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昔、18の小娘が超一流のホテルで未経験でも出来る仕事に携わってみた結果

どうも、MAKIKO デス。


どうもって挨拶言葉、あまり好ましくはないんですがね

この回のお話ではちょっと…使っておきたいかもしれないゾ。と、いうことで使ってみました。m(__)m


この回のわたしは…
まだ、街中へ通えていた頃でした。

18歳、高校卒業してからどうやって見つけたか
間違いなくネットもスマホも無い時代

まだ…PHSよ。ポケベルは卒業したけどピッチ。
そう、この後ドコモからiモードが出るわけなのですが、たぶん、まだピッチの頃です。

…危ない危ないひとつ言い間違えたらビッチになってまう。


左利きの私は、テレビが友だちで
ドラマや音楽番組…アニメ…など、色々テレビがいつもそこにあって


いつもテレビには力をもらっていたなぁ
今はテレビの無い生活していますけど、当時は誰も相手にしてくれない家庭環境だったので、イキイキしてましたね、テレビを観ているときは。

そんなテレビの中にいる人たちは
ライブや舞台など地方遠征する際に宿泊するため
あんなとこやこんなとこ…それはもう

超一流ホテル。

野球選手もね、超一流ホテル滞在だったので
どこかかんかから、情報を得ては

ある日、求人雑誌にまさかの!

未経験で出来る仕事があるとは!!

これはもう、潜入。

宴会場とはなんぞや
配膳…?


とにかくもう一気にヤル気MAX!


配膳スタッフとして
披露宴を行う会場で料理を運ぶ仕事をしていたことがあります。


当時のわたしにしたら、もう、そりゃもう

地方ですから
年に数回と言えど大好きな芸能人が泊まるためにここへ…

…テレビに映る方々は
今の時代と違って全く身近に感じられる存在ではなかったですからね
Instagramや何やら何かしら、ポチっと検索すれば発信されている今の世の中からしたらね

そりゃもう、遠い遠い遠い遠い(涙)


舞台の上やブラウン管の中でしか動いている姿、見れなかったんじゃない?液晶じゃないものね( *´艸`)ブラウン管。


そうなってくると唯一存在を感じられるその場所が
とてつもなく輝いて見えるわけで

そう…唯一存在をリアルに感じられること


もしかしたら誰か逢えるかもって本気で思ってました。


しかし仕事は全くそんな浮かれてなんていられない。

実際に配膳スタッフとしてホテル内に潜入すると

左利きのわたしにとって一般的なマナーの右利きをベースにした、立ち居振舞いは…
よくもまあ、ほとんど無傷でやってのけたなと思う。


左利き?…だから何。…の世界。でした


人間関係は…
殺伐とした現場の先輩方に
それもまた時代なのか、時代で片づけちゃうのかい?と思えてしまうけど

なんだかなぁ…せつないのが
人の悪口なんて当たり前。。
露骨な上下関係。。でした

なので、正直覚えているのは
同時期に入職した、いわゆる同期のような存在が何人かいて、休憩時の食堂で集まった時間だけが唯一、楽しく安らげた時間…その時だけよく憶えている。

笑顔があったのは、その時くらいかなぁ

キツい&辛い。
常にクール。

人の入れ替わり激しい世界で
残った人だけが、こう、作り上げていく世界観
そこへ飛び込み心折れるか、馴染んでいくのか

それはきっと、最初からなんとなく
出来上がっているのかもね。

先輩方の好き嫌いで態度は違うわけだから


まあ、チームワークだもんね。

あとはね
何百万動く結婚式の披露宴。
すごいことですよね。

いつかのためにせっせと貯めたお金が
事実、2時間そこらでポーーン!と


結婚に興味なかったわたしは
より一層興味なくなって冷静に

自分だったら何百万…
違う遣い方したいなって思ったり

わたしには
見栄と、見栄と、、見栄と世間体のためにやるものという価値観が強かったのかも。
裏を見て知り、総合的に金額と照らし合わせたら
なんかわたしにはドライ過ぎて
とてもいい勉強になった。
冷静に現実的に考える。


