趣味のゲームで味わった感動。それと同じくらいの体験や没入感をWebサイトで表現したい─阿部裕太(フロントエンドエンジニア)
こんにちは。今回のnoteは、IN FOCUSで共に働くメンバーへのインタビューシリーズ第6回。登場してくれるのはフロントエンドエンジニアの阿部裕太です。
これまでにシューズブランド「MARNON」や、デジタルアートのオンラインギャラリー「PSY-CLONE」のWebサイト制作を手掛けてきた阿部に、自身の仕事について話してもらいました。
大のゲーム好き。プログラマーの親のもと、小学生の頃からWebサイト作りも。
ーフロントエンドエンジニアに興味を持ったきっかけから教えてもらえますか?
はじめはゲームに対する興味からでした。小学生の時に海外のオンラインゲームにのめり込みました。色んな人が英語で会話していて当時はとにかく世界が広がった感覚で衝撃的でした。ゲーム内で知り合った友達とチームのWebサイトを作ってみようという話になり、HTMLやCSSに触れ始めたのがきっかけです。親がプログラマーとして働いていたこともあり、PCに理解があり教えてくれる環境だったというのもあります。
ーその時点でプログラミングを将来の仕事にしたいと思っていましたか?
本格的に考え始めたのは大学に入ってからだったと思います。とは言え、大阪芸術大学に進んだこともあり、学んでいたのは芸術全般でした。ただ、僕は絵が描けないのでアーティストやデザイナーを目指すことはありませんでした。じゃあどの道に進もうかと考えた時に、ゲームをやり続けてきたことで慣れ親しんだPCを使い、何か作る仕事がしたいと思いました。仕事としてのプログラミングに興味を持ったのはその時ですね。
ーはじめはどんな仕事に就きましたか?
まだ専門的な知識が浅かったので、Web全般の勉強期間を経て、そこから大阪のWeb制作会社にフロントエンドエンジニアとして入りました。幸いなことにゲーム関連の案件に携われることが多く、はじめは、いまもPS5で続編のリリースが続いている人気ゲームのWebサイト制作を担当しました。エンドロールに名前を載せてもらえた時はやりがいを感じましたね。その会社には3年ほど在籍しました。その後、より幅広い経験をしたいと思い上京し、さらに2社で経験を積み、22年4月にIN FOCUSにジョインすることになります。
柔軟で積極的。挑戦することを良しとする社風に共感して。
ーどういった経緯で、IN FOCUSに興味を持ったんですか?
実は入社前に、外注スタッフとしていっしょに働く機会があったんです。その時に携わったWebサイトの制作は、まさに「僕がやりたかったこと」だと思ったし、仕事を通じて会社の雰囲気やみんなの人柄を知れたのも大きかったです。
ージョインしてみた印象はどうですか?
良い意味で、ゆるくて自由。アウトプットに高いクオリティを求めることを前提とした上で、作り手一人ひとりの裁量が大きいチームだなと思います。例えば、以前携わらせてもらった「PSY-CLONE」という案件は、当初は僕の担当ではありませんでした。たまたまデザイン中の画面が見えたら面白そうで、作りたいと希望したことで任せてもらえたんです。
また、新しい技術に対しても同様で、WebGLに興味があると話した時には、「スクールに通ってみる?」とすぐに相談に乗ってくれたり。ディレクターやデザイナーをはじめ、柔軟で積極的な人が多いから、挑戦することを良しとする社風が生まれているのだと思っています。
ーこれまで携わった案件で、特に印象に残っているものを教えてください。
ひとつは、先ほどもお話しした「PSY-CLONE」のWebサイトです。Three.js というJavaScriptライブラリを使い、演出やアニメーションの面で積極的に提案したことで印象に残っています。「やる」か「やらない」かは実際に作らないことにはジャッジできないと思い、提案が通るか不安はありましたが、サイトに遊び心や没入感を出すためできる限りの表現をしました。
もうひとつは、シューズブランド「MARNON」のWebサイトです。ブランドやプロダクトの持つ美しく柔らかなイメージを壊さないために、サイトもカクカクとした動きにならないよう、ふわっとした見え方を意識しました。アニメーションと実装側の統一感を重視し、動きやニュアンスを0.1秒単位で調整しています。
ーいま話してくれた2つや、その他の案件も含め、阿部さんが仕事する上でこだわっていることは?
ディレクター、デザイナーから言われたデザインを再現するだけでなく 、自分からも何かしら提案することを心がけています。やはり、いっしょになって作る方が楽しいですから 。
技術/感覚の両面で、興味・関心を持ち続ける。
ー阿部さんは自身のどんな部分がフロントエンドエンジニアという仕事に向いていると思いますか?
新しい分野、より広い分野への興味・関心を持てていることだと思います。この仕事は技術の移り変わりが激しく、これまでに得た知識が廃れる可能性もありますから、新しい情報を常にキャッチし続けなくてはいけません。付け加えると、ここで言う“分野”とは技術面に限ったものではなく、デザインやアートも含んでいます。より感覚的なところも養うことで、ディレクターやデザイナーと意思疎通を図りやすくなり、案件においても狙ったクリエイティブを作りやすくなるんです。
ーそうした感覚的な“分野”を、阿部さんはどのように養ってきましたか?
僕にとって、それはやはりゲームでした。グラフィック、アニメ、音楽、それに世界観。ゲームにはいろいろな要素が詰まっています。幅広いジャンルの作品を楽しんできたからこそ、「自分は何が好きか?」を確立することができました。僕が制作するWebサイトも、そういった体験や没入感ができるものにしていきたいんです。
あとは芸大にいた頃の影響もあります。たくさんの個性的な人たちに出会い、素晴らしいアート作品に触れられたおかげで、より柔軟に、「可愛い」や「カッコいい」に心が動くようになりました。
ーそうした「可愛い」や「カッコいい」をいままで以上に仕事で表現するために学んでいることはありますか?
最近は3DCGのスキルを伸ばすことを目標にしていて。僕自身興味がありますし、Web上でどのように連携するかも含めて学んでいます。
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