寒露の末候、「キリギリス戸に在り」の季節に突入!
昨日、10月18日から寒露第51候の末候に入りました。耳に届く
秋虫たちの声の中で「スー・・・ギーッチョン」と間延びした
キリギリスの鳴き声が聞こえてきます。
鳴き声がするところに近づいていっても人の気配を感じると
すぐに隠れてしまうのであまり姿を見かけることはありません。
昔はタマネギでキリギリスを釣る遊びが流行ったそうですが、
今ではそんな風情も見かけなくなりました。
新鮮なタマネギほど釣れやすいそうです。
この季節は何と言っても、栗。栗は種子が肥大したもので、ナッツ
の一種なのです。ナッツ系と比較すると脂質が少なく、デンプンが
多いヘルシーな食材です。
タンパク質、ビタミンA、カリウムの他には食物繊維が多いので、
旬の食材として積極的に摂りたいものです。
和栗は甘栗と違って、渋皮を剥がすのに手間がかかるので、
渋皮をつけたまま柔らかくなるまで砂糖蜜で煮詰めた「栗渋皮煮」
という調理法があります。
栗の食感と甘さの両方が楽しめるので秋ならではおやつやデザート
として食べるといい。ただし、鬼皮を剥き、あく抜きをしなければ
いけないので時間と手間がかかるのが難点です。
季節の魚としては、はたはたです。秋田の「しょっつる鍋」ははたはたの
塩漬けを発酵させた上澄みの魚醤を使います。
はたはた自体も、淡泊で身が引き締まっているので、歯触りも良く、
卵も楽しめるので非常に美味しい食材です。
一昔前は、漁獲量が急激に減ってしまって、かなり高級魚になって
しまいましたが、最近はすこし回復しているようで、安かったイワシ
のほうが高いときがあるぐらい、価格もリーズナブルなってきています。
イワシよりは数段美味しいのでぜひ、あなたも食べてみてください。
この時期は、極端なダイエットをすると漢方でいう「血虚」になり
ますので、気をつけなければいけません。血液が不足した状態なので
食事で補うようにしましょう。
薬膳としては、戻りカツオ赤身の魚が旬なので積極的に摂りましょう。
貧血対策としてレバーがいちばん。
また、黒ゴマや黒キクラゲなども血を補う作用があるので普段の食事に
プラスしてみてはどうでしょう。
ブドウも美味しい季節です。
種なしで皮まで食べられるシャインマスカットは高価で有名ですが、
紫の色が映えるナガノパープルも種なし、皮まで食べられる品種として
非常に美味しいので、ぜひ試してみてください。
価格はシャインマスカットと同等か、少し安いぐらいで高価ですが、
試す価値はあります。
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