かわいい父と激しい母と私の介護日記(20)
さらなる試練
尿路感染から、敗血症へ。でも抗生物質の治療で効果が出てきて、安心し始めた頃。
「朝、お父さんから電話がきて、おしりから血が出て、ご飯食べてないって言うの。」と母が言う。
「えっ?せん妄じゃない?そんな事があったら病院から連絡くるでしょ?痔とかかなぁ?」と私。
「でもね、外科の先生が今日は休みで、とか言うから本当かも?」と母。
父の担当医は泌尿器科だから、通常外科は関係ないはずだけど。
すると、夕方私のところにも父から電話が来た。
「まだ退院出来ないよ。いろいろあってさ。」と父。
「いろいろってなあに?」
「おしりから、血が出ちゃって絶食してるの。」と父。
これは、本当に違いない!だって、父は絶食なんてワード、思いつかない。
「先生の言うことよく聞いて、早く退院出来るようにしてね。」と話した。
本来、病室は携帯禁止だけど、父はワガママでせん妄もあるので、携帯かけ放題だ。ナースさん達が大目に見てくれてるのかな。
後日、ドクターとの面談で説明があった。少量だが血便が出て、内視鏡検査をしようと思ったが、本人が強い拒否をした。高齢者だし、外科の先生と相談して1週間の絶食をして様子をみたら、出血は止まったようで、外科の先生も大丈夫そうと診断したそうだ。
父は食べる事が好きなので、辛かっただろうな。その後、体調も落ち着いてきて、リハビリも出来ている様子。
またまた、リハビリの先生の配慮で、歩行器を借りて、病棟の廊下を歩かせてもらえるようになったらしい。
敗血症になって、血便も出ちゃったけど、乗り越えられた。もうすぐ退院出来る。
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