一見華やかで最高に幸せな人生の瞬間…
の、はずが…なんとなく
なんかね…中身がスッカラカンのような気がしてならなくて
もっと祝福と慶びと慈しみ溢れた
そう、あたたかい空間なんだと思ってたから。


でも現実はなんか違ってた。

冠婚葬祭は、人の見たくない部分がさらけ出されてしまうというか、漏れ出てしまうから

いいとこばかりじゃないから


割りきれなかったなぁ。
まだ若すぎたのです、心…若すぎた。


そうそう、子どもだったわたしは

ビシッとクールにキメた、黒服みたいな配膳スタッフ

ほんと大人な男って感じがしてかっこよかったもので…

ひとり、ほんとめっちゃくちゃ優しくて紳士で

ド新人に風当たり強しピリピリギスギスした環境の中で、唯一癒され救われた3つくらい年上の先輩

ある日、わたしの中で軽く恋い焦がれるような
淡い恋心を胸に秘め出したある日のこと

反対側の地下鉄のホームに
その先輩が…


(*゜ロ゜)

…ケミカルウォッシユ&Tシャツインで立ってる。

…え、本当にあ、あの先輩?う、うそだ…えっ?

いかん…

超絶
ダサい。。。

ダ、ダサすぎて
うちの兄ちゃんよりもはるかにダサいの
あんなにかっこよく見えてたあの、黒服の
スマートな立ち居振舞い…あ、消えゆく…

わぁぁぁぁぁぁぁあ

もう、仕事そっちのけで
とんでもない破壊力


夢見る夢子ですよ、古すぎて背中こしょばゆいけども


こうやって、そうやって
現実を知っていくのよね、恋をしながらね

おーん全然仕事に関係無い話ばっかり。

誰がこんなわたしの乙女話聞きたいと思うか


お仕事に戻りまして


この、配膳スタッフの仕事をしてみて良かったことは
ほぼ左利きのわたしは
(実際には字を書くことだけは矯正して右手
)
右手で出来ることが増えたし
ビンの飲み物のつぎ方、こぼさないでスマートに美しく注げるようになった些細なこと。

あと、片手にお皿2枚3枚と持てるようになったのは、食べ放題へ行った時しみじみと思う。

おぉ…便利だ♡

そして、厳しい世界に少しでも足を踏み入れ
経験させていただいたことは、特に若いうちに挑戦してみて本当によかったと思う。

18歳で社会の、一流の世界の厳しさを垣間見た
経験というにはまだまだな

この記事書いてること自体おこがましのですが

が、しかしで。


数ヶ月でも経験は経験で、その期間精一杯仕事に向き合い努力していました。


だけど…きっかけはなんだったのかなぁ

いちばん仲良かった年上のお姉さんと
話し合って辞めることにしました。


ある日の搬入口に停まる

某有名カレーチェーン店のドドーンと写真が目に飛び込んできて

一瞬脳内パニックになったり


…きっと、きっと
そこでキッチンを借りてるんだ!
って思い込もうとしたり

18歳の小娘には事情はわからずとも
とにかく衝撃強めデシタ。


未だにあの光景
ホームに立つ先輩を見た時の衝撃と同じくらい

今も鮮明に記憶に残っております。

厨房へ配り終えたラビオリのスープ

自然な流れで漉し器でスープとラビオリを分ける。


また、使うのか?

そんな疑問が社会経験の無いわたしには脳内グルグルグルグル


こうやってどんどん

夢と理想と現実のギャップを感じながら
自分の中で辻褄を合わせ

オトナになっていく。



まだ、早い。


もうちょい夢、見させろーー


と、な。

次なる世界へ行くために、辞めたのだと思います。


なんでも裏は知らぬが仏よね。


世間知らずの小娘を働かせてくださり
本当にその節は、ありがとうございました。




さて、次は何かな何の仕事かな


MAKIKO






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