8上海

自閉症・ADHDの診断を受けて〜父親の気持ち・母親の気持ち〜

私は2人の息子の父親をしている少し薄毛のミレニアル世代サラリーマンです。写真は出張先の上海の奥地で仲良し3兄弟が写っています。

さてさて、長男の記事を再開していきたいと思います。
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長男はちょっと変わり者でして、現時点5歳になります。

療育に行くことを決めたにも関わらず、見学に行き効果に疑問を持ったので急遽取りやめたんですよね。

それが4歳の頃です。

そして現在5歳、約1年ちょっとの間に起った出来事を記録していきます。

これまでに私と妻が経験した沢山の苦悩、そして長男の葛藤は、主に幼稚園行事において起きていました。

発表会、クリスマス会など有難い事に行事は沢山ありますよね。

その度に長男は泣き、暴れ、黙り、言われたことと反対の事をする、行事というのは重荷でしかなかった事をハッキリと覚えています。

ちなみに日常でも、

「幼稚園嫌い」「友達なんていない」「トイレ行かない」

というのが口癖で、幼稚園バスに乗せる時なんか毎日大暴れです。

「幼稚園児にして引きこもりになりかねない」

いよいよヤバい雰囲気になってきたと思い、「病気として治療」してもらう決意を固めました。

そこで、病院の口コミ評価が高い子供用メンタルクリニックに予約の電話を掛けたところ、

「受診は二ヶ月半後になります。」  ・・・ (◞‸◟)

子供の発達に不安を抱える人たち、沢山いるんですね。ずいぶんと待たされそうですが、中途半端な病院には行きたくなかったので、

「待ちます!」

と回答しました。

「二か月半もの間、我が家は平和でいられるかな・・」

そんな不安の中、長男に変化が見られてきました。

弟の面倒を見たり、幼稚園にも素直に行くようになったり。日によって波はありますが、「普通の幼稚園児」風になり。

正直、病院に行くべきか迷いました。
ですが、子供同士では上手に遊べず、どこか違和感が感じられたので、結果として病院に行くことにしました。

いざ病院に行くと、発達障害というより、いわゆる知的障害と見られる小学生位の子が待合室におり、ここは病院なんだなということを実感させられました。そして…

【初めての診察】

どうやら全3回ほどの日程に分けて、親からのヒアリングや長男の行動、言葉を細かく観察するようです。
この日は我々親からのヒアリングのみ。

かなり細かく聞かれます。
ただ、聞かれた事以外、我々が日常的に困ってる事は伝えきれなかったかな、という気がしました。

事前に、これまで何で困ったのか状況やイベント、年齢、出来事などを箇条書きにしてまとめておくとよかったんでしょう。

なお、口コミでは

「先生はハッキリと言う方です」

との口コミがあり、妻は少し怖く感じたようですが、私は話が明確で分かりやすいなといった印象を持ちました。

【2回目の診察】

同じ様に診察を受けている子供達同士で遊び、その様子を観察診察するといったものです。
(親は別室で待機、現場の状況はわかりませんが、意外にも楽しく過ごしたようです。)

【3回目の診察】

2回目の診察の内容に加え、苦手なお絵かきや、得意な文字数字の読み書きなども行ったようです。

そして全ての診察が終わり、二週間後。

先生からは

「ADHDと自閉症スペクトラムですね。」

と告げられました。

呆気なかった事もあり、妻は、

「長男は診断が下されたという事ですか?」

と、再確認。

確かに書面で診断書をもらってハンコなんか付いてないと実感わかないんですよね。

続いて説明。

我が長男を五段階のレーダーチャートで評価した模様。

項目としては、多動、こだわり、不注意、衝動性、コミュニケーションなどがあり、特に多動と不注意が顕著に悪い評価となっている・・・。

長男は、幼稚園に行く際、カバンを持つ事を忘れる様な子供です。
傍から見ていて「何しにいくん?」とつっこみを入れたくなる光景を何度目にしたことか。
そして何度言い聞かせても同じ間違いを繰り返す・・・。

妻はというと、当然ながら大変なショックを受けてました。

「治るんだろうか」

「親(ジジババ)にどう伝えよう」

「本人には、いつ、どう伝えよう」

「戸籍に診断が記録されないだろうか」

「小学校で周りに知られてイジメられないだろうか」

これがきっと普通の感性なんでしょうね。

対する私(父親)は、

「診断は参考程度でしょ。」

癌などと違い、目に見えた悪いものが体にある訳でもないので、診断そのものには大したものを感じませんでした。

先生からは、

「完治することはありません」

「出来ない事を怒っても意味はありません」

「これまでの育て方は一切関係ありません」

「年齢が上がるにつれ、周りとの差は格段に開いていきます」

そして、

「出来ることは異常に伸びる場合があり、幼児から通院を継続しながら現在医学部に通っている子もいます」

おっ?

確かに、「○月○日何をしたの?」と聞くとだいたい正確に答える事ができる。

何に役立つかわからんが、何かの才能がある気はする。

続けて先生からは、

「通院して小学校入る前までに少しでも症状を軽くさせましょう」

と温かい手を差し伸べていただきまして、通院治療(グループワーク)をすることになりました。

頻度は2週間に1回。これっぽっちで効果あるのだろうか??

まずは先生を信じてみようと思います。

なお、精神や身体に障害のある20歳未満の子を育てる家庭には、特別児童扶養手当を支給する制度があります。(1級52,200円 2級34,770円)

長男も次男も通院や療育費用が掛かるため、我が家はこれを申請しました。

結果についてはまた別の記事でご紹介したいと思います。

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