フルコースのカトラリーを並べるように。未来を先取り段取りを組む人【賜物図鑑】
賜物(才能・個性・強み・ギフテッド)のシンボル化
みなさまの天与の才能や特性をご紹介する
【賜物図鑑】シリーズ。
Kentoが提供中の個別面談メニュー
「賜物解読」にて紐解かせていただいた、
来談者さんの本質的な個性や強み、
魂(1人の個としての心の本質)、
天与の才能や特別な資質のシンボルを
図鑑形式で紹介させていただいています。
Symbol of Giftedness
「フルコース料理のためにセッティングされたカトラリー」
未来を先取りしているかのような段取り力。
<キーワード>
フォーマット(型)
シミュレーション
ルーティン(定型化)
「過去→未来」→現在
所作の矯正
情報感度
未来予測
再現性
合理的
<特徴/性質>
複雑な工程をも定常処理できる、
段取り力の強み。
最適な手順を考え、
いま目の前の状況から必要な情報をつかみ、
型や形式を作り出す。
綿密に計画を立てて
整然と行動するさまは品があり、
まるで未来を先取りしているかのよう。
<強みの発揮>
高い再現性や正確さを要求される仕事で
真価を発揮する。
どんなに工程が複雑でも、
何も考えずに身体が動くレベルまで
仕組み化・定型化することができる。
不測の事態に備えた対策、
リカバリー案を立てることにも長けている。
<弱みになるとき>
段取りが組み上がるまでの
情報収集・準備の段階では、
初見殺しは免れない。
刻一刻と変化する状況や、
想定されていない不測の事態には弱い。
イレギュラーを持ち込む人には
振り回されやすく、
段取りを壊す人とは相性が悪い。
<解説/編集後記>
コース料理の順番とマナー
みなさんは、コース料理をいただいたことが
あるでしょうか?
自宅はもちろん、ファミリーレストランで
フルコースはまずお目にかかれませんよね。
少し高級なレストランや、ホテルで。
たとえば結婚披露宴の席でいただく機会が
一般的かなと思います。
フルコース料理は前菜に始まり、
スープ→魚料理→お口直しのソルベ→
メインの肉料理→デザート→カフェと、
一般的に7品目で構成されているとか。
そして、スープの飲み方や
ナイフとフォークの使い方など、
コース料理をいただくときは
テーブルマナーを守らなくてはなりません。
型を守れば、所作が美しくなる
私は、テーブルマナーに慣れないうちは
フルコース料理が敷居が高く感じられ、
「なぜこんなまどろっこしいことを…」と
思っていました。
しかし、どこのレストランであっても、
料理の内容が変わっても、
コース料理の形式そのものはほぼ同じ。
一度、テーブルマナーを覚えてしまえば、
どの場所でコース料理を出されても
慌てることなく、心に余裕をもって食事できます。
コース料理の形式。テーブルマナー。
これらは多品目の料理を
心と所作に余裕をもって楽しめるようにと、
意味と目的があって定められたもの。
いくつも並べられたナイフやフォークは、
出されるお皿ごとに食器を使い分けて
味が混ざってしまわないようにと、
料理を楽しんでもらうための配慮です。
日頃、どんなに行儀が悪い人でも、
テーブルマナーを守れば所作が矯正されて
食事の際の振る舞いに品が生まれます。
(私程度の拙いマナー知識であっても、
日頃の食事との違いを実感できました。)
段取り力(だんどりりょく)
前置きが長くなってしまいました。
今回ご紹介する賜物は、
フルコース料理を想定してカトラリーを置く
かのような、ルーティンを作る資質。
一言で言えば、段取り力の強みです。
目標を達成するまでの手順を考えること。
手順を組み立てるために
必要な情報を取り込む感度の高さ。
幅広い視野と、観察力。
メモを取り、記録を重ねて
大量に手元に用意した情報の中から、
必要なものを選びとり、優先順位をつけて
整理整頓できる合理的な思考。
どれほど複雑で緻密で難しい工程であっても
型や形式、枠組み、定型、テンプレートを
作り出してしまえる強みです。
段取り八分、が染み付いているので、
そのための試行錯誤や失敗、
手間を積み重ねることを厭わない
根気強さ、粘り強さをも備えています。
どこまで想定しているのか
どの程度までシミュレーションして
ルーティン化(習慣化、定常処理化)
してしまえるかというと、
どれほど複雑で難解な工程であろうと、
いざ本番で、何も考えずに身体が動くように
ぐらいまでは余裕で想定しています。
それほどの前準備。
淀みなく、その場が滞り無く行われるように、
常人の2倍〜5倍は丁寧に
手間と時間をかけて支度します。
いったん仕組みを作ってしまって、
何も考えずに身体が動くレベルまで
順応してしまうと、
あとは流れ作業になってしまって
退屈してしまうこともあるあるです(笑)
過去の蓄積による未来の先読み
事前に段取りを組むときは、
先に起きることを予め想定し、
シミュレーションしてから取りかかります。
予め得た情報、過去のデータに基づいて
先の未来を予測するのは、
天気予報とも似ているかもしれません。
過去の蓄積から、未来を逆引きしてしまう。
想定して切り取って予め見た未来を、
いま現在の状況と同時に見ています。
この賜物を持つ人が、
予め準備し、計画を立て、
段取りを組み始めたら、
すでに目の端っこで未来を認識している
のかもしれません。
当然、この未来を見据えたプランニングには
リスクヘッジ(リスク回避)も含まれます。
不測の事態に備えたリカバリーもバッチリ。
なにせ、記録と観察に基づいた
予測範囲が非常に広く、転ばぬ先の杖を
的確に配置できてしまいますからね。
あまりの用意周到さに、周りの人たちからは
「そこまで考えてなかった、まで考える人」
「未来を予測して動いているかのよう」と
評されるかもしれません。
場合によっては、先を読みすぎて
周囲とは思考や行動が噛み合わないことが
あるかもしれません。
フルコース料理を全力で楽しむために
客観的にも違和感がないレベルで
複雑な工程をフローチャート化できるので、
例えばこの賜物を持つ人が、
自分が組んだ段取りに基づいて
マニュアルを作ることもあるでしょう。
その場合、再現性、永続性まで考慮して、
他の誰が見ても運用できるように
自分がいなくなった後のことまで考えます。
ここまでくると、
合理主義者でシステマチックな人なのか?
みたいな印象を持たれるかも知れませんが、
ここまでやってのけてしまうのは、
この賜物を持つ人が、その瞬間を全集中で
思う存分に楽しみ味わうためでもあるのです。
無駄を嫌い、無駄を削ぎ落とすのは
余計なことを考えずに無駄を楽しむため。
その瞬間、目の前に集中できるように。
いま、テーブルに置かれたフルコースの
料理を味わい尽くすために…。
「フルコース料理のためにセッティングされたカトラリー」の、賜物/強みのシンボル解説をさせていただきました。
お読みいただき、ありがとうございました。