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コオロギ食のバッシングに思うこと!

今、コオロギ食に関する否定的な話題で沸騰しています。先月の
中頃からネットを中心にコオロギ食をバッシングする投稿や
記事などがSNSで連日のように反発しているのを多く見かけます。

批判の論点は主に3つ集約されています。
1 安全性は本当に大丈夫なのか?
2 給食で子供たちに出すべきものなのか?
3 コオロギ食は食料問題の解決に役立つというが疑わしい

それに対して、コオロギ食を推進するベンチャー企業、そして
協業相手の大企業の広報対応があまりにもお粗末な発信になっている
ためにネットを中心にますますバッシングの嵐が吹き荒れている
ように感じられます。

ネットにおけるバッシングの論点
1 雑食性で共食いまでするコオロギを食用にする安全性に疑問
2 プリン体が圧倒的に多い食材
3 そもそも昆虫を食用にすること自体の嫌悪感

コオロギ食が必要な理由
1 人口増加に伴う食糧確保の必要性
2 タンパク質摂取の効率が高いこと
3 環境への負荷が少ないこと

未来の食料問題解決の切り札として、いくつものベンチャー企業や
大企業がコオロギに飛びきました。それまでは、テレビや新聞などの
メディアも、SDGsの観点から好意的に報じていました。

現に無印良品では、2020年からコオロギチョコやコオロギせんべいなど
を販売していて、せんべいなんどはえびせんと同じ風味があるという
ことでかなり好評であったことは事実です。

新しいものが出てくると誤解や非科学的な反論が出てくることは常
ですが、今回の騒動はかなり激しいものがあります。
しかし、そもそも昆虫食を推進するほど動物性タンパク質が不足して
いるのか?という問題があります。

フードロスの問題は野菜ばかりではありません。日本では、乳牛の
殺処分に対し1頭あたり15万円の助成金を出すことを決めています。
タンパク質は捨てざるをえないほど余っているという現状があります。
豆腐のおからのフードロス問題はないがしろにされています。

そんな中でSDGsのかけ声で昆虫食を推進する声が大手企業や政府から
も出てきたことに対する反発も感じられます。

コオロギ食「推進派」の起業家で、「自分がコオロギ食に挑まずには
いられない必然性」を、力強い起業ストーリーによって語る必要が
あるのに発信が弱い。

そして、安全性に関してももっと発信すべきです。最新設備の飼育
環境で、共食いをさせない努力やエサの厳選で安全性や衛生面を管理した
工場で飼育していることをもっと世間にアピールすべきです。

その意味では、欧米で流行のヴィーガンと同じで、日本ではまだまだ
昆虫食が認知されるには多少、時間がかかるのではないでしょうか?



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