親友が闇落ちした話
闇落ちした親友の話昨年、親友と決別した。十年間ほどつづいた友情は唐突に終わりをむかえた。今思えばあれを友情と呼んでいいのかわからない。親友だった彼女は私たちを「家族」と呼んで喜んでいた。私は一度も私たちを「家族」とは呼ばなかった。喉に何かが詰まったように、そうは呼べなかった。
心に関しては誰しも問題を抱えているだろうけれど、彼女はたしかに厄介な問題を抱えていた。おそらく軽度の発達障害だったのではないかと思う。それが発展してパーソナリティ障害の傾向がみられた。慢性的な虚言癖、強