分からないことは、そのままに。
知らない事や難しいと感じられて理解がすぐに出来ない事が誰にでもあると思います。私みは仕事で必要でも物理学の話や疫病の話など、すぐについてゆけない専門的な話もありました。経験のない事がらなども理解は想像の範疇を出ず表層的な理解にとどまったりします。
分からないことを自分がわかるように、「咀嚼」したり「平易な表現に翻訳」したり、してもらうケースもあると思うのですが、私は分からないことは、あえてそのままにしておいてはどうかと思います。
分からないと言うことは、自分にそれを分かるための何かがまだ備わっていないと言うこと。わかりやすく枝葉を落として、フィルターをかけてしまったらやはりオリジナルよりも粗い情報になってしまったものを受け取ることになります。わかったふりをしてもやはり自分自身に十分に情報が蓄積されるまでは、オリジナルの情報には及ばない輪郭だけのスカスカな理解にとどまります。
Frequency(フリークエンシー)=周波数という言葉で表現できるかもしれません。自分の周波数と分からないことの周波数が合致するまでは、100%のオリジナルの情報を自身が受け取ることはないのだということを実感として持っています。ですから、分からないうちは、分からないままでいる。分からないからどうでもいいやと言うことではなく、自分がその周波数に達すると自ずと分かると自分に期待して、待つということなのです。
余談ですが、20世紀最高のロックバンドとして知られたR.E.M.の「What's The Frequency, Kenneth?」(ホワッツ・ザ・フリークエンシー、ケネス?)という曲が超好きでした。