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日本Vsドイツ、ドーハの悲劇からドーハの歓喜に変わった瞬間!
日本対ドイツのサッカーワールドカップカタール大会の話題に
触れないわけにはいけません。
前半最初の15分あたりまでは、ドイツにボールは支配されていまし
たが、かなりうまく入れているなと感じて安心して見ていられました。
しかし、20分以降はドイツのパスが思い通りにいきだし、ほとんど
日本のエリア内で試合が推移していたので、いつやられてもおかしく
ないとハラハラ、ドキドキでした。
何度も左サイドを攻められて、フリーでボールを回されていました。
そうした展開の中で生まれたPKでした。
ボールはペナルティエリアの外に流れていたので、権田選手もそんなに
慌てる必要もなかったのですが、後も祭り。
そして、前半アディショナルタイムでドイツのシュートがゴールを
揺らした瞬間に正直、終わったと思ってしまいました。
80%以上ボールを支配された前半を見ていて率直にこのドイツ勝つ
のは容易ではないと思いました。
ところが、VARによってオフサイドの判定が出たときに0-1なら
やれるかもしれないと根拠のない自信が湧いてきました。
ハーフタイムの間に前半の戦いぶりを必ず修正してくれると思って
後半に備えました。
すると、日本は前半とはまったく別のチームがやっているような
躍動感が感じられ、期待が膨らみました。
交代のサブの選手の気迫が伝わってきて、何かやってくれるような根拠の
ない高揚感の中で、後半33分に堂安選手の同点弾が生まれました。
その8分後にはDFの板倉選手からフリーキックから浅野選手の華麗な
個人技で逆転の一発をドイツのゴールにたたき込んでくれました。
確かにヒーローは同点弾の堂安であり、逆転を演出した浅野である
ことは間違いありませんが、サッカーがよくわかっている人は、
遠藤航選手のデュエル勝率73.3パーセントという驚異的な数字の意味
するところを知っています。
隠れた遠藤選手の献身的な働きが勝利を導き出したと言えます。
※デュエル勝率とは、
一対一の場面でボールを奪い取ってキープする率のことで、現代サッカー
においては非常に重要な数字。
最後にドイツの守護神、ノイヤーが図らずもドイツには日本を上回る
気迫が足りなかったと言っています。気迫においては日本をリスペクト
していました。
そして、どんなにボールを支配してシュートが多くても最後は
ワンチャンスをものにして決めきる力が勝敗を分ける決定打になる
ということをこのゲームは示してくれました。
長年、日本は決定機に決められない病に冒されてきましたが、昨晩の
試合はそんな憂いはいっぺんで吹っ飛んでいました。
久しぶりに勝利の美酒を味わいます。ありがとう侍ブルー日本。
蛇足ですが、セットプレイのスペシャリストがもう一人いたらもっと
楽になったのに・・・代表の課題ではあります。