おばちゃんは在宅勤務へ挑戦する【1】
私が在宅勤務を目指す理由
最近退職をした。
別に仕事が嫌だったわけでも、職場の人間関係が嫌だったわけではない。
どちらかといえば、とても居心地のよい職場だった。
父が在宅介護になり、正社員の私は拘束時間の長い職場を諦めて
父の介護を手伝うため退職を決意した。
いわゆる介護離職だ。
ところが退職を前にして、父は娘に悪いと思ったのか早めの他界。
職場では後任の方も入社して、引き継ぎの真っ只中。
とても余分な人員が必要な部署ではないし、元気ではあるが
家には高齢の母もいる。また来るべき時に備えて、私は退職をした。
とはいえ、我が家の家計のこともあるので、働かない訳にはいかない。
現在は、介護すべき人もいないけれど、
介護をしながら出来る仕事=在宅勤務をやってみようと考えた。
まずは準備開始
在宅で仕事をする。では何から始めたらよいか。
とりあえずネットで検索してお勉強する。
絶対必要なPC。当たり前だ。
でも個人専用のPC。うちには主人と兼用で使っている1台しかない。
しかも古い。
仕方がないので、必要経費として自分で購入する。
次は求人検索。
『在宅ワーク』や『在宅勤務』『未経験』で検索をすると、様々な求人がヒットする。そのまま応募出来る求人もあるが、個人情報を登録しないと求人の詳細が見れなかったり、応募が出来ないサイトもある。
個人情報を登録する・・・これが出来ない。
おばちゃんはネットが怖いのだ。個人情報流出、詐欺にあうかも。
なんで求人見るのに、個人情報知らせなきゃいけないの?
勇気がでなくてグズグズする。とりあえず、登録しなくてもよいサイトで探してみるが、あまり良い求人に出会えない。
しばらくして仕方なく、大手の安心そうなサイトやアプリを登録する。
すると、ひっきりなしに「こんな求人がありますよ」のメールや通知が届き始めた。でもぜんぜん条件に合っていない。在宅ワークですらないのに、旅行ですか?くらいの距離の企業求人も紹介される。
あわてて検索条件の内容を絞ると、かなりメールや通知の数は減った。
それでもしれっとビルのお掃除や、ホテルの受付など、どうやったら在宅で出来ますか?みたいなお仕事も混じっている!
でも、こんなに在宅の求人がある。コロナは社会を大きく変えた。
これなら大丈夫、と安心して構えている私だった。
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