話せない人は何の力が足りないのか
世の中は本当にいろんな人がいる。
黙ると死ぬのか?と思えるほどに良く話す人。
話してるけど中身がない人。
話そうと思うけど上手く話せない人。
そもそもそんなに話したくない人。
その中でも、話そうと思うけど上手く話せない人。
このタイプの人は
・語彙が少ない
・思考の瞬発力がない
とかが原因かな。と思いがち。
しかし、多くの場合、相手の話を「そもそも聞けてない」ことが原因だったりする。
私自身が、話す力をトレーニングで獲得したタイプの人間のため、話せない人の気持ちがよくわかる。
私自身も行い、多くの「聞けない人」に伝えて効果の高かったトレーニング方法を紹介する。
なぜ?聞けないのか?
原因は大きく二つ
・情報処理力が足りない
・言葉の意味がわからない
自分の中の体験と言葉が少なすぎて、処理が追いつかないために「自分の中でわかること」に置き換えて理解しようとしてしまう傾向にある。
幸いにも説明上手な人から話が聞けた場合は「本人がわかること」に例えて話してくれるので理解できる。
しかし、説明が下手な人の話は、自分の中でわかること。に自分でしなければいけない。
その際に、大幅に理解がずれてしまい、コミュニケーションがおかしくなる一歩めを踏み出してしまう。
ここで、話す人と聞く人のレベルの違いがどのような結果となるのか考察してみる。
話す人のレベルと聞く人のレベルとその結果
話す人◯ー聞く人◯=◎
両方レベルが高いと最良の結果となる。
話す人△ー聞く人◯=◯
話す人が下手でも聞く人の汲み取る力が高いと良い結果となる。
話す人◯ー聞く人△=△
話す人がレベルが高くても受け取る量は聞く人の基準に合わさる。
話す人△ー聞く人△=×
両方レベルが低いと最悪の結果となる。
注目すべきは、話し手のレベルが高いことより、聞き手のレベルが高い方が結果が良いこと。
これが、会議や研修は参加者の一番下のレベルに合わせることになる。といわれるゆえん。
言葉トレーニングの手順
1.本を考えながら読む(3色ボールペン読書)
読み方
・大事だなと思ったところに赤ボールペンで線を引く
・大事なことについて解説してるところに青ボールペンで線を引く
・面白いなと思ったところに緑ボールペンで線を引く
推薦図書
頭がいい人、悪い人の話し方 樋口裕一 PHP研究所
2.読書感想文(初級)を書く
タイトル:
著者名:
出版社:
読者想定(例:新たな企画を任された人向けの本)
●心に残った内容(頭に引用ページ数、箇条書きで記入)
●一言で言うと私にとってどういう本だったか?(一番重要なことをプラス言葉で表現する)
●自分の仕事や人生に活かしていくこと(ものの見方や考え方、言葉遣いや行動習慣などを具体的に)
言葉トレーニング実践者にいきなり感想文はハードルが高い。
まずは、引用から始める。
3.四行日記を書く(気づきダイアリーの原型)
四行日記の書き方
起承転結のような四部構成を徹底的にマスターする。
4.気づきダイアリーやブログに挑戦する
事実:今日あった「出来事(客観的事実)」のなかから1つ選んで書く
発見:上の出来事から「ひらめいたことや気づき(発見)」を書く
教訓:上の発見から得られたことを「教訓」として書く
宣言:最後に現在完了進行形で、将来自分がありたい姿を「宣言」する= “私は~をしている”
気づき日記の書き方 参考ブログ
PREP法もおすすめ
動画「分かりやすく話すコツ」
https://youtu.be/JMdGhmrIn8A?si=oyjIjeNyaTUIluUL
5.会議の議事録を担当する
1必ず録音をしながら、会議中に議事録担当をする
2一旦完成させたら、録音を聴きながら比べる
3自分がいかに聞けてないかを知る
4音声を聴きながら議事録を修正する
5この作業に必ず時間制限をつけ、徐々に短くしていく
6会議中の記録と録音に齟齬がなくなってきたら合格
今時、議事録はAIで自動生成が当たり前。
目的は人が言葉の力を磨くためのトレーニング。
まとめ
あらゆることに通じるが、まずはモノマネが大切だと思う。
確かに、オリジナルを書いたり話したりすることは力になる。
しかし、初心者がそこから始めて正しいフィードバックがもらえないと、成長のスピードは鈍化してしまう。
なので、まずは自分がお手本としたい書き手や話し手を見つけること。
そのインプットへの投資を惜しまないこと。が大事。
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