名前しか知らなかった『ポリオ』という病
こんにちは。静岡県島田市で地域連携型学童保育施設をこれから作るために、準備中のたなかです。
今回のテーマは感染症のひとつ「ポリオ」です。
電車の吊り下げ広告や、テレビCMで見る病。
どこか遠くの国で困っている病。ワクチンが足りてないみたい。
この程度の認識しかありませんでした。他人事でした。実態を全く知らずに生きてきました。私と同じような人、いますかね。
いかがでしょうか。
ポリオの認知
保育士試験の受験科目に「子どもの保健」という科目があり、学んでいる中でこの病について改めて知ることができました。
医療関係者ではない、一般人の私がこの病の特徴を列挙しますと、下記のようになります。
知らなかったポリオの特徴8つ
別名『小児まひ』と呼ばれる
主に5歳未満の小児が罹かる中枢神経(脳と脊髄)系の感染症
増えたポリオウイルスは、便の中に排泄され、この便を介して感染
排便後の手洗いが不十分な場合に、ウィルスが食物などに付着し口から感染する
症状としては、潜伏期間後かぜ症状がみられ発熱が1~10日続いた後、解熱とともに突然手足がまひする後遺症が残ることがある
まひが残るのは感染した人の約0.1%
後遺症への治療法はなく、対症療法が中心
日本におけるポリオは、1940年代頃から全国各地で流行。ワクチンを一斉投与することによって流行は急速に終息。
日本では1980年の1型ポリオの症例が最後。
非常に恐ろしい病気であることに、改めて気づかされました。この病の麻痺症状は不可逆です。『治療はできないが、予防はできる』病です。ワクチンのおかげで全世界の発症数は99%以上減少しました。つまりワクチンさえ接種できればこの病気に罹ることはないのです。
だから!
ワクチンが必要なんだ。
感染症だから、人から人へうつる病気なんだ。
便が感染源になるから、衛生環境が大切なんだ。
だから子どもに罹りやすいんだ(子どもは色々なところを触る、自分で環境を選べない、免疫がない)。
紛争や政治的などの理由でワクチンが届きずらい地域で、この病が根絶していない背景はそういうことなのか!!
世界の現状
以下の国々ではまだポリオの脅威が残っています。これらの国への渡航前にはワクチンの追加接種が推奨されています。
2022年にニューヨーク市や周辺でポリオ(小児まひ)のウイルスが拡散しているとして緊急事態宣言を出したことが最近の大きなトピックスです。(知りませんでした。。。)
日本は公費で接種可能
4種混合ワクチン(ポリオ・ジフテリア・百日咳・破傷風の感染症予防)という名前が一般的で、生後3か月から接種可能です。私には子どもが二人いて、定期接種していたにも関わらず、ポリオについての正しい認識が全くなかったです。
私もこの記事を読んでくださっているあなたもワクチン接種はおそらくしてあります。1963年から日本での定期接種は開始されています。ちなみにこの4種のうち、漢字から病気がイメージできない『ジフテリア』ですが、お時間のある方は下記をご参考ください。
私にできること
保育士の資格取得がきっかけとなり、ポリオという病について学ぶことができました。あまりにも自分が無知すぎたので、noteのテーマにしたのですが、こちらを読んでいただいたことがきっかけになって正しい知識が伝わるといいなと思います。
病名の認知度は高いと思うので、『背景』や『現状』を知るきっかけがあれば理解は深まるかなと。病状がセンシティブなので、CMや交通広告などでは、伝えきるのは難しいのかな。
いろいろな団体から寄付することが可能ですので、もし心動かされた方がいたら「ポリオ 募金」などで検索し、ご確認ください。
私が見ている世界はあまりにも狭いなぁ。と感じた出来事でした。
時には世界に目を向け、一歩一歩進んでいければと思います。
ではまた!
参考
・ポリオについて/厚生労働省
・ポリオ(急性灰白髄炎・小児麻痺)とは/国立感染症研究所
・ポリオ根絶キャンペーン/国際ロータリー第2780地区ガバナー事務所
・もっと知りたいポリオ/sonofi
・2種類のポリオワクチン/Global Polio Eradication Initiative (GPEI)
・ポリオの発生状況/在エチオピア日本国大使館
・ポリオ/日本WHO協会
・保育士試験対策講座/四谷学院 etc.
誤りがあったり、表現が不適切でしたらコメントいただけますと幸いです。訂正します。