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鎌倉は住みたい町か?

前回、鎌倉に住んでみて
「不便」だと感じることを
つらつらと書いたのだが

そんな不便さをもってしても
鎌倉は住みたい町かどうか考えてみた

結論から言って、
私にとって鎌倉は
「住みたい町」である

山や海があり自然豊かなこと
飲食店が充実していて楽しいこと
趣があり季節の移ろいを深く感じられることなど
理由はいくつかあるのだが

特に魅力を感じているのは
鎌倉に住んでいる「人」

鎌倉に引っ越してくる前
私が持っていた鎌倉の人のイメージは
「お高くとまってそう」だった

でも、実際に暮らしてみると
道で行き交う人は皆、とても優しかった


子どもと歩けば、
おじいちゃんおばあちゃんが話しかけてきて
なかなか進めない

犬を散歩している人なんて、
頼んでもないのに
「触りますか?」
と聞いてくる

焼き鳥屋の前で
子どもが泣いていた時は
「これ食べて」と
おじさんがつくねを包んでくれた

どれも小さい出会いなのだが
その連続が、偶然だとは思えない

地域の人の繋がろうとする気持ちが強いのだ


鎌倉は
誰にでも知られている
歴史ある観光地だ

「鎌倉」という場所の輪郭が
はっきりすればするほど
中にいる人たちの
仲間意識を強くする

鎌倉に住んでいる人たちは
同じ地域に住んでいるというだけで
共通項を持った身内として
迎え入れてくれるのだ


そんな地域に一体感のある鎌倉では
神社のお祭りから
町内で行うおみこしやお囃子まで
様々な規模の伝統行事が盛んで、熱い!

このような特有の風土や文化は
新参者の私にとって
新鮮でありながらとても心地よく感じられた

そんな体感を方々でするにつれて

鎌倉は、
不便さに目をつむってでも
住みたい町になったのだ

目をつむるどころか、
不便な交通事情に出くわした時

今では
「急いでも良いことないって
教えてくれているのね」
とさえ思っている

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