混沌 エジプトの神ヌン 壮子
原初の水、混沌の神ヌン
(原初の)水→1-6水局→七曜紋
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ノーベル物理学賞の湯川秀樹は荘子を愛読していたことは有名な話ですね。
「南方の海の帝王は儵[しゅく]、北海の帝王は忽[こつ]という名前である。
儵、忽ともに非常に速い、速く走ることを意味しているようだ。儵忽を一語にすると、たちまちとか束[つか]の間[ま]とかいう意味である。中央の帝王の名は渾沌である。
或るとき、北と南の帝王が、渾沌の領土にきて一緒に会った。この儵、忽の二人を、渾沌は心から歓待した。儵と忽はそのお返しに何をしたらよいかと相談した。
そこでいうには、人間はみな七つの穴をもっている。目、耳、口、鼻。それらで見たり聞いたり、食べたり呼吸をする。
ところが、この渾沌だけは何もないズンベラボーである。大変不自由だろう。
気の毒だから御礼として、ためしに穴をあけてみよう、と相談して、毎日一つずつ穴をほっていった。
そうしたら、七日したら渾沌は死んでしまった。」
(湯川秀樹「「荘子」」、『湯川秀樹著作集 六 読書と思索』、二四頁)
と言うわけで、儵(しゅく)と忽(そう)はスイスの欧州合同原子核研究機構(CERN)のLHC(大型ハドロン衝突円型加速器)を思い起こします。
これを数霊多面体で表現すると正六面体と正八面体のカップリング構造が六角形になることを示しています。
こちらの頂角と、反対側の頂角が一点になるわけですから、こちらからの視線を(儵)、反対側からの視線を(忽)とすると光速に近い速度で粒子をぶつかることと相似に見えるわけです。
私の他の投稿を見ていただければ分かると思いますが、立体対角線(両方向からの視線)が中心で一点になるとき一転して中心から六方向に角が出て、その角が正六面体の面の中心に接合するわけですね。(四次元が三次元に変換されます。)
それが、素粒子であるし、同型対応するとその一点(壮子の話では穴と表現されている)が現象世界になるわけですね。ですから混沌はきえるわけですね。
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