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昨日8月18日から七十二候による第三十九候、立秋の末候に突入しました。
第三十九候は、「濃霧昇隆す」霧が漂って感じる秋の気配の時候に
あたります。まだまだ残暑が厳しい季節ですが、朝夕の気温と空気は
多少ひんやりとしてやわらいで来ているのではないでしょうか?
早朝、森や水辺などで白く霧が立ちこめることから上記のように
季節を端的に表わした表現が昔から使われているのです。
秋のはじまりを告げる幻想的な情景です。
8月18日~22日までは、立秋の末候にあたります。この季節は梨が
美味しい季節になってきています。幸水などの梨がスーパーの
店頭などに山のように並びはじめています。
お盆も過ぎると、夕刻、ヒグラシのもの悲しい鳴き声
「カナカナカナ」が里山の林から聞こえてきます。どこか去りゆく
夏を惜しむかのように鳴く蝉の声音を聴くと哀愁を感じます。
少しずつ夜が長くなり、集中してものごとに取り組める季節になって
きました。ただし、日中は厳しい残暑で睡眠が十分取れていないと、
疲れがどっと出てくる時期でもあります。
また、冷たい飲み物を飲み過ぎたり、氷やアイスの食べ過ぎで胃腸が
冷えて消化・吸収がうまくいかず、栄養が十分取れない状態になって
しまいますので気をつけたいものです。
昼間の火照った身体を冷やすものとしては、キュウリ、スイカ、ナス
などを食すといいでしょう。また、ショウガもこの季節には摂って
おきたい食材のひとつです。冷えた体を適度に温めてくれる優れものです。
果物では、キーウイフルーツが食物繊維、ペクチン、ビタミンC、
ビタミンE、カリウム、葉酸、ポリフェノールが豊富で抗酸化作用、
腸活、ダイエットに優れたものなので、積極的に食べましょう。
パイナップルと同じで、タンパク質分解酵素の働きで、肉や乳製品
などの消化・吸収を高めます。夏バテ解消には絶好の食材です。
おかひじきとキーウイ、生ハムを添えたサッパリしたサラダで体を
クールダウンすることをおすすめします。オリーブオイルと酢、塩、
すりおろしニンニク少量、最後に粗挽き黒胡椒をふりかけて食べて
みてください。
おかひじきは、体内の熱を冷まし、ストレスで弱りやすい肝、肝臓を
ケアして心を沈静化させる効果が期待できます。
栄養的にも鉄分、βカロティン、ビタミンCが豊富で活性酸素を除去
してくれるこの時期の旬のもので海藻ではなく、緑が濃い野菜です。
熱を冷ます食材が陰で、冷えから身体を守る陽の食材、うまく組み
合わせて残暑を乗り切っていきましょう。