マガジンのカバー画像

作詞作曲[創作活動]に役に立つコツと方法

36
作詞作曲、創作活動で行き詰まった時に使える実践的な考え方
運営しているクリエイター

記事一覧

【忘れる事も良いものだ】〜忘れて楽しめる事がある〜

最近、40代後半に差し掛かり、ふと自分が何かと忘れっぽくなっていることに気づきます。 Spotifyで「この曲いいな」と思い、「いいね」を押そうとすると、すでに押してある。いつお気に入りしたのか、全く覚えていないのです。 これは私だけではなく、膨大な情報があふれる現代社会ではよくあることではないでしょうか。 特にクラウド上で膨大な曲を聞くようになってから、記憶の曖昧さが際立つように感じます。 お気に入りに登録した曲が2万曲を超えていますが、その中で何度も繰り返し聴く本

【音楽映画おすすめ】「ダブリンの街角で」:あなたの音楽を世界に響かせるための映画

「ダブリンの街角で」:あなたの音楽を世界に響かせるための映画 音楽への情熱を抱えながらも、くすぶっているアマチュアミュージシャンの皆さんへ。 「自分には才能がない」「どうせ誰も聴いてくれない」と、諦めそうになっていませんか? 映画『ダブリンの街角で(Once)』は、そんなあなたにこそ観てほしい一作です。 この映画は、音楽を愛するすべての人に「音楽の力を信じる勇気」を与えてくれます。華やかなステージや大きな成功がなくても、リアルで魂のこもった音楽には人の心を動かす力がある―

作曲のインスピレーションは何処から来るのか?〜魂の次元、イデアの世界〜

作曲のインスピレーションはどこから来るのでしょうか?音楽を生み出すプロセスは、まるで見えない次元との接触であるかのように感じることがあります。 多くの作曲家やアーティストは、そのインスピレーションが日常生活の中からもたらされることもあれば、魂の奥深く、さらには「イデアの世界」と呼ばれるような抽象的な領域から生まれると語ります。 この記事では、作曲におけるインスピレーションの起源、そしてその制作過程で何故人は「これが一番良い」と感じるのかという不思議について掘り下げていき

潜在意識からのメッセージ:自分の曲が語るもの

曲を作るたびに、後になって「ああ、この歌詞の意味はこうだったのか」と思う瞬間がある。無意識のうちに書いた言葉やメロディが、時間を置いて自分の中で再解釈されることが多い。 これは、僕が音楽を作るプロセスが頭で考えるものだけでなく、潜在意識からの影響を強く受けているからだと思う。 無意識に生まれた歌詞 ある日のことだった。特に何かを考えていたわけではなく、ギターをポロポロと弾いていると、あるフレーズが頭に浮かんだ。それは「雨が降る街の中、一人歩く影」というものだった。そのフ

【創作活動の秘訣】「作曲に煮詰まったらゲームで気分転換もあり」

作曲に行き詰まるのは普通のこと まず、作曲中に煮詰まるのは誰にでも起こることを説明します。クリエイティブな作業は集中力を要するため、脳が疲れてしまうことが原因です。 そのため、適度な休憩や気分転換が必要です。 ゲームで気分転換するメリット 脳をリフレッシュする ゲームをすると、全く別の世界に没頭でき、作曲から離れて頭をリセットできます。 アイデアのひらめき ファンタジー系のゲーム(例:『ドラゴンクエスト』)や、独特な音楽を持つゲームは、新しいインスピレーションを得るき

売れ線を狙うこととキャッチーな曲を作る違いについて

以前書いた記事「売れる音楽を作りたいのか?自分が興奮する音楽を作りたいのか?が人気のようです。 そこで、さらに違う角度からオリジナル曲制作について考察しました。 売れ線を狙うこととキャッチーな曲を作る違いについて 音楽制作において、「売れ線を狙う」というコンセプトと、「キャッチーな曲を作る」という行為は、似ているようで実は異なる意図やアプローチを持っています。 この記事では、その違いを掘り下げながら、それぞれが音楽業界やアーティストにどのような影響を与えるのかを考察し

