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納得できない?他人に興味がない?は保身の罠!?〜行動の本質とメタ認知の重要性〜

メンタリングをしていると、一般社員でも管理職でも共通して
「納得いかないからやらない」という人がいます。

理不尽なことであれば、それは確かに「やりたくない」と思うのも理解できます。

しかし、論理的に整合性があり、実際の経験からも「やったほうがいい」というか、むしろ「すべきこと」である場合でも、このような反応が出ることがあります。その背後には深い原因があります。

それは、「実力がバレるのが怖い」という保身的な思考です。

指示通りに行動すると、やらなければ気づかれなかったはずの自分の実力不足が露呈してしまうわけです。人は、なんだかんだと理由をつけて行動を起こさないものです。

しかし、それ以上に問題なのは次の点です。

それは、自分の発言が周囲にどう影響するのかを理解していない、つまりメタ認知ができていない状態です。

「自分が納得するかどうか?」という視点よりも、周囲に良い影響を与えるかどうかを考えることが、リーダーとしての基本的なあり方であり、最も難しいことだといえます。

「納得できないからやらない」という人と、「成果が出るならやる」と行動している人では、後者のほうが圧倒的に周囲に良い影響を与えます。

それを理解していないということは、自分本位でしかないわけです。

もう一つ、似ているものとして挙げたいのが、「他人に興味がない」という発言です。

人間は社会的動物であり、集団生活を送る生き物です。ですから、人間関係を自ら疎遠にする必要はありません。仮に本当にそう思っていたとしても、それを言う必要はないのです。

私自身も、学生時代に喫煙所でクラスメイトとタバコを吸っていた時(当時は喫煙者)に、「俺、友達いないんだよな」と言って、「俺は友達じゃないのかよ!」と突っ込まれたことがあります。その瞬間、ハッとしました。

今振り返ると、それは「自分は人見知りだ」「簡単には心を開かない」とか、「他の人とは違う」という無意味なアピールに過ぎませんでした。
自分本位の発言だったのです。隣にいた友達がそれを聞いて、どんな感情を抱いたのか全く考えていなかったわけです。

自分の言動が、無意識のうちに自己満足に陥っていることに気づかなければいけません。

「納得いかなくてもやるべきことはやる」
それがリーダーとしての基本です。

やってみて嫌だったり、違うと思うならやめればいいのです。
ただし、ほとんどの場合、やってよかったと感じるでしょう。

過去のネガティブな体験に囚われて、前に進めないことがないようにしましょう。

保身的な思考を手放し、周囲に良い影響を与える存在になりませんか?

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