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小寒、第67候初候「芹栄う」時季に突入!

昨日の1月5日より小寒に入りました。空気が冷え、芹が冷たい沢の
水辺に生えてくるのがこの季節の特徴です。

小寒から本格的な寒さのはじまりです。7日には松が明けて七草粥を
食べる風習があります。年末年始の暴飲暴食、お正月のおせち料理や
ハレの日のごちそうで疲れた胃を癒やすのに最適なのが七草粥です。
日本の風習にはほんとうに季節ごとに有意義に考えられています。

寒さが弱まる少し前で、寒気が最大までいかないという意味から小寒
と呼ばれています。これから節分までがいちばん寒さが厳しくなる
季節を迎えます。しかし、大地の中では春の予兆が見られます。

季節の野菜としては、この芹、春の七草のひとつで万葉集の七草の
歌にも詠まれています。競り合うように群生することからこの名前の
由来になっています。

最近では一年中、市販されていますがこの時期の野生の芹は独特の味
と香りが強いので、鍋料理には香り付けとして最適な野菜です。
秋田の実家でしょっつる鍋やきりたんぽ鍋には必ず芹が入っていました。

関東では鍋やすき焼きには春菊を入れるケースが多い。ほのかな苦みと
独特な風味が春菊の魅力です。ビタミンC、Kが豊富なので風邪予防に
最適な野菜です。

鍋と言えばこの時期、あんこう鍋が冬の味覚としておいしい季節を
迎えます。春先に産卵を控えて冬の間に体内に栄養を蓄えて、特に
肝には脂肪がついて海のフォアグラと言われるぐらい味が濃厚に
なります。

豊富なタンパク質やコラーゲンを効率よく摂取っするにはあんこう鍋
は最適な料理のひとつです。捨てるところが少なく、身、皮、胃、肝、
卵巣、えら、ひれが食べられ、あんこうの七つ道具と言われています。

寒さが厳しくなると脂がのってくる魚としては、金目鯛があります。
煮付けやしゃぶしゃぶ、鍋料理にしても美味しい魚です。
私としては、金目鯛の煮付けがいちばん好物です。煮付けのタレを
ご飯の上にかけると飯が進んでしまいます。

正月の松飾りを飾る松の内を過ぎ、1月11日は鏡開き。鏡は太古から
神聖視されていました。そのため鏡をかたどった鏡餅には神が宿る
とされ、刃物を使わず木槌で割ったお餅をお汁粉や雑煮でいただく
風習が残っています。

新年の豊作や無病息災を年神様にご祈願するたいせつな行事です。
お雑煮はお正月の三が日に食べて、また11日の鏡開きにも食べる
習慣があるのです。








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