売れる音楽を作りたいのか?自分が興奮する音楽を作りたいのか?「音楽を追求する時代に、自分の道を行く意義」

今の時代、音楽は無限にあふれかえっている。どのプラットフォームを開いても、聞ききれないほどの曲が並び、流行の音楽は瞬時に広がっては消えていく。 そんな時代だからこそ、音楽を創作する側にとっては大きな選択がある。 売れる曲を狙うべきか、それとも自分の本当に好きな音楽をとことん追求すべきか。 私自身、長年にわたって音楽の創作活動をしてきた。何度も試行錯誤を繰り返し、世間に認められたいという欲望に駆られながらも、思うような結果を得ることは難しかった。 しかし、ある日気づいた

自作歌詞×suno ai作曲「恋の惑星1号」歌詞解説!付録:驚愕の裏解釈

「恋って何だろう?楽しいだけじゃなくて、時に痛みも伴う、ちょっと不思議で複雑な感情。ある人にとっては夢のような時間が、別の人には頭を抱える原因になることもある。 今回はそんな恋愛の矛盾や熱情を大胆に描いた歌詞について触れていきたいと思います。笑ってしまうほどナンセンスでありながらも、どこか胸に刺さる。そんなユニークな歌の世界へ、一緒に飛び込んでみましょう。」 恋の惑星一号(suno aiが漢字の読みが苦手なのでひらがなで記しています) (Chorus) 最低のはんた

¥200

ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」に学ぶ作曲の技法

ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」に学ぶ作曲の技法 ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」は、グランジというジャンルを象徴する曲でありながら、実は非常にシンプルな構造とテクニックで成り立っています。 この曲には、ロックの基本ともいえる作曲技法が詰まっており、初心者から経験者まで、作曲の参考にできるポイントが多いです。本記事では、「Smells Like Teen Spirit」を題材に、その作曲技法を紐解き、どのよう

¥500

「アレンジで音楽は生まれ変わる:ニルヴァーナをビートルズ風にすると?」

はじめに 音楽の面白さの一つに、**「アレンジ」**という要素があります。同じメロディーやコード進行を使っていても、アレンジ次第で曲の雰囲気やジャンルがまるで別物になります。 例えば、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」をビートルズ風にアレンジすると、グランジロック特有のエネルギッシュなサウンドが、ポップで軽やかな60年代の雰囲気に変わります。 この記事では、アレンジによる音楽の変化を学びつつ、自分の作曲に活かすヒントを探ってみましょう。

再生

【Nirvanaとビートルズの融合】作曲の参考になる洋楽ロック

今日の一曲:The Vines / Highly Evolved イントロなしでいきなり始まる衝撃のデビュー曲 2002年にリリースされた「Highly Evolved」は、The Vinesのデビューアルバムのタイトル曲であり、オープニングを飾る一曲です。 イントロなしでいきなり歌い始める大胆な構成、NirvanaのエネルギーとThe Beatlesのメロディセンスを融合させたサウンドで、当時のリスナーに衝撃を与えました。 わずか1分半の短い楽曲ながら、聴く者を一瞬でバンドの世界観に引き込む力を持つ、まさにロックリバイバルの象徴ともいえる楽曲です。 楽曲の特徴 1. イントロなしのスタート 通常の曲であればイントロでリスナーを準備させますが、「Highly Evolved」はその常識を破り、いきなりボーカルが始まります。この手法は、曲全体に緊張感とエネルギーを生み出し、リスナーを一瞬で惹きつけます。 2. NirvanaとThe Beatlesの融合 Nirvanaの荒々しいギターリフとパンク的なアティチュードに加え、The Beatles的なメロディラインが絶妙に融合しています。この二つの要素を兼ね備えたバンドは当時としては稀であり、The Vinesの存在感を際立たせました。 3. 衝撃的なデビュー ロックンロールのルーツを尊重しつつも、現代的な感覚で再構築したサウンドは、リスナーと音楽業界に強烈な印象を与えました。「Highly Evolved」というタイトルは、まさにバンドの音楽性を表現しており、進化したロックの姿を提示したデビュー作と言えるでしょう。 作曲のヒント:Highly Evolvedから学ぶこと 1. イントロを省略してインパクトを与える イントロなしで歌い始める構成は、リスナーの意表を突く効果があります。特に短い楽曲でこの手法を使うと、エネルギーが一気に伝わります。 2. ジャンルを超えた融合を試みる Nirvanaのようなグランジの粗さとThe Beatlesのようなポップなメロディを融合することで、ユニークな楽曲を生み出せます。異なるスタイルの要素を組み合わせる実験精神を持つことが重要です。 3. 短時間で強いインパクトを与える わずか1分半という短い楽曲ながら、リフとメロディ、エネルギーで聴き手を圧倒する「Highly Evolved」のように、無駄を削ぎ落とした構成で楽曲を引き締めることができます。 まとめ 「Highly Evolved」は、イントロなしで始まる大胆さとNirvanaとThe Beatlesの要素を兼ね備えた衝撃的なデビュー曲です。この楽曲を参考に、シンプルかつインパクトのある曲作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。次回の「今日の一曲」もお楽しみに!

