ポケットからキュンです。ちくびからアディダス。
我が家はみんな風呂が好き。
おかげで毎月の水道代がエライことになっています。冬なんか追い焚きリピートでガスと強力なタッグを組んで家計を襲ってきます。
昔から浴育と称しては、小さなお風呂で子どもたちと身体を小さくしてお湯が冷めるまでよくはいっていました。
そんなこともあり、4人の子どもたちは長風呂が習慣化。もう必要経費と割り切るしかないですね。
今は産まれて半年の息子と入るお風呂が楽しみの一つ。いつも流れはこんな感じ。
1 先に風呂に入り、身体と頭を洗う
基本あまり時間をかけないので、6歳娘にいつも「ちゃんと洗ってるの?」と言われる。
2 湯船に浸かり、呼び出しボタンを押す
40度ぐらいの赤ちゃん仕様にして家族が連れてきてくれるのを待つ。熱いとウーウー言って怒る。
3 身体を流し、湯船につかる
身体を軽く流し、一緒に5分ほど湯船につかる。手足を激しく動かすので瞬く間に顔はビチャビチャ。
4 全身を丁寧に洗いシャワーで流す
身体のチェックも兼ね、しわの間とか丁寧に洗う。それにしても、なんで手の中にあんな宝物(ほこりとかゴミ)たまるんだろう?かわいいけどね。
最後までご機嫌で終わるとなかなかの達成感があります。そして呼び出しボタンを押してニコニコの息子を家族に預けて終わり。
いつも奥さんや長男、長女、次女、誰かが手伝ってくれるので大変助かっています。
しかし先日、息子に加え、奥さんまでコロナに罹りその療養期間にワンオペで風呂に入れることになりました。
はて……どうするんだっけ?
風呂用のベビーチェアもない…。
ひとまず服を着たままの彼を脱衣所のバンボに座らせました。しかし抱っこしていないとすぐに泣き出す甘えたボーイ。
全開のドアの向こうで口をへの字にして今にも泣き出しそうな彼とにらめっこしながら必死で頭と身体を洗います。
慣れないロケーションと泡まみれの変顔おじさんにギャン泣きです。
全て洗い終え、抱っこしながら服を脱がそうとしますが、こんな時に限ってオムツがパンツタイプ(テープタイプなら剝がすだけで簡単に脱がせる)
片手で何度やっても上手く脱がすことができません。息子は変わらずギャン泣きだし、身体も冷えてきたので紙オムツを噛みちぎることにしました。
息子もビックリして「なにすんねんこいつ!?」と怯えた表情で私を見ていました。ギャン泣きしていたとはいえ、外でタオルに寝かせて脱がせるべきでした。
テンパっているとダメですね。オムツ食いちぎるとか。もしウ〇チしていたら狂気の沙汰なので絶対マネしないでくださいね。(せえへんか…)
その後、風呂に入れても私の動揺が伝わっているのでしょうか……泣き止んだもののなんだか落ち着かない様子でキョロキョロと何かを探しています。
いつも向かいあって身体にのせて風呂に入っているのですが、その日はなぜか私の左乳首が気になって仕方ない様子。
ママが寝込んでいて寂しいのでしょうか。ここは思うがままにさせてみることにしました。
最初はアウアウ言いながら、こねくりまわしていましたが、徐々に扱いが雑になっていきます。
両手でとれるほど激しくつねったり、ギタリストのように爪をたててジャンジャカしてきます。
「キュエッ!」
鈍い痛みに思わず変な声が出ます。
限界を感じた私は、身体の向きを変え、彼の鼻先に右乳首を添えてみましたが、やつが狙っているのは左一択。鼻先にある右には1mmも触れようとせず、ピンポイントの集中砲火です。
何だかよくわからない儀式で完全に気をとりなおしてくれました。楽しんでもらえたならそれでいい。
身体を拭くのも一人では大変。息子の身体を拭き上げて服を着せたら、自分の身体は思いきり冷えていました。
そういえば娘の時は、こういうのでお湯かけながらはいってたな。これいるな。
普段からこんなことも想定して、タオルや着替えに赤ちゃんを置く場所まで事前に考え、万全の体制にして、いつでもワンオペでいける準備はしておきたいものです。
普段からお風呂を手伝ってくれる家族にも感謝しなければいけませんね。それにしても双子ちゃんとかどうやって一人で風呂にいれるんだろうか。
風呂から上がって鏡を見ると、身体はこんな感じになっていました。
ジャンジャカされたせいで見事なスリーストライプがはいっていました。赤ちゃんの爪は薄く凶器です。
このとき私の頭の中で「ポケットからキュンです」のリズムで「ちくびからアディダス」が流れ続けていました。
ひらめさんごめんなさい。
きっと疲れていたのでしょうね。
数年経つと乳首のadidasもいつかの思い出。
今しかできないパパ浴を楽しもう。
何をされても可愛いからキュンです。