過ぎたるは及ばざるが如し。
他者との関わりの中で、心に留めたい祖母の教えがあります。
私の祖母は歯に衣着せぬ物言いをする人で、思ったことはためらわずに口にする人でしたが、その言い方は洒脱というか、軽妙というか、じっとり嫌味な感じが全くなかったなぁと思い返しています。
なかなかの爆弾発言も多かったのですが、「過ぎる」のは野暮であるということを繰り返し言っていました。
・言い過ぎ
・しつこ過ぎ
・意地の張りすぎ
・お節介し過ぎ
・詮索し過ぎ
・無視のし過ぎ
・深入りのし過ぎ
なんでも、し過ぎず程々にしなさいと言うものでした。ひいては好きになり過ぎ、愛し過ぎてもいけないと言うのでした。そして他者に対しては親しき仲にも礼儀あり、たとえ家族であってもそれを忘れないようにと言われたものでした。
「過ぎる」のはやはり執着が大きいのかも知れません。やはり出来るなら、そこは軽やかに、爽やかに行きたいものです。そして出来ることなら、さらにそこには常にユーモアがあって、ふわっと笑いがあるのが良いと思います。