再生

作曲の参考になる洋楽ロック 今日の一曲:Beck / Loser

作曲の参考になる洋楽ロック 今日の一曲 今日の一曲:Beck / Loser 古臭いブルースのリフにヒップホップのドラムループを乗せた、この一曲。 どこか土臭さを感じさせつつも、全体の仕上がりは驚くほどモダン。 90年代のオルタナティブシーンを象徴するかのように、新しさと古さを絶妙にブレンドしています。 歌詞の内容も衝撃的。 「俺は負け犬だ(I’m a loser)」、「殺してしまえよ(So why don’t you kill me)」という無気力で投げやりなフレーズが耳に残ります。 普通なら暗くなりそうなテーマを、独特のユーモアと力の抜けたラップで聴かせる技術は見事です。 韻を踏まないフリースタイルのラップは、当時としてはかなり新鮮で、リスナーの耳に鋭く刺さったことでしょう。 楽曲構成自体はシンプル。 しかし、その中に「既存のものを新しい角度で再解釈して融合させる」という創造性が光ります。 ブルースやフォーク、ヒップホップといった全く異なるジャンルの要素を組み合わせて、独自のサウンドを作り出す。 これこそがBeckの天才性と言えます。 ポイント:Beckから学ぶ作曲のヒント • ジャンルを越えたミックス 一見合わないような要素を大胆に組み合わせること。古いものと新しいもの、アコースティックとエレクトロニックなど、真逆の要素をあえて融合させることで独自性を生み出せる。 • シンプルな構成でも効果的に 複雑なコード進行や多彩なアレンジがなくても、音色やビートのセンス次第で新鮮なサウンドを作れる。 • 歌詞にユーモアや皮肉を添える シリアスなテーマを扱う時でも、ユーモアや軽妙さを入れることで、聴く人にインパクトを与えやすくなる。 次回も「今日の一曲」で、新しいアイデアを発見しましょう!

映画を見てインスピレーションを得る作曲方法

映画を見てインスピレーションを得る作曲方法 映画は、音楽制作において非常に豊かなインスピレーションを提供するメディアです。映像、ストーリー、キャラクター、そして映画音楽そのものが作曲のヒントになります。この方法論を以下に詳しく説明します。 1. 映画のジャンルやテーマから曲の方向性を決める 映画のジャンルは、作曲のスタイルを決める大きな要素です。例えば: • アクション映画: ダイナミックでリズミカルな楽曲を作る。 • 恋愛映画: メロウで感情的なメロディやコード進行を

【作曲のコツ】歌メロに煮詰まったらカラオケで打破!歌いまくるべし 〜宅録Dtmerミュージシャン〜

作曲に行き詰まること、ありますよね。特に歌メロを考えるとき、どんなメロディをつけても何かが違う、またはまったく浮かんでこない…。 そんな時の一つの打開策として、カラオケで歌いまくることが意外と効果的だって知っていましたか? 1. 歌うことで身体感覚が磨かれる メロディを考える際、頭の中だけで組み立てるより、実際に声に出してみることでアイデアが広がることがあります。 歌うことは身体全体を使ってメロディを体感する行為。自分の声の出し方や音程の取り方を意識することで、普段