それはあたたかい春の陽射しのようで ほんのりと包んで 優しく解けて また包まれての繰り返しで 彼といることは そんな春の陽気に まるで雪も解けきって 何かが芽吹く春のように 急に 急速に 一緒にいられないと 思った 次のシーンが待っている 雨の日のキスも 草むらで寝っ転がった日も みんな、全ての日を パンドラの匣の中にぶち込んで 別れましょう 友だちに戻ろう 言われた時が タイミングだったのかもしれない でも やっと やっと その瞬間(とき)が 重なったみ
伝えたい愛 ほど 伝わらない
2020あれは最高に楽しくって、最高に最悪だった 私は今の職場働けなくなって、休職して、精神科。 「先生私は別に何にも困ってないんです。これで10数年生きてきたから」 先生私は何にも困ってないわ、だってこれで生きて来たんだから。 どんなに失敗したって忘れ物したって怒られたってこれで生きてきたんだから。 I'm sorry. I'm sorry.が許されるのは社会人までだって、どうして高校で教えてくれなかったの。自己責任?学べなかった私が悪い?だってそんなことないでしょう
カチカチカチカチ 点滅カーソル カチカチカチカチ みていたら なんだかなんだか 心臓さんと どくどくカチカチ 重なった いつまで経っても 言えないことがある 言いたい 知ってよ いつかはね。 深く深く潜ったところで どんでん返しでどん詰まり カチカチカチカチ 時計が回る カチカチカチカチ 目が回る ぐるぐるぐるぐる ループが始まり ぐるぐるカチカチ say Goodbye いつかは言いたいけど 時は来ない 聞いて欲しい 話が 散らばってる。
暗雲立ち込め 雷轟き 私の 私の 私の おとぎ話 昔に昔に昔に昔に 雨の中で 昔に昔に昔に昔に 彼が言った “僕は僕らのことを諦めない” って 言った 言った 言った 言った 霧雨降る川の傍 傘も持たずに 散歩してた 貴方は貴方は貴方は貴方は 追ってきた 傘を片手に ゆっくりゆっくり追ってきてくれた 追ってきてくれた 追ってきてくれた ベンチに座って、お酒を飲んだ 背徳感と隣り合わせ どくどくどくどく 胸がなって そろそろそろそろ 指が触れる スモーク加工の
いらいらイライラ ぶつけあって しくしくシクシク 零れていく 泣きたい私は 泣きたい僕は どこへ行けば 泣けるの泣けるの 夜の帳が降りる頃 蛍が 密かに光る頃 透明になれたらの その先 誰にも言えない 秘密の話 朝陽が僕らを照らす頃 どこかで貴方が起きる頃 透明になれない その先 いちに、で、始まるその日々 寄り添いあったあの時を 全てなかった ことにしました。
連絡が2日と半日ない彼のことが心配でたまらない。 昨日は夜の間悩みに悩んで love you. これだけ送ってみたけど反応無し。うける、いや全然うけない。 何してるんだろなーと思ってみても来るLINEは、公式ばっかり。 本当にクソ。この世の中クソ。 私の中で、「あ、これ別れるやつだ」もしくは「別れて欲しいんだな」って思うフラグがあって。 それがコレ。 連絡が全くないってやつね。 そんな時、 もう1人の私が頭の中で話しかけてくる。だいぶ必死にさ。 いや分かるよ、違う
さっきからLINEを開いては、文字を打っては消して、また閉じてを繰り返している。 彼が一昨日夜から寝込んでいる。 ただ体調が悪くて寝込んでいればこんなに心配もしないのだけど。 またスマホの電源をいれて、画面の上で指を滑らせた。 ロックは開いて、無意識のうちに、またLINEを開いていた。 彼は今精神的にとても落ち込んでいる……と思う。 私は彼じゃないから自信はないけど、何となく察しがつく。 数日前、思いつきで遠出した際に疲れすぎてしまったんだと思う。 彼の体力ゲージだけじ
「ぁ……」 と息が、声が、ピンと張り詰めた空気を震わせた。 彼の指が私の身体の曲線をなぞっていく。 彼の得意のピアノを弾くように、 スラリとした指が愛でていった。 私の奏でた音に反応する彼、 彼の双眸は私を捕らえて離さない。 彼の顔が近づく。 キスされると思いそっと目を閉じる。 彼の舌は私の唇を味見するかのように嘗める。 あまりのなまめかしさに触発され、私もそっと彼の薄い唇を嘗めた。 見つめ合い、鼻を擦り付け合う。 子猫が、子犬がじゃれるように戯れる。 自然にお互い
深い 深い 海の底 光も届かぬ 海の底 潮の流れに意識を預け 胸は安らかに、大きく深く沈み込む 彼はベッドに身体を預け 夜の海をゆらゆら漂う 陸から見つめる私は彼の 頬にそっと唇を寄せる 彼にまた朝が来るように 彼にまた希望が来るように 深い 深い 海の底 二人で行きたい海の底 二人で見たい朝の陽を 一人密かに夢みている p.s 夜中に寝ている姿を見て 朝“泣きそうになっちゃった”と伝えましたが、 本当は泣きました。苦笑いしたから、 咄嗟に嘘ついち
暗雲立ち込める外、窓に打ちつけられる雨粒を指でなぞる。 無数の雨粒は重力に従い、スッ…と窓を滑る。 2つ別々の水滴は進むにつれてひとつになった。 ふぅ、と自然に止めていた息を吐き出す。 2人で、生きていこうと約束した真夜中を思い出す。 お互いに自分の思いを他人に伝えるのが下手くそで。 お互いに自分が他人(ひと)から傷つけられることに怯えて。 あの時信頼出来る相手は目の前の相手しかいないと確信したのに、 さぐって、さぐって、さぐって、また探って。 お互い自分をさ
彼は毎日「I love you.」と囁いてくる。 彼は「なんで俺なんかと」と度々嘆く。 私は「なんでだろうね、面白いからかな。」と答える。 私は彼には言わないけれど、とても落ち込む時がある。 そんな時でも彼は「なんで俺なんかと」と嘆く。 私は「私のどこがいいのか分からない」と答えてしまった。 そうすると彼は「自分では分からないだろうけど、」と話を始める。 彼から見た私の良いところを、深く沈んだ私の心をそっと掬い上げるように、言葉を紡ぐ。 春の日差しの暖かさをも
実をいえば、今、本当に困っている。 心臓が早鐘を打つとはこういうことか、と実感した。 自慢じゃないが、不整脈も持ち合わせているので、 時に、脈が一瞬飛んでしまう。 トクントクン トクン ここ数日泊まり込みで缶詰状態だからかもしれない。 そうであって欲しい、気もしている。 ソファは私のことを柔らかく受け止めて、さらに鳴り響いて、五月蝿い心音も受け止めてくれている。 いやはやそんなことよりも本当に困っているのだ。 先程よりも強く胸が締め付けられている。 痛みが絶えない、そ
それなりに豪華な食事が目の前に並ぶ。ワイングラスに好みのワインが静かに注がれる。 「乾杯」 豪勢な食事とは裏腹に、どこか寂寞を感じさせる声色。カチャカチャとナイフとフォークが当たる音が、よく聴くと急かされた時計の秒針のカチカチと進む音にも似ている、と考えた。目の前の食事については何もコメントがない。いや、‘’ない‘’のでは無い、コメントする気がないのかもしれない、と考えを巡らせる。 会話が弾んだところで、もうそれ以上先になにかある訳でもないのに。カチャカチャと秒針が進む