ロシアがウクライナ戦線で形勢逆転する疑問
西側諸国が束になって経済制裁を仕掛けているのにあまりそれが
効をそうしていないように見えるのはなぜなんでしょうか?
実際に半導体不足の中、武器の修理や生産に必要な部品などの
輸入はかなり滞っているのではないでしょうか?
ロシアの最新鋭の戦車T-90やT-80などは投入済みでいまやソ連時代の
T-72戦車が投入されている有様です。
そして、部分動員で招集された兵員はすでに20万人と言われていますが、
1ヶ月そこらの訓練で前線に投入されているようです。
いっぽう、ウクライナの正規軍は3月から半年以上をかけて訓練された
兵員が東部や南部の前線で活躍しています。
西側は、武器や弾薬を供給するばかりでなく、こうした軍隊の訓練も
援助して入念に訓練をしています。
ロシアの精密兵器の枯渇も今回のクリミヤ橋の爆発の報復でかなり
消費してしまったということなので、戦況はウクライナにかなり
傾いているように見えます。
そもそも領土防衛という気概をもった兵士と部分動員でろくに訓練を
受けていない兵士との戦闘力の差は歴然でしょう。
最近、ロシア内部の統計で死傷者が9万人を越えることが発表されました。
さらにロシアは、最低限の徴兵訓練の教官が不足している事実が
あります。具体的にはロシアの士官学校・次代のロシア軍の指導者
候補たちを1年間早く卒業させ、まったく本格的な軍事経験・実戦経験
のない20歳~21歳の士官候補生を「教官」として駆り出すほどに
追い詰められています。
鎌倉殿の13人ではないですが、ロシアの安全保障会議のメンバー13人
の中からもプーチン大統領の方針に異議を申し立てる人が出てきた
ようですが、どれも顔ぶれを見ると強行派ばかりのように見えます。
やはり、独裁体制のプーチンの作り上げた王国は今のところ万全
の態勢に見えます。政権内部から崩壊する兆しはまだ見えてきて
いません。
ジョン・ボルト氏は、かつて米国のトランプ政権時代の米大統領補佐官
(国家安全保障問題担当)でありましたが、彼はもうそろそろ、
プーチン大統領を内部から崩壊させるために米国が果たす役割について
の論文を書きました。
強硬派のジョン・ボルト氏ですから反プーチンの勢力に対して資金援助
などを試みて、揺さぶりをかける時期ではないかと提言しています。
どちらにしてもプーチン大統領はかなり追い詰められているは事実の
ようです。中国やインドも少し距離を置きはじめました。
援護射撃しているのはあの悪名高い金正恩総書記の北朝鮮だけでしょう。
北朝鮮から弾薬を買い付けるほど困窮しているロシアの衰退は
徐々にはじまりの終わりを告げるのでしょうか?