、喜多川泰さんという作家さんを招いて講演会を企画します。 この方の著書は今までも何冊か読み、講演会にも2度参加していて、今回の講演会企画を機に全冊読んでしまう夏にしたいと思います。 この『運転者』は『福に憑かれた男』に並ぶ傑作だと思いましたので、読後感をまとめておきます。 【あらすじ】 主人公の修一は妻と娘の3人暮らしで、営業成績の上がらない保険営業マンです。 給料が上がらないばかりか、ある日大量の短期契約解除があり、それまでの保険金から得た給料を返金しなければなら

          『運転者』(喜多川泰)を読んで

          高野山のススメ

          今、高野山でこの記事を書いてます。 もうそろそろ片手では数えれないくらいには高野山に来てるでしょうか。 行きのバスに乗ってたのはほぼ外国の方で、すっかりコロナ前に戻ったなぁという感じです。 旅行サイトからはほぼ宿坊の予約が取れなくなってて、今回は宿坊協会のフォームから空いてる部屋を探してもらう形にしました。 私が高野山に来る目的は「ストレス解消」「世のため人のための決意を新たにする」の2つです。 私は仏教徒ではありませんが、高野山に来ると不思議とこんな力をいただけます。 今

          高野山のススメ

          喜多川泰さんの講演に参加して②

          お誘いをいただいて、再び喜多川さんの講演に行ってきました。 今回は保険営業の方向けという設えで、私は勿論営業マンではありませんが初めて参加した時とはまた違った切り口で、改めて学びになる内容でした。 講演テーマ『幸せを感じる力を磨こう』 学ぶことの意味元々塾の講師ということもあり、学校での講演が多いです。 高校生が講演後に感想を書いてくれ、読んでいるととても勉強になります。 何で心が動くのか?将来開ける、楽ができる、選択肢が増える、といった自分自身の利を説いても心は動きませ

          喜多川泰さんの講演に参加して②

          森信三いのちの言葉③ 第三章 真理は現実のただ中にあり

          【第三章の概要】 この世の真理とは紙などに書かれたものでは決してなく、行動によって実現されるものです。 哲学や宗教は現実を捉えるための手段に過ぎません。 その好例が二宮尊徳で、幼い頃から独学で儒教や仏教を学びましたが、それを頭にとどめず人々の心の復興という実践に生かしました。 学んだだけの行動の伴わない知識より、実際にどう使うかを考えながら知恵を絞って身に着けた知識の方が遥かに力強いです。 真理とは人間を知ることによって辿り着くことができるもので、だからお釈迦様や孔子やキリ

          森信三いのちの言葉③ 第三章 真理は現実のただ中にあり

          森信三いのちの言葉⑩ 第十章 自己をたずねて宇宙に至る

          近々仏教についてプレゼンする機会があるので、とても親和性の高いこの章を先に読みました。 ③~⑨は改めてレビューします。 【十章の概要】 「人としての正しい生き方とは何か」を突き詰めて考えていくと、「この世界(宇宙)はどういう仕組みなのか」「人と世界(宇宙)との関係はどうなっているのか」という命題に突き当たります。 人間は一人では生きていけないので、人とそれを取り巻く世界との関わり方について考えざるを得ず、正しい人生観のためには正しい世界観が必要です。 森先生の全一学はこのよ

          森信三いのちの言葉⑩ 第十章 自己をたずねて宇宙に至る

          空海の教えを人生に生かす

          先日また高野山に行ってきました。 和歌山リフレッシュプランを使って宿泊したのですが、うち1泊の宿坊から「リフレッシュクーポンを渡し忘れてました、申し訳ありません」という連絡がきました。 全然いいですよと返事したのですが、ご丁寧にお詫びの手紙と共に高野山の手ぬぐいと高野山を特集したマガジンが郵送されてきたので、有難く拝読しました。 この号には空海の人生が紹介されていたので、高野山のファンとしてこれを機にまとめておきたいと思います。 (高野山の旅行記はこちらの記事をご覧ください

          空海の教えを人生に生かす

          森信三いのちの言葉② 第二章 人生二度なし

          【この章の概略】 人生は1回限りにマラソン競争です。 レース序盤は家柄に左右されるとしても、肝心なのは後半でいかにゴールまで走り切れるかが重要です。 人生は選択と言う賭けの連続ですが、選んだ以上は「悲壮極まる覚悟」を持って生涯学び続けなければなりません。 1.人生は二度と繰り返し得ないものだということ 2.いつ死ぬか分からない この2つの根本原理を深く自覚し、今日という一日をしっかり生きることが大切です。 今日すべきことを明日に回すようなことをしていれば、人生もそのようにだ

          森信三いのちの言葉② 第二章 人生二度なし

          たねまき寺子屋② ~純粋~

          毎週土曜に行っている寺子屋では「強く正しく生きる心を育む」ことを目的に、歴史上や現在の偉人の生き様や考え方を伝えています。 これまで数々の偉人をプレゼンしたり話を聞く中で、「強さ」「正しさ」と併せてもう1つ重要な共通点があることに気が付きました。 それは「純粋さ」です。 憧れられる偉人は、強く正しいだけではなく、純粋でキラキラしている。 そして自分にもっとも足りないのはこの純粋さであると痛感しました。 真の偉人はキラキラしている「人生とは重荷を背負って生きるが如く」耐えて耐

          たねまき寺子屋② ~純粋~

          たねまき寺子屋③ ~空海「やさしい心」~

          今年4月に初めて宿坊したのが思いのほかいい体験で、それが真言宗系のお寺だったので高野山にも行ってみたのが空海に興味を持ったきっかけでした。 高野山は空海が開いて以来1200年間、戦国時代も危機に見舞われながらもどの勢力にも与せず自立を保ち、信仰を守ってきました。 空海の生涯を追ってみると、これだけの長い間人々が空海の教えを守ってきたのも納得します。 空海の教えは私自身も理解しきってないしたった30分で伝えるには時間が足りなさすぎるので、今回の寺子屋では空海の生き様から世のため

          たねまき寺子屋③ ~空海「やさしい心」~

          私の朝のルーティン:護摩行ライブ視聴

          noteのお題に「朝のルーティン」というのがあったので、ちょうど最近始めたルーティンを投稿しようと思います。 苦手な朝を克服するために私は朝が非常に苦手です。 40歳を過ぎて前日の酒が残るようになり、ますます朝が辛くなりました。 一日は人生の縮図であり、すっきりした朝を迎えることは充実した人生を送るのに不可欠と分かっていますが、どうにもきついので午前はゆっくりして深夜まで仕事するという生活リズムを続けていました。 そんな中、今年は朝をスッキリ迎えられる経験がありました。

          私の朝のルーティン:護摩行ライブ視聴

          森信三いのちの言葉① 第一章 立志と心願

          「立志」 志とは、分かりやすく言えば人生の目標で、それが本当に立てば漫然と遊んで暮らすことはできなくなります。 「何をして生きるか」ではなく、「何のために生きるか」と問われて即答できれば、志の立った相当の人物です。 人間がいつか必ず死ぬことを心の底から実感できた時、後悔するような生き方をしたくないという思いがふつふつと湧き上がってくる、その自覚こそが人間の価値です。 後悔したくないという深い自覚と生きる目的が一つの方向性を持った時、それを「立志」と呼ぶのです。 志に沿う職

          森信三いのちの言葉① 第一章 立志と心願

          感恩報謝の会 ~修身教授録と7つの習慣~

          大体1カ月に1回くらい、同年代の経済人同士で「感恩報謝の会」という勉強会をやっています。 持ち回りで、自分の生きる上で大切にしていることや学んだことなどを発表し、参加メンバーでその内容に関連して意見を言い合う場です。 昨日は私が担当でした。 会社ウェブサイトにも記載していますが、私は『修身教授録』と『7つの習慣』の2冊を人生のバイブルにしています。 『修身教授録』は、修身学の要諦とされる本で、戦前の教育者を目指す学生に対する授業の記録をまとめたものです。 『7つの習慣』は、

          感恩報謝の会 ~修身教授録と7つの習慣~