インドネシアにて、帯状疱疹になる
帯状疱疹をご存知でしょうか。幼少期に水疱瘡に罹ると、そのウイルスが体内に残り続け、大人になってから免疫が下がった際やストレスなどよって引き起こされる、いわゆる帯状の水疱ができてしまうもの。一般的には50代以降に発症される方が多いそうです。症状の特徴が、左右どちらかに現れ、チクチクとした痛みが伴うことが特徴です。私の場合は右上半身にのみ症状が出て、背中、胸、二の腕に発症しました。
いつ発症したのか
おそらく日本で発症していました。思い返せば、背中に虫刺されのような皮膚の盛り上がりができていたこと、胸にチクチクとした違和感があったことが初期症状でした。これが渡航二日前あたりで準備に追われており、特に気にしていませんでした。渡航一週間前にPCが壊れ、apple storeに持っていくも修理に10万円かかると言われ、新しく買い直すことになったり、必要な書類が揃えられていなかったりと振り返ればストレスの多い時期でした。
その状態で渡航し、その後悪化していきます。
初めて海外の病院を受診する
31日にジャカルタに到着し、ジャカルタのホテルに宿泊した際
細かな水疱が背中に広がっていました。この時そこまで痛みがなかったのです。胸には水疱は見られませんでしたが、筋肉痛のようなだるさと、チクチクとした痛みが続いていました。もともとアトピー体質なので、ステロイド剤は持っていたのですが、刺激を与えるわけにいかなと思い、何も塗っていませんでした。
翌日の1日、服が擦れて痛いなと感じるようになりました。バンドンへ移動し現地のホテルで患部を確認すると水疱が大きくなり帯状に広がっていました。その日の夜は、チクチクとした痛みからほとんど寝ることができませんでした。
ネットで調べると「帯状疱疹」の症例が当てはまることから、早く病院へ行かなければと思い、英語で対応してくれる、またキャッシュレスの病院を探しました。
2日になり、ようやく時間が取れたため朝から病院にいくも、皮膚科は午後からしか空いていない、16時にまた来てくれと言われてしまいました。幸い、ITBのすぐ近くの病院だったため学校の散策やご飯を食べて時間を潰し、16時に病院へ行くも先生が来たのは16:40ごろ。
体温計を渡され、ポンプでシュコシュコするタイプのもので血圧を測られgoodと一言。体重、身長を伝え、さらに待ちます。
その後、三人目の診察でようやく見てもらえました。50代くらいの女医さんで、すぐに服を脱ぎ症状について色々聞かれ、すぐにsinglesだねと言われました。(帯状疱疹は英語でsingles)
一週間分の抗ウイルス剤と塗り薬をもらい、寝るときは患部が下にならないように、またできるだけ安静にしていなさい。野菜、タンパク質、ビタミンが取れる食事を心がけてねなどを言われました。そして一週間後にまた来てねと。
診察料 300,000IDR
薬 1,000,000IDR
日本円にして1万3千円弱、、
日本でも、抗ウイルス剤の処方は高いと言いますが、こちらでもなかなかのお値段でした。
先生は英語で対応してくれたのですが、薬剤師の方はかなり訛った英語だったため、翻訳のアプリを使わないと何を言っているのかわかりませんでした。
私の英語も拙いものですが、とにかくわかるまで教えてくれたので安心しました。色々な場面でインドネシア人の優しさに触れています。
寝れない、服を着れない
2日から、本格的に宿での一人暮らしが始まりました。
薬を処方してもらったものの、その後三日間はとにかく辛かったです。針で刺されるような痛みと、服が当たると激痛が走るため、ガーゼと皮膚用テープ(宿の近くにBORMAという大型スーパーがあり、そこで調達することができました)を買うも少ししか軽減されず、、寝る時は上裸で左を向いて寝ようと試みるも、朝方まで眠れず結局2-3時間の睡眠時間しか取れませんでした。
初めての海外生活で不安なこと、わからないことがたくさんある中、なぜ私はこんなものに悩まされているのか。コントロールできない痛みと、十分に寝ることができない状況に対して、苛立ちとストレスでしばらく部屋に引きこもっていました。
服用してから4日目にようやく水疱が潰れ始め、痛みがほとんどなくなりました。
もっと早く病院に行けていれば、
日本にいた時に病院に行っていたら
と思うと悔しいですが、メンタルが鍛えられたような気がします。
現在は膿が少し出ていますがかさぶたに移行し始めているので、このまま収まっていくと思われます。
保険適用外
私が加入していた海外保険は、大学を通して入っていたものでAIGさんの死亡、傷害、治療などを網羅しているのもでしたが、保険が適用されるのは、現地で新規に発症した症状のみであったため、残念ながら保険適用外となります。
ダメもとで、緊急連絡先のアイラックさんに連絡したところ、書類でこちらが判断するので一度提出してみてもいいですよ、とのこと。
帯状疱疹は神経痛が後遺症として残ってしまう場合もあるそうで、とにかく疑われる症状がある場合はすぐに病院を受診することをお勧めします。
胃腸は強いものの、皮膚が弱いため、様々な薬を持参してきましたが、まさか現地で市販薬では対処できない病気に苦しめられるとは思いませんでした。
これから雨季に入り、デング熱などの危険性が高まることも踏まえ、異変があればすぐに病院にいくことを肝に銘じたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?