寝起きの悪い時に聴きたい一曲:The Beatles「Yer Blues」【洋楽ロックマニア厳選】
The Beatlesの「Yer Blues」は、寝起きの気分が最悪な時にぴったりな一曲です。この曲の印象的なフレーズ「In the morning, wanna die(朝には死にたい)」と言う直球な歌詞は、心の深い闇を描き出しつつも、ジョン・レノン特有の皮肉とユーモアが込められています。
曲の特徴
「Yer Blues」は、ブルースを基調としながらも、荒々しく激しいエネルギーを放つ楽曲です。ジョンの叫びにも近いボーカルは、60年代後半においてすでにグランジやオルタナティブの原型とも言える感情の激しさを表現しています。ギターリフとドラムのタイトなビートが、閉塞感の中に揺れる感情をそのまま音にしているかのようです。
60年代の先駆的サウンド
「Yer Blues」が収録されたアルバム『The White Album』(1968年)は、ビートルズの実験的な側面が色濃く出ている作品ですが、この曲は特にその中でも異色の存在感を放っています。ニルヴァーナや90年代のオルタナティブロックに通じる暗さや生々しさが感じられる点で、非常に先進的な楽曲と言えるでしょう。
おすすめのシチュエーション
寝起きが悪く、どんよりした気分の時にこの曲を流せば、自分の憂鬱さに寄り添ってくれるような感覚を得られます。ジョンの感情的なボーカルとザラついたサウンドが、かえって心を浄化し、徐々に気分を切り替える助けになるかもしれません。
The Beatlesの「Yer Blues」を聴いて、寝起きの憂鬱をロックの力で乗り越えてみてはいかがでしょうか?