ソフロロジー式分娩法に挑戦した出産のお話
これから出産をする方に伝えたいことを先に綴ります。
陣痛は痛いです。そのため呼吸が荒くなります。
息をたくさん一気に吸うのはダメです。
ヒッヒッフーなどと、たくさん吸うのはオススメしません。
ポイントは息を吸う時です。
息を吸う時は、慎重に少しずつ少しずつ長ーく吸う。
息を吐く時も、少しずつ少しずつ長ーく吐く。
この呼吸で、陣痛の痛みをかなり軽減できました。赤ちゃんに酸欠防止にもなります!
ぜひ試してみてください。
注意!
出産の話を赤裸々に綴ってます。私は妊娠中にリアルな情報が欲しかったので、そういう人のために、また自分の備忘録として、ありのままを記録します。生々しい表現も出てきます。苦手な方は読まないでください。
予定日を9日過ぎて早朝5:30に破水した。
陣痛は無かったので、なんだかんだ家のことをやって、病院に到着したのは7:30頃。
破水すると産まれるまで入院になる。陣痛を待っていると、夕方くらいからそれらしきものが始まった。まだ全然余裕。
痛みが強くなり出したのは夜中0:00を過ぎて日を跨いでからだった。4:00頃に子宮口が7cmほど開き、分娩室へ移動することに。痛みは強いがまだ余裕はある。
ちなみに私が出産した病院はLDHというタイプの分娩室であった。
主人が立ち合い出産をするので、分娩室に入るという電話をするが連絡がつかない。うちの主人はいつも、ここぞという時は連絡がつかない人なので、またか。と思いつつLINEを残して分娩室へ移動した。
分娩室へ移動してしばらくすると、尋常じゃない痛みが襲ってきた。
ソフロロジー式分娩法で産むつもりだったのでCDなど用意していたのだが、音楽の刺激なんてまっぴらごめんだった。とにかく陣痛以外の余計な刺激をシャットアウトしたかった。4か月間毎日CDを聴いていたのに、CDでリラックスどころではなかった。
練習していた、息を細く長く吐く。とやってみても効果なし!!絶望!
イメージしていたソフロロジー式分娩法とは、ほど遠い状況だった。
陣痛はお腹が痛いものと想像していたが、仙骨が20箇所ほど複雑骨折してるような痛みが襲ってくる。確かに間隔はあるが、想像より短い!!しかも回を追う毎に痛みレベルが上がっていく。地獄の苦しみで悶えている中、途中でトイレへ行かされ排尿させられるのが、拷問だった。そんなの事前に聞かされていなかったし、知っておきたかった。どんな事も心の準備をしておきたかった。
何より辛いのは、子宮口の開きを確認するのに助産師さんに子宮口をグリングリンされること。痛いどころではなく、叫び声をあげた。
ラクーアのサンダードルフィンの最初の落ちる時と同じくらいの叫び声を陣痛が来る度、子宮口をグリングリンされる度に叫びまくった。
しかも、子宮口は全然開いてくれない。
7cmから2時間以上経っても8cmだった。
10cmになってから、ようやくいきみ始める事に思いを馳せると
終わりが見えなくて絶望し、パニックになり叫び声を上げまくっていた。
パニックになりながら、なんとか冷静になろうと頼りにしていたソフロロジーの事を思い返し、もう一度呼吸に意識を置いてみた。
すると、だんだんとコツが掴めてきた。
息をたくさん一気に吸うと痛みが地獄レベルになること。陣痛が痛すぎて息が上がるので呼吸が激しくなる。すると地獄レベルが上がる。
私は最初にソフロロジーに挑戦した際、息を長く吐くのは試したが、吸う時は深く一気に吸っていたのだった。
(というのも、本には息の吐き方しか書いていなかった。吸い方も書いてほしかった。)
息を吸うときに、できる限り少しずつ少しずつそして長ーく吸う。そして出来る限り少しずつ少しずつ長ーく吐くこと。陣痛に耐えながらそれをやるのは、かなりの集中力が必要だった。
(病院に到着した母が分娩室に入ってきて、体に触れた瞬間に地獄に戻り、触らないでー!と叫んでしまった。その位、かなりの集中力が必要だった。分娩室には誰も入れない方が良い)
ソフロロジーの呼吸法を掴んだら、今までの地獄の苦しみが嘘のように楽になった。
レベル9999の痛みがレベル70になり、そのままうっすら眠れる程に抑えられた。
これなら耐えられる!!
私の場合は吸う方法のみ慎重にしていれば、陣痛の体感レベルを抑えられた。
あんなにギャーギャー叫びまくっていたのに、急に静かになったので、助産師さんが
「あれ?陣痛なくなっちゃった?」と聞いてきたほどだ。
呼吸でがあんなに痛みが抑えられるなんて、ソフロロジーを練習して本当に良かったと思えた。
そこから、2時間ほど経った。このまま子宮口が10cmになるのを待って、ソフロロジーのDVDのようにスルンと産むんだとイメージしながら夢うつつ、その時が来るのを待っていた。
しかし子宮口の開きは、9cmからなかなか進まない。どうやら陣痛の長さが足りなくて、子宮口が開かないらしい。
お医者さんがやって来て、陣痛促進剤を打ちま、しょうと言われた。
(後から、呼吸のコントロールで痛みに耐えたせいで陣痛の長さが足りなくなったのかとお医者さんと助産師さんに確認したが、その可能性は無いとのこと)
ソフロロジー式の呼吸法を成功させてこのまま産む気になっていた私は、「私はこのままスルンと産めるので大丈夫です」と薄目でほざいた。
するとお医者さんは
「痛みを増さないと産めないよ!」と言い放ち、あと1時間同じ状態だったら促進剤を考えるようにと去っていった。
瞬間怖くなった。この病院はソフロロジーの事を知らないし、私のワガママで赤ちゃんに何かあったら...と思い直し、5分もたたないうちに促進剤を打つことをお願いした。医者からしたらウザい妊婦だったと思う。
促進剤を打つと、すぐに陣痛のレベルが急上昇した。さっきの呼吸法なんて全く出来ないし、地獄レベル9999の痛みに逆戻りで絶叫だったがさすが促進剤で、どんどんお産は進み、お昼の12:15、無事に産むことができた。
今回産んだ病院は、ソフロロジーをやっていない病院だったし、私は素人なので病院や医者に従うことしかできない。自分だけでやったので、今回のソフロロジー成功率は50%だったと思う。
しかし振り返ると、ソフロロジーの呼吸法のおかげで2時間休憩できたことは、本当に助かった。
あの2時間の休憩で、うっすら夢ごこちで少し眠れ、体力と気力を回復できた。
赤ちゃんの酸素の状態も良好だった。
助産師さんから、子宮口が10cm開くまではなるべく力を抜いていた方が良いと言われたが、ソフロロジーの呼吸が成功するまでは、力を抜くなんて無理であった。
(ちなみに、子宮口が10cmになる前にいきむと充血して開きにくくなるらしい)
ソフロロジー式分娩法を成功させるには、その知識があるお医者様や助産師さんの誘導が必要だと思う。そういった病院であれば、また違っていただろう。
機会があれば、次はソフロロジー式分娩法をやっている病院で産みたい。
ちなみに、旦那がいつ来たかは覚えてないが、無事に立ち合えた。
立ち合い出産の感想としては、いなくていい!私に触れないで。
助産師さんが気を使ったのか、腰をさすってあげてと言い、主人に触られた瞬間、ブチ切れてしまった。ごめんね。
でも子どもは夫の子でもあるので、誕生の瞬間に立ち合う、夫の権利を奪う事はできないとも思う。
誕生の瞬間や、感動の初対面を動画に残せた事はとても良かった。
主人の立ち合い出産の感想は
私が頑張って産んでる姿をみれて良かった
と言っている。
読んで頂きありがとうございます